不動産投資コラム

不動産投資の成功例11選!成功の秘訣・リスク管理なども徹底解説

本記事では、不動産投資の成功例を初心者、中級者、上級者、公務員、サラリーマンといったタイプ別に紹介します。事例ごとの成功の秘訣や不動産投資で成功する人の共通点、成功するためのポイントなども具体的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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※以下の情報は2025年6月時点の情報をもとに、不動産投資家・2級ファイナンシャル・プランニング技能士の前田裕太が監修しています。

「やってよかった」不動産投資の成功例・タイプ別11選

不動産投資で成功するには、自分に合った投資方法を選ぶことが重要です。最初に、不動産投資の成功例をタイプ別に紹介します。それぞれの成功ポイントも解説しますので、自分に合った投資方法を探すヒントとしてご活用ください。

≪早見表≫
公務員・サラリーマン向け 例1.公務員でも安全に一棟アパートを運営
例2.サラリーマン大家で安定収益
例3.転勤族の利を活かして全国に分散投資
初心者向け 例4.中古ワンルームマンションの堅実運用
例5.自宅を資産活用する「ヤドカリ投資」
例6.駅近の複数物件への分散投資
中級者向け 例7.一棟マンションの築浅物件を短期間で売却
例8.副業からの独立で収益大幅アップ
上級者向け 例9.オフィスビルの一棟運用で高収益・高利回り
例10.人気学区で戸建て投資
例11.新興国の海外不動産投資

そもそも不動産投資とは何か、不動産投資にはどのような種類があるのか知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

関連記事:不動産投資とは?【初心者向け】仕組みや、メリット・デメリットを解説
関連記事:不動産投資の代表的な10種類!自分に合った選び方も解説

【公務員・サラリーマン向け】不動産投資の成功例とポイント

「副業になるので不動産投資はできない」とあきらめている公務員やサラリーマンの方も、多いのではないでしょうか。不動産投資は「資産運用」とみなされる場合が多く、決められた条件のなかで適切に運用を行えば、副業規定に抵触しないケースが大半です。

実際に公務員やサラリーマンを続けながら、不動産投資に成功している例を紹介します。

・例1.公務員でも安全に一棟アパートを運営

3年前に、私鉄沿線の住宅街にある一棟アパート(1K×8戸)を約4,200万円で購入。勤務先から正式な許可を取得し、「5棟10室未満、年間家賃収入500万円未満」などの副業規定を遵守しながら安定収益を実現した成功例です。

購入前には、近隣の大手企業や大学による単身者需要を徹底調査。築15年の物件で初期投資を抑えつつ、引き渡し後2ヵ月で満室を達成しました。公務員としての信用力により、都市銀行から金利1.2%という好条件で融資を獲得。管理会社への完全委託で副業規定にも抵触せず、本業への影響も最小限に抑えています。安定した収益で、将来の教育資金や老後資金の準備を着実に進めています。

◎現在の状況
● 入居率95%以上を維持
● 月額家賃収入41.6万円(1戸5.2万円×8戸)から諸経費を差し引いても月12万円程度の手取りを確保
● 年間家賃収入は499.2万円

◎成功のポイント
● 公務員の信用力で、有利な1.2%固定・長期融資を確保
● 市場の変動に左右されにくい安定した収入をベースに、長期的な投資戦略を実施

公務員が安全に不動産投資を行うためのポイントを知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:公務員が不動産投資を行う4つの利点!失敗しないためのポイントも解説

・例2.サラリーマン大家で安定収益

2年前に、地方都市の住宅街にある一棟アパート(2LDK×4戸)を約3,800万円で購入。勤務先の就業規則で、不動産賃貸業は資産運用の範囲として認められることを確認。届出書の提出も必要なく、本業に支障なく運営できている成功例です。

購入前には、ファミリー層の需要が安定している小学校区を選定。築18年でメンテナンスが行き届いた物件を、自己資金1,000万円を投入して購入しました。管理会社を地元密着型の不動産会社に依頼し、管理手数料を4%に抑制。共用部の清掃は月2回、植栽の手入れは年2回に限定することで、年間約15万円の管理コスト削減を達成しました。子育てファミリー層は、単身者よりも入居期間が比較的長くなる傾向にあり、今後も着実な運用が見込めます。

◎現在の状況
● 平均入居率87.5%
● 月額家賃収入は平均28万円
● ローン返済11万円と諸経費を差し引いても月5-6万円を確保

◎成功のポイント
● 平均入居期間が長めな子育てファミリー層を狙い、空室リスクを軽減
● 良好メンテナンス済の物件を選び、修繕コストを先送り

不動産投資が副業に該当しない理由や成功例、サラリーマン大家のメリットを知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:副業禁止でもOK?不動産投資の始め方5ステップや成功事例・注意点を紹介
関連記事:【会社員必読】サラリーマン大家とは?5つのメリットや始め方を解説

・例3.転勤族の利を活かして全国に分散投資

大手商社勤務で3年ごとに転勤する生活を逆手に取り、過去10年間で3つの地方都市に区分マンションを分散投資。地域特性を把握し、転勤前に投資物件を購入する戦略を立て、トータルで年間160万円の家賃収入を実現した成功例です。

◎取得した物件
1件目:福岡市の1LDK(築10年、1,200万円、月額家賃5.5万円)
2件目:仙台市の2DK(築15年、900万円、月額家賃4.5万円)
3件目:札幌市の1LDK(築12年、1,100万円、月額家賃4.5万円)

いずれも大学や企業が近い立地で、地下鉄駅から徒歩10分以内の物件を厳選。休日を使って何度も現地調査を行い、スーパーや病院などの生活利便性も自分の目で確認しました。

物件購入のタイミングは極力、「会社の業績が好調である」「個人の営業成績が高い」といった要因で賞与が高く、総支給額が多い年に合わせることで、不動産購入時における節税効果の恩恵を大きくする工夫も欠かしていません。

物件は、24時間対応可能な地元の信頼できる管理会社に委託。転勤後も月に1度のWeb会議ツールで状況報告の体制を構築しました。管理アプリで、入居状況や修繕履歴をリアルタイムで確認できるシステムです。平均入居率は3軒で93%を維持し、安定収入を確保しています。

◎成功のポイント
● 転勤先の土地勘を活かして優良物件を現地調査で発掘
● 遠隔地管理を可能にする体制、信頼できる不動産会社との連携
● 収入の多い年に不動産を購入することで、節税効果の恩恵を最大化

サラリーマンが不動産投資を始めるべき理由や信頼できる不動産業者の選び方を知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:サラリーマンのための不動産投資ガイド!失敗例や成功への5ステップを紹介

【初心者向け】不動産投資の成功例とポイント

適切な知識と戦略で取り組めば、初心者でも不動産投資で成功する可能性が高まります。ここでは初心者向けの不動産投資の成功例と、成功のポイントを解説します。

・例4.中古ワンルームマンションの堅実運用

5年前に東京都内のJR山手線沿線駅から徒歩8分、築25年のワンルームマンション(専有面積25平方メートル)を1,800万円で購入。大手企業や大学が集積するエリアで、単身者需要が安定している立地を厳選した堅実投資の成功例です。

物件は管理組合がしっかり機能し、修繕積立金が適切に積み立てられていることを重視して選びました。決め手は大規模修繕工事が3年前に完了しており、今後10年は大きな追加負担がない点です。購入時、室内は水回りを中心に60万円をかけてリフォームしました。その後は大きな修繕なしで堅実に運用できています。

◎現在の状況
● 過去5年間の平均入居率は96%、空室期間は累計2.5ヵ月
● 月額家賃収入は約7.5万円
● 月5.2万円のローン返済と月1.5万円の管理費・修繕積立金を差し引いても月8,000円の手取りを確保
● 減価償却費計上により、年間約15万円の節税効果
● 10年後のローン完済後は、月5万円以上の安定収入源となる見込み

◎成功のポイント
● 長期保有の安定エリアで空室リスクを低減
● 管理状態の良い中古物件を選定し、節税効果も含めたトータルリターンを実現

ワンルームマンション投資についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:初心者必見!ワンルームマンション投資でやってよかった理由と成功のコツ
関連記事:ワンルームマンション投資で失敗するからくりとは?3つの具体例と対策
関連記事:なぜ「ワンルームマンション投資はやめとけ」と言われるのか。失敗原因や成功している人の特徴も紹介

・例5.自宅を資産活用する「ヤドカリ投資」

8年前に都内近郊で2LDKマンション(2,800万円)を購入。結婚・出産を機に、より広い3LDK戸建て(3,800万円)に住み替えました。元の自宅を賃貸にして、月額11万円の家賃収入を得ている「ヤドカリ投資」の成功例です。

《ヤドカリ投資とは》
ヤドカリが成長にあわせて殻を選び直すように、所有する自宅を住み替えながら収益を得る不動産投資の方法。売却もしくは賃貸による家賃収入が収益となる。

2LDKマンションを賃貸にする際、住宅ローンから金利1.2%の投資用ローンに借り換えました。支払額は月8.5万円となり、家賃収入11万円の範囲内に十分に収まっています。新居は金利0.7%の住宅ローンを35年で組み、住宅ローン控除の恩恵も最大限に活用。

さらに2LDKマンションは、周辺相場の上昇により、購入価格から400万円程度の値上がりが見込まれています。売却益は子どもの教育資金や次の投資物件に活用し、ライフステージにあわせた資産形成を継続する予定です。

◎現在の状況
● 賃貸開始から3年以内の売却に向け準備中
● 居住用財産の3,000万円特別控除の要件を満たし、譲渡所得税ゼロでの売却を計画

◎成功のポイント
● 住宅ローンを活用して返済期間を長めに設定
● 税制優遇(居住用財産3,000万円特別控除)を最大限活用した出口戦略

所有する不動産を貸し出すことで収益を得る「収益物件」について知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:収益物件とは?メリット・デメリットや購入時のポイント、運用などを解説

・例6.駅近の複数物件への分散投資でリスク回避

都内ターミナル駅周辺の駅近物件に特化し、7年かけて3つの物件を取得。それぞれ異なる間取りと立地で需要を分散させて、年間400万円の安定収入を得ている成功例です。

◎取得した物件
1件目:新宿駅徒歩5分のワンルーム(築20年、2,200万円、単身者向け)
2件目:渋谷駅徒歩4分の1LDK(築15年、3,500万円、DINKS層向け)
3件目:池袋駅徒歩3分の2LDK(築18年、4,200万円、ファミリー層向け)

いずれもJR・私鉄・地下鉄の3路線以上が利用可能な好立地を厳選し、通勤利便性の高さで安定需要を確保しています。3つの物件は同じ管理会社に委託し、物件間の入居者紹介制度も導入しました。ワンルームから1LDKへの住み替え需要も取り込み、物件間での顧客循環も効果を発揮しています。

◎現在の状況
● 過去5年間の平均入居率は97%(空室期間は3件あわせ年間1ヵ月未満)
● 月額家賃収入はワンルーム8万円、1LDK12万円、2LDK14万円で、計34万円

◎成功のポイント
● 複数路線利用可能物件で、安定的な入居者の確保
● 異なる間取りやタイプで需要層を分散
● 同じ管理会社の利を活用し、物件間での顧客循環を実現

失敗しないための投資用マンション選びのポイントを知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:投資用マンションとは?居住用との違いやメリット・デメリットを徹底解説

【中級者向け】不動産投資の成功例とポイント

不動産投資に慣れてくると基本的知識だけではなく、より多角的な視点での物件選びや出口戦略が求められるようになります。ここでは中級者向けの不動産投資の成功例と、成功のポイントを解説します。

・例7.一棟マンションの築浅物件を短期間で売却

川崎市の人気エリアで築2年の一棟RCマンション(2億8,000万円)を購入し、4年後に3億2,000万円で売却。短期譲渡所得税を差し引いても、総額6,900万円超の利益を確保した短期売却の成功例です。

マンションは最寄駅から徒歩4分、1LDK×12戸の中規模RCマンション。駅へのアクセスが良好で、IT企業勤務者の賃貸需要が旺盛なエリアに位置します。新築プレミアムが落ち着き、かつ初回大規模修繕まで10年以上の余裕がある物件を選定しました。

◎保有時の状況
● 平均入居率は95%、月額家賃収入は148.2万円
● 4年間の家賃収入から諸経費(管理費、所得税等)を差し引いた実質的な収入は約4,491万円

エリア内が再開発計画の対象であること、大型商業施設が開業することを受け、売却の検討を始めました。収益物件としての魅力が最高潮に達したと判断した時期に売却を実行し、期待どおりの利益を確保しています。

このキャピタルゲインを原資に、現在はさらに大規模な一棟マンションへの不動産投資を準備中です。

◎売却後の状況
● 売却価格3億2,000万円で4,000万円の売却益
● 短期譲渡所得税差し引いた売却益2,415万円に、実質的な収入4,491万円を加えた総利益は約6,906万円
● 実質年間投資利回りは約6.2%を達成

◎成功のポイント
● 再開発エリアでの物件価値上昇を的確にとらえた売却戦略
● 築浅RCマンションの修繕コスト優位性を最大限に活用し、売却時の競争力を維持

マンションの「新築プレミアム」や新築物件と築浅物件の違い、成功例などを知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:新築マンション投資の実態!成功例や失敗例、メリット・デメリットを解説

・例8.副業からの独立で収益大幅アップ

会社員時代に副業で始めた不動産投資が軌道に乗り、脱サラを決断。現在は北関東エリアで12物件を運営し、月間キャッシュフロー145万円を達成している成功例です。

スタートは地方都市の築28年木造アパート(8戸、2,400万円、表面利回り16%)。土日を使ったDIYリフォームで、原状回復費を1部屋3万円に抑制しました。運用に慣れたあたりで思い切って会社を退職し、不動産投資に専念。法人設立で融資枠が拡大したことにより、築20-30年の高利回り物件を年2棟ペースで取得し続けています。

また、法人化したことにより、不動産投資の収益を個人の所得税ではなく法人税として計算することで、差額を確保し節税効果も実現。欠損金(会社の赤字)の10年間の繰越や減価償却の選択など、賢い節税のポイントは複数にわたります。

月間キャッシュフロー180万円を目指して、引き続き空室対策や経費削減に取り組んでいます。

◎現在の状況
● 脱サラ時点での保有物件は12棟68戸、入居率82%で月間キャッシュフロー120万円
● 入居率を93%に改善したことで現在は月間145万円に増加
● DIYによる修繕費削減は年間退去15戸の原状回復、外壁塗装等で計360万円

◎成功のポイント
● 法人化による融資戦略・節税対策(役員報酬を抑え実効税率25%実現)
● 空室対策や原状回復のDIYで収益の最大化

家賃収入で暮らすための具体的な7ステップや、家賃収入の仕組みなどについて知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:家賃収入で暮らすための具体的な7ステップ!必要な金額や成功事例も紹介

また、下記の記事では不動産投資で法人化するメリットや注意点などを解説しています。ぜひチェックしてみてください。

関連記事:不動産投資で法人化するメリットは?タイミングや注意点も解説

【上級者向け】不動産投資の成功例とポイント

不動産投資の上級者には、より高度な戦略と深い市場分析力が欠かせません。ここでは、難度が比較的高いといわれる一棟ビルや、戸建て投資の成功例と成功のポイントを解説します。

・例9.オフィスビルの一棟運用で高収益・高利回り

地方の中核都市で、築22年の小規模オフィスビル(1億8,000万円)を取得。リノベーションとテナント誘致戦略により、年間キャッシュフロー800万円を確保している成功例です。

物件は主要駅から徒歩8分、地上5階建て、延床面積900平方メートルのオフィスビル。前オーナーは高齢で管理が行き届かず、共用部の老朽化が目立つ状態でした。その影響か、購入時の家賃は坪単価5,500円と相場より低めであるにもかかわらず、入居率は70%。物件取得後は、エントランスとエレベーターホールを800万円かけてリノベーションしました。市が企業誘致や創業支援に積極的だったこともあり、800万円のうち大部分を市からの補助金で賄えたのも大きな成功要因です。LED照明への全面切り替えで光熱費を30%削減し、共益費を抑えることで、実質的な賃料の値下げ効果を生み出しています。安定したテナント基盤により空室リスクは低く、堅実な運用を実現しています。

◎現在の状況
● 空室フロアは士業・IT企業向けに20-30坪の区画に分割し、「スタートアップ応援賃料」として初年度坪5,000円で誘致
● 2年目から段階的に賃料改定し、現在は満室・平均坪6,200円を実現
● 年間賃料収入から諸経費とローン返済を差し引いて、年間800万円のキャッシュフローを確保

◎成功のポイント
● 地方都市の割安物件をリノベーションで再生
● 小区画分割により中小企業・士業の安定需要を取り込み
● 市の方針とも合致し、リノベーションの大部分に補助金を活用

・例10.人気学区で戸建て投資

首都圏のベッドタウンの人気学区で築25年の中古戸建て(2,300万円)を購入。DIYリフォームで子育て世代向けに再生し、月額家賃16万円で年間キャッシュフロー108万円を確保している成功例です。

物件は県内トップクラスの学力を誇る私立小学校から徒歩5分、4LDKの木造2階建て。購入前の市場調査で、同学区内の賃貸戸建ては常に供給不足で、ファミリー層の入居待ちが発生していることを確認しました。就学前の子どもがいるファミリー層への訴求のために、リフォームで明るく清潔な住環境を実現。結果的に、募集開始から2週間で3組の申し込みがあり、小学1年生と幼稚園生の子どもがいる家族に決定しました。「少なくとも、義務教育修了まではここで暮らしたい」と、長期入居の要望です。

◎現在の状況
● 年間家賃収入192万円から固定資産税等12万円、ローン返済72万円を差し引き、年間108万円のキャッシュフロー
● 実質利回り4.3%は戸建て投資として標準的だが、管理の手間が少なく安定収益を確保

◎成功のポイント
● 市場調査で人気学区内の需要ギャップを特定(常に入居待ち状態)
● ターゲットを就学前の子どもがいる子育て世代に限定
● 同学区の戸建て賃貸平均入居期間8年の安定運用をめざす

戸建て不動産投資の概要や特徴、失敗しないコツを知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:戸建て不動産投資とは?向いている人や失敗を防ぐ3つのコツ

・例11.新興国の海外不動産投資

国内不動産投資で実績を積みながら安定した収益を実現し、次なるステップとして海外不動産投資に参入。高利率な利回りだけでなく、国外にまで資産を分散できる点も大きな魅力です。投資先は勢いのある新興国でありながら、国内でサポートの手厚い不動産業者のいるタイを選定。

現地の法律により戸建て物件は購入できないため、駐在をはじめとする日本人の需要が高いエリアで良質なコンドミニアムを探しました。現地の不動産案件に強い国内エージェントと提携し、手数料を抑えることよりも手離れよく安心して運用できることを重視。円安バーツ高のレートも功を奏し、順調に家賃収入を得ながら、長期的には資産価値上昇による売却益の獲得も見越しています。

◎現在の状況
● 月35,000バーツ(※2025年6月のレートで約14.7万円)の安定収入を確保
● 不動産価格の上昇と為替変動で売却のキャピタルゲインも狙える

◎成功のポイント
● 現地を視察し、需要の高いエリアの優良物件を選定
● 中長期目線での国自体の経済成長を見越した投資対象国の選定
● 信頼できる国内のエージェントとの提携

不動産投資の上級者のなかには、高利回りという点で、海外不動産投資に注目する方も少なくありません。海外不動産投資について知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:海外不動産投資は儲かる?失敗する?メリットやリスクについて解説

不動産投資における「成功」とは?

不動産投資における「成功」とは、単に高額な家賃収入だけを指すものではありません。「長期的な視点で安定した資産を築くこと」「経済的な不安を解消してくれる状態」など、成功の基準や定義は、個人により異なります。次の2つで判断する人が多いため、一つずつ解説していきます。

1.安定した収益の確保
2.資産価値の向上・純資産の増加

1.安定した収益の確保

不動産投資の基本的な成功指標の一つが、安定した収益の確保です。毎月の家賃収入からローン、管理費、修繕積立金などの諸費用を差し引いたうえで、手元にプラスの現金が残る状態です。

健全なキャッシュフローは予期せぬ出費への備えとなるだけではなく、次の投資への原資にもなります。「今すぐ簡単にキャッシュフローを把握してみたい」という方は、ノムコム・プロの「キャッシュフローシミュレーション」をご活用ください。

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2.資産価値の向上・純資産の増加

着実な資産形成も、不動産投資における「成功」の一つの要素です。取得した物件の市場価値がローン残高を上回る状態(含み益の発生)は、資産が順調に成長している証拠です。

ローンを返済していると、借入金の残高は年々減少していきます。また、物件の値段が上がれば、売却によるキャピタルゲインを得なくても、「その分の利益がある」と評価されます。物件価値とローン残高の差分が「純資産」です。

純資産の増加により負債比率が改善され、安定した資産形成につながります。

【一覧】不動産投資で成功している人の共通点

不動産投資の成功と失敗を分けるポイントは、事前準備とリスクへの向き合い方にあります。「成功している人の共通点」を下表にまとめました。

項目 成功している人の共通点
投資のスタンス 自身にとっての成功の定義を明確にし、軸をぶらさない
実行力 いざというときに決断し、タイミングを逃さず実行できる
情報収集 信頼できる専門家への相談、客観的な数値データを重視する
物件選び ブランドや好みにこだわらず、チェック項目をリストアップして分析や比較検討を行う
資金計画 シミュレーションを繰り返し、無理のない返済計画を立てる
リスク管理 リスク要因を把握し、事前対策を講じる
出口戦略 売却時の諸費用なども含めた総合的な判断で、複数の選択肢を視野に入れる
心理的マネジメント 冷静で、感情よりもデータを重要視する

もちろん、これらはすべての投資家にあてはまるわけではありません。あくまでも傾向の一部です。次章で、成功している人が実行している4つのポイントを解説します。

不動産投資を成功に導く4つのポイント

不動産投資で成功するには、多角的な視点が必要です。最後に、不動産投資を成功に導く4つのポイントを解説します。

1.自分に合った不動産投資を選ぶ
2.収支計画と資金管理を数字で固める
3.リスク管理を徹底する
4.運用と出口戦略をセットで考える

ポイント1.自分にあっている不動産投資方法を選ぶ

不動産投資の成功例を見てわかるとおり、不動産投資には多様な手法があります。市場動向やニーズはもちろん、地域や顧客層の特性なども考慮しながら、自分に合った投資手法を選ぶことが重要です。
そのためには、自分のライフスタイルも具体的に考えていく必要があります。

◎自分に合った手法かどうか比較する際の検討項目(例)
目的 毎月の家賃収入/キャピタルゲイン/相続対策/長期保有/短期保有 など
不動産投資の種類 ワンルームマンション/一棟アパート/戸建て/一棟マンション/区分マンション/オフィスビル/駐車場 など
地域・エリア 人口/人の流れ/将来性 など
物件の選定 立地/築年数/管理体制/管理状況/実際の状態 など

ポイント2.収支計画と資金管理を具体的な数字で把握する

不動産投資にかかる費用は、物件の購入費用だけではありません。運用中も、さまざまな費用が必要となります。資金回りのシミュレーションが甘いと、取り返しのつかない事態に発展するリスクも高まります。あらゆる状況を想定し、試算を何パターンも繰り返して、自分の安全・危険のラインをしっかり把握しましょう。

◎主な収入と支出項目(マンション)
収入・支出項目 主な内容
収入 家賃収入に含まれるお金 家賃/管理費/共益費/(対象となる)敷金・保証金/礼金/更新料/駐車代 など
支出 一般的な支出 管理費・共益費/修繕積立費/修繕費/管理会社への管理手数料/ローン返済費/損害保険料/広告宣伝費/その他の経費 など
税金関連 所得税/住民税/消費税/固定資産税/復興特別所得税 など

マンションの家賃収入や支出について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:マンションの家賃収入で暮らせる?手取りや税金などをやさしく解説

ポイント3.リスク管理を徹底する

不動産投資は適切な運用で成功が期待できる一方で、さまざまなリスクも存在します。リスクを事前に把握し、いかに適切な対策を講じられるかが、成功と失敗の境目です。

◎考えられる主なリスク
考えられるリスク 主な原因 主な対策例
空室リスク 入居者が途絶える ● 需要の高いエリア・物件の選定
● 複数物件への分散投資
家賃下落リスク 築年数の経過や市場の変化 ● 長期的視点での市場調査
● 入居者の定着促進
● 物件の競争力維持
金利変動リスク ローン金利の上昇 ● 固定金利の選択
● 余裕を持った返済計画
● 繰り上げ返済の検討
災害リスク 自然災害 ● ハザードマップの確認
● 適切な保険への加入
入居者トラブルの
リスク
家賃滞納や隣人・近隣トラブル ● 入居審査基準の明確化
● 信頼できる管理会社の選定
● 入居時誓約書の内容充実
その他のリスク 法改正 ● 専門家への定期的な相談

不動産投資のリスクや成功率を上げる方法について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:不動産投資の成功率を上げる秘訣とは?

ポイント4.運用と出口戦略をセットで考える

不動産投資は「物件を購入して終わり」ではありません。「購入後の適切な運用」と「将来的な売却などの出口戦略」をセットで考えることが重要です。この2つを計画的に進めることが、安定した収益の確保や資産形成につながります。

◎出口戦略のポイント
投資の最終目標の明確化 いつ・どのようにして投資を終了するか、もしくは終了せずに再投資のサイクルを構築するのか、明確にする
複数の出口戦略 売却、長期保有、リファイナンス、相続など、複数の選択肢を持つ
売却タイミング 市況を見極め、減価償却・ローン残高を分析し、効果が最大化するタイミングをつかむ
税務面の考慮 長期譲渡や短期譲渡、法人から個人への切り替えなど、税務面の負担とあわせて考える

市場動向や自分のライフステージの変化に応じて、運用と出口戦略を定期的に見直しましょう。

専門家との連携で不動産投資の成功率を高めよう

不動産投資の成功の形は、人それぞれ異なります。本記事ではリアルな成功例を、さまざまな視点から解説しました。具体例のイメージを広げ、成功のポイントやリスク対策などを理解して、自身の目的に合った戦略を見つけましょう。

不動産投資で成功するには、多様な知識と深い経験、適切な判断力などが必要です。しかし、これらのすべてを一人で網羅するのは容易ではありません。迷ったときは、専門家への相談がおすすめです。物件選びや融資戦略、市場動向など、あらゆる面で質の高いアドバイスを提供してくれます。

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前田 裕太
前田 裕太

前田 裕太企業役員、不動産投資家、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)

上場企業勤務時代にローンを活用して不動産投資を開始。現在は全国に複数の物件を所有する。不動産投資の知識をつけるため、独学で宅建試験に合格。
現在は不動産投資の傍ら、スタートアップ企業の役員として離島振興に従事。不動産の知識・経験や内装事業部とのシナジーも活用し、空き家問題の解決にも取り組んでいる。
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