アパート経営は「何年で黒字になるのか」が気になるポイントです。しかし、黒字といっても"毎年の収支がプラスになる黒字"と"初期費用を回収できた(累計収支の)黒字"の2種類があり、それぞれで意味合いが大きく異なります。この記事では、「累計収支」の黒字化までの一般的な目安や、必要な計算方法、黒字化を早める具体的な対策をまとめました。アパート経営を成功させるために、まずは黒字化の仕組みを正しく理解し、できる対策を確認していきましょう。
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※以下の情報は2025年12月時点の情報をもとに、不動産投資家・2級ファイナンシャル・プランニング技能士の前田裕太が監修しています。
この記事を読んで分かること
- アパート経営における「黒字」には2つの意味があり、ひとつは毎年の家賃収入から支出を引いたときに手元へ残るお金がプラスになること。もうひとつは、最初にかかった初期費用を回収できた状態のこと
- 黒字化の年数は、物件の種類や立地、借入条件などによって大きく変わる
- 黒字化までの年数を求める基本計算式は「初期費用÷年間の黒字額」
目次
アパート経営における『黒字』の意味
アパート経営でよく聞く「黒字」には、一般的に2つの意味があります。ひとつは毎年の家賃収入から支出を引いたときに手元へ残るお金(年間収支)がプラスになること。もうひとつは、最初にかかった初期費用を回収できた状態(累積黒字)のことです。それぞれの基本的な考え方を解説したうえで、どのような使い分けをすべきか解説します。
●年間収支(キャッシュフロー)が黒字になる状態
●初期費用の回収が完了した状態(累積黒字)
●最終的に重要なのは累積黒字
年間収支(キャッシュフロー)が黒字になる状態
年間収支が黒字とは「1年間の家賃収入からローン返済や管理費、税金などを差し引いて、手元にお金が残る状態」です。個人投資家は確定申告のタイミングで年間の不動産の収支を計算するため、年単位で赤字か黒字かといった考え方は理解しやすいといえます。
年間収支が黒字である場合、不動産投資の収益から貯蓄や他の投資、日常の消費などに充てる資金の一部が捻出できている状態であることを意味します。不動産の管理用口座の資金繰りを気にしなくてよいのも大きなメリットの一つといえるでしょう。
逆に年間収支が赤字の場合、年間で発生する赤字を月々の給与などから補填する必要があります。このような状態に陥ってしまうと、赤字状態の解消や、目の前で発生している赤字の補填に奔走することにもなりかねません。毎月資金繰りに頭を悩ませるのは、不動産のメリットの一つである「手離れの良さ」を放棄しているともいえます。
年間収支の黒字は「日常運営が健全かどうか」を示す基本指標であり、アパート経営の最初の目標になる重要なポイントです。
初期費用の回収が完了した状態(累積黒字)
累積黒字とは、「アパートを建てたり購入したりした際にかかった初期費用を、運営(インカムゲイン)や売却(キャピタルゲイン)で得た黒字分で取り返せた状態」のことです。年間収支が黒字でも、初期費用を回収しきれなければ投資としてはまだプラスとはいえません。
なお、ここでいう「初期費用」とは、物件の購入時に手出しとして支払った費用(ローンを組んだ際の頭金と諸費用・税金)のことではなく、物件(土地・建物)の取得価格全体(+諸費用や税金)のことを指す点にご注意ください。
初期費用には建築費、土地代、諸費用、税金などが含まれます。例えば総額3,000万円の投資で年間黒字が150万円なら、インカムゲインで考えた場合、単純計算で回収まで20年必要です。
累積黒字は「投資そのものが成功したといえるタイミング」を示す重要な基準で、長期的な視点での収支判断に欠かせません。
最終的に重要なのは累積黒字
年間黒字と累積黒字はそれぞれ重要な指標ですが、最終的に重要なのは累積黒字です。年間収支を黒字化することは安定した不動産経営を行ううえで欠かせませんが、最終的な投資の成否は、投じた金額よりも多くの収益をあげられたかで判断されます。
年間収支の黒字額の大きさと、累積黒字を達成する期間の早さには相関関係があります。年単位で大きな黒字が上がっていれば、投資の回収は早まるためです。ただし、融資を受ける場合、ローンの返済期間の設定には注意する必要があります。
例えば、物件を購入するにあたっての融資の返済期間を10年にする場合と15年にする場合で考えてみましょう。融資期間を10年に設定した場合と比較し、15年に設定したほうが月々のローン返済額は低くなります。そのため、単月・単年といったスパンで考えると、ローンを長期に設定したほうが年間黒字を出しやすいのです。しかし、同額を同利率で借りる場合、返済が長期化すれば支払う利息は当然多くなります。つまり、物件の取得にかかるコストが高まることになるため、損益分岐点が高くなってしまうのです。
年間収支を黒字にすること、その黒字額を大きくすることは重要ですが、目先の年間収支の最大化ばかりに気を取られてしまうと、累積の黒字の達成が遠のく可能性があります。投資はあくまで「最終的な収支」が最重要であることを念頭にバランスの良い判断を行いましょう。
なお本記事では以降、特段の断りがない限り年間収支の黒字を「年間黒字」、累計黒字を「黒字」と表記します。
アパート経営は何年で黒字化する?目安と判断ポイント
アパート経営が「何年で黒字になるのか」は、多くの投資初心者が最初に抱く疑問です。黒字化の年数は、物件の種類や立地、借入条件などによって大きく変わります。全体収支の黒字化までの目安や影響する要素を整理していきましょう。
● 黒字化の年数の平均と考え方
● 黒字化までの期間に影響する主な要素(立地・間取り・家賃・借入など)
黒字化の年数の平均と考え方
年間収支の黒字であれば、立地や借入条件が良ければ初年度から実現することすら可能です。一方、建築費や購入費などの初期費用を回収するまでにはインカムゲインのみでの回収を試みた場合、利回り相場を考慮すると10〜20年かかるのが一般的です。
黒字化のスピードを左右する主な要素は、利回りや家賃相場、入居率などです。利回りが高い物件ほど黒字化が早くなり、逆に支出が多いと年数は延びます。
例えば、利回り7%のアパートと4%のアパートでは、同じ初期費用でも回収期間に大きな差が出ます。
実際には空室や修繕費の発生などの要素で差は出ますが、黒字化の年数は大まかには計算できるため、事前に把握しておくことで投資判断がしやすくなります。
黒字化までの期間に影響する主な要素(立地・間取り・家賃・借入など)
黒字化までの期間は、周辺環境や借入条件などさまざまな要素に影響を受けます。まず立地は空室率に直結し、駅近や大学周辺では入居が安定しやすく黒字化が早まる傾向があります。間取りも重要です。単身者向けのワンルームは回転率が高く、ファミリー向けは長期入居が期待できます。
また、借入金額や金利が高いと返済負担が重くなり、黒字化が遅れる要因に。返済年数を長く設定すると、月々のローン返済の負担額は減るため、年間収支の黒字化はしやすいですが、返済期間が長くなるとトータルで支払う金利の額は上がるため、初期費用回収の黒字は遠のきます。
家賃設定が相場より高いと空室が増え、想定より収入が下がることもあります。一方で、家賃を下げすぎると、空室のリスクは低減できるかもしれませんが、得られる家賃収入は満室状態でも上限が頭打ちとなってしまいます。
周辺の賃貸需要が増加した場合、一般的には家賃を上げやすい傾向にありますが、それに伴い新築物件が増えた場合、むしろ、差別化のために家賃を下げざるをえないことも逆に想定されます。いずれにせよ、地域ニーズの把握が欠かせません。
これらを総合的に考えることで、黒字化までの道のりを正しく判断できます。
黒字化までの年数を計算する方法
アパート経営が何年で黒字になるのかを判断するには、勘ではなく「計算」が欠かせません。黒字化までの年数は、初期費用の大きさや年間の黒字額など、複数の数字を使うと客観的に求められます。年数を正確に知ることで、無理のない資金計画が立てられ、リスクの高い投資を避けやすくなります。ここでは、黒字化を計算するための基本式と、収支シミュレーションの作り方を見ていきましょう。
● 黒字化年数の基本計算式
● 収支シミュレーションの作り方(例付き)
黒字化年数の基本計算式
黒字化までの年数を求める基本計算式は、「初期費用÷年間の黒字額」です。これは投資回収期間と呼ばれる計算方法で、アパート経営でも広く使われています。
年間の黒字額は、家賃収入からローン返済・管理費・修繕費・税金などの支出を引けば算出できます。例えば年間黒字が150万円で、初期費用が3,000万円なら回収まで20年かかる計算です。
金利が高いと返済額が増えて年間黒字額は減り、逆に自己資金を多めに入れると年間黒字額が増えます。このように数値で明確に比較できるため、複数の物件を検討する際や投資判断を行う場面でも役立ちます。
収支シミュレーションの作り方(例付き)
黒字化までの年数をより正確に把握するには、収支シミュレーションが欠かせません。家賃、入居率、修繕費、金利などの項目を整理して年間収支を算出します。
例えば「家賃6万円×8戸×12か月=年間576万円」「入居率95%」とすると、実際の収入は547万円になります。ここから返済額や管理費、固定資産税などを引き、年間黒字額を計算します。
また、家賃下落や修繕費の増加を見込んだ複数パターンを作るとより現実的です。具体的な数字が見えることで、無理のない経営かどうか判断しやすくなります。
アパート経営にかかる初期費用と費用内訳
アパート経営が黒字になるまでの年数を考えるうえで、初期費用の大きさは特に重要なポイントです。初期費用が高いほど、回収までに時間がかかります。初期費用を正しく把握できていれば、将来の黒字化の見通しが立てやすくなります。ここでは、建築費を中心に、アパート経営に必要な主な初期費用とその内訳を見ていきましょう。
● 建築費(木造・鉄骨など構造別の傾向)
● 建築費以外に必要な費用(諸費用・税金など)
建築費(木造・鉄骨など構造別の傾向)
アパートの建築費は、構造によって大きく変わります。一般的に木造は最もコストが低く、黒字化しやすい構造です。軽量鉄骨は木造より強度が高いぶん建築費も上がり、RC造(鉄筋コンクリート)は耐久性や防音性が高い反面、建築費が最も高額になります。
【建築費】3つの中で「RC造」が最も高額になる
① 木造 < ②軽量鉄骨 < ③RC造
例えば、同じ規模のアパートでも木造は建築費が抑えやすく、回収期間が短くなる傾向があります。一方でRC造は費用が高くなるため、黒字化までの年数が長引くことが多いです。
また土地の形状や建てられる戸数、設備グレードも建築費に影響します。つまり、構造の選び方は黒字化までのスピードに直結する重要な要素です。
建築費以外に必要な費用(諸費用・税金など)
アパート経営の初期費用には、建築費以外にも多くの項目があります。代表的なものは、土地取得費、外構工事費、設計費、登記費用、保険料、司法書士報酬などです。また、不動産取得税や登録免許税などの税金も発生します。
これらの諸費用は、物件の条件によって大きく変わりますが、一般的には建築費の2〜4割程度になるケースが多いといわれています。
例えば建築費2,500万円の場合、諸費用として500万〜1,000万円ほどかかるケースもあります。
このように初期費用の総額を正しく把握することは、黒字化の年数を正確に見積もるために欠かせません。
アパート経営の黒字化を遅らせる要因
アパート経営が予定より黒字化しない原因は、特別なものではなく、多くの場合「よく起こる基本的な問題」です。空室が増えたり、予想以上の修繕費がかかったり、入居者トラブルが続くことで、年間の黒字額が圧迫されてしまいます。ここでは、黒字化を妨げやすい代表的な要因を整理して見ていきましょう。
1. 空室が続く
2. 修繕費が想定より増える
3. 家賃滞納や入居者トラブルが起こる
4. 借入金が多い・金利が高い
要因1.空室が続く
結論として、空室は黒字化を最も強く遅らせる要因です。家賃収入が入らないため、毎月の黒字額が一気に下がってしまいます。立地が弱い、間取りが需要と合わない、家賃が相場より高いなどといった要因で空室は発生しやすくなります。
例えば、1部屋の空室が3ヵ月続くだけでも、家賃6万円なら18万円の収入が得られなくなる計算です。さらに物件周辺に新築が増えると競争が激しくなり、空室期間が伸びることもあります。
【押さえておきたいポイント】
● 空室を避けるためには、家賃設定の見直しや設備改善、管理会社の募集力などが重要
● 空室対策を行うことは、黒字化を早める上で欠かせないポイントといえる
要因2.修繕費が想定より増える
修繕費の増加も黒字化を遅らせる大きな要因です。アパートは10〜15年ほど経つと、外壁塗装や屋根の補修、給湯器交換など大きな修繕が必要になります。これらが一度に重なると年間収支の黒字額が大きく削られます。
特に中古物件を購入した場合、初期費用が安くても修繕費が高くつくケースが多く注意が必要です。予測より修繕費が増えると、黒字化までの年数が大きく延びます。
【押さえておきたいポイント】
● 事前に修繕履歴を確認し、長期修繕計画を立てることで、費用の偏りを抑える
● 計画的なメンテナンスは、黒字化を遅らせない最も効果的な対策のひとつ
要因3.家賃滞納や入居者トラブルが起こる
家賃滞納や入居者トラブルが増えると、収益が不安定になり黒字化が難しくなります。滞納が続くと家賃が入らず、督促や対応に時間や費用がかかります。退去に至った場合は、原状回復費や再募集費用も必要です。
また、騒音問題やゴミ出しルール違反などのトラブルが増えると、物件の評判が下がり他の入居者にも影響します。管理会社の対応が遅ければ、問題が長期化してさらに空室リスクが高まります。
【押さえておきたいポイント】
● 入居審査を厳しくし、信頼できる管理会社に依頼することでリスクは減らせる
● トラブル対策は、安定した黒字を維持するうえで不可欠
要因4.借入金が多い・金利が高い
借入金が多い、または金利が高い場合、毎月の返済額が増えて黒字化までの道のりが長くなります。返済額が収入に対して大きいと、キャッシュフローは簡単に赤字になります。
特に変動金利で借りている場合、金利上昇が起こると返済額が急に増える可能性があり注意が必要です。例えば、金利が1%上がるだけで年間の返済額が数十万円増えるケースもあります。
【押さえておきたいポイント】
● 借入条件を複数の金融機関で比較したり、自己資金比率を上げたりして借入額を減らすことで負担を軽減できる
● 健全な返済計画は、黒字化を早めるための重要な鍵となる
アパート経営の黒字化を早めるポイント
アパート経営をなるべく早く黒字化するには、物件を購入したあとに「何を重視して運営するか」で結果が大きく変わります。家賃収入を安定させることはもちろん、支出を抑える工夫や節税対策を行うことで、年間の黒字額を着実に増やせます。最後に、初心者でも実践しやすい黒字化のコツを具体的に見ていきましょう。
1. 自己資金を多めに投入する
2. 収支シミュレーションを綿密に行う
3. 需要に合った間取りと設備にする
4. 信頼できる管理会社を選ぶ
5. メンテナンスを計画的に行う
6. 節税対策(青色申告など)を活用する
ポイント1.自己資金を多めに投入する
結論として、自己資金を多く入れるほど黒字化は早くなります。理由は、借入額が減ることでローン返済の負担が軽くなるためです。借入金が少なければ、毎月のキャッシュフローが安定しやすく、家賃収入が少し減っても年間黒字を維持しやすくなります。
例えば、3,000万円の物件を頭金ゼロで購入すると返済負担が大きくなり、年間黒字額は小さくなります。反対に500万円〜1,000万円を自己資金として入れれば、返済額が減り、黒字化までの年数も短縮されます。
金融機関の審査でも自己資金の多さはプラスに働くため、健全な運営の土台にもなります。
無理のない範囲で頭金を増やすことは、リスクを抑えながら黒字化を早める有効な方法です。
ポイント2.収支シミュレーションを綿密に行う
黒字化のスピードは、どれだけ現実的な収支シミュレーションを作れるかで決まります。家賃相場、空室率、金利、修繕費、固定資産税などを細かく計算し、1年ごとの黒字額を把握することが重要です。
例えば家賃が相場より少し下がるだけで、年間黒字額が数十万円減ることもあります。修繕費が想定より増えると、計画していた黒字化の年数もズレます。
楽観・標準・悲観の3パターンを作ると、最悪の場合でも黒字化できるかどうか判断しやすくなるでしょう。現実に近いシミュレーションは、無理のない経営判断につながります。
ポイント3.需要に合った間取りと設備にする
物件の間取りや設備が入居者のニーズと合っているかどうかは、黒字化に大きく影響します。学生が多いエリアではワンルーム、ファミリー層の多い地域では2LDKなど、需要に合った間取りが選ばれやすく空室を減らせます。
設備も重要です。インターネット無料や宅配ボックス、オートロックなどは入居者に人気で、家賃アップや長期入居につながります。
ただし、過剰な設備投資は費用がかさんで逆効果になることがあるため、「費用対効果」を必ず確認することが大切です。
需要に合う特徴を持つ物件は、結果的に黒字化が早まりやすくなります。
ポイント4.信頼できる管理会社を選ぶ
管理会社の質は、黒字化までのスピードを左右する重要な要素です。対応が遅い管理会社だと、空室が長引いたり滞納トラブルが続き、年間収支が悪化します。逆に、対応が早く入居募集が得意な管理会社は、空室期間を短縮し、結果的に黒字化を早めます。
管理会社を選ぶ際は、募集力、トラブル対応の早さ、清掃品質、担当者のコミュニケーション力などを確認することが必要です。
口コミや紹介、複数社の比較も効果的です。良い管理会社ほど、長期的に安定した黒字を支えてくれます。
ポイント5.メンテナンスを計画的に行う
メンテナンスを計画的に行うことは、黒字化を遅らせる修繕費の高騰を防ぐために重要です。設備や建物を適切なタイミングで点検しておけば、大きな故障を予防でき、費用負担も軽減できます。
例えば給湯器やエアコンなどは寿命が10〜15年ほどで、その前に交換を計画すれば突然の出費を避けられます。
また、建物が綺麗に保たれていると入居者の満足度が上がり、空室も減りやすくなります。
小さな修繕を早めに行うことが、結果的に黒字化を早める要因になるのです。
ポイント6.節税対策(青色申告など)を活用する
節税対策は黒字化を早める大きな武器になります。青色申告を使えば最大65万円の控除を受けられ、経費として計上できる範囲も広がる点が特徴です。さらに減価償却をうまく活用すると、税負担を抑えながら収益を守ることが可能です。
年間収益が同じでも、青色申告を選ぶかどうかで税額に数十万円の差が生じる場合があります。また、e-Taxや電子帳簿保存法へ対応すると事務作業が効率化され、手続きの負担も軽くなるでしょう。
節税を意識した運用は、実質的な黒字額を押し上げ、黒字化のスピードにも良い影響を与えます。
黒字化の目安を押さえ、計画的なアパート経営を実現しよう
アパート経営を黒字化するには、収支の仕組みを理解し、計画的に運営する姿勢が不可欠です。年間収支と初期費用の回収をどのくらいの期間で達成するのか、その目安をつかむだけでも運営の判断がしやすくなります。本記事でお伝えしたポイントも参考にしつつ、ぜひ安定したアパート経営を実現させてください。
なお、ノムコム・プロを運営する野村不動産ソリューションズでは、投資用物件のご紹介をはじめ、資金調達や税務のご相談など不動産の購入または売却に幅広く対応しております。
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よくある質問
Q:アパート経営の黒字化を早めるために、初心者がまずやるべきことは何ですか?
A:最初に「収支シミュレーション」を作ることです。家賃収入と支出を整理すると、黒字化を遅らせる原因が見えます。次に、空室対策や修繕計画を見直すと、黒字化のスピードを上げやすくなります。
Q:アパート経営「10年後」に起こることと必要な備えは?
A:築10年前後になると、給湯器やエアコンなどの設備交換が必要になり、修繕費が増え始めます。外壁や屋根の点検も必要で、大規模補修が発生する場合もあります。また、家賃がゆるやかに下がる時期でもあり、相場に合わせた見直しや軽いリフォームでの対策が重要です。周辺に新築が増えると競争も強まりやすいため、差別化も必要になります。10年分の運営結果をもとに収支を見直すことで、改善点を早めに把握できます。
Q:アパート経営「30年後」の主なリスクと出口戦略は?
A:築30年を超えると建物の劣化が進み、外壁・屋根・配管などの大規模修繕が必要になりやすく、費用負担が大きくなります。家賃も下がりやすく、入居者の確保が難しくなる地域もあります。この時期は出口戦略が重要で、売却・リフォーム・建て替えなどの判断が必要です。物件価値が下がる前に、長期計画の中で「どのタイミングで出口を取るか」を決めておくことが安定運用につながります。











