不動産投資に限らず、投資の成功率は一概にはいえません。なにをもって「成功」というのか、人によって異なるからです。しかし、不動産投資で成功している方には、一定の共通点があります。本記事ではデータや成功例をベースに、成功する人の特徴や不動産投資の成功率を高めるコツなどを説明します。他の投資との比較も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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※以下の情報は2025年10月時点の情報をもとに、不動産投資家・2級ファイナンシャル・プランニング技能士の前田裕太が監修しています。
この記事で分かること
- 不動産投資の成功率は「不動産投資に何を求めるか」により成功の定義が異なるため、一概にはいえない。
- 不動産投資は、他の投資に比べるとミドルリスク・ミドルリターンで、レバレッジ効果やインフレ耐性などの特徴・メリットがある。
- 不動産投資の成功率を高めるコツは、目的の明確化、適切な物件選定、キャッシュフロー管理、リスク対策、専門家との連携など。
目次
不動産投資における「成功の判断」と「成功率」
不動産投資を検討するにあたり、成功率が気になる方は多いのではないでしょうか。しかし、何をもって「成功」というのか、基準は人により異なります。ここでは「成功」の判断基準や成功率の考え方について解説します。
1. 不動産投資における「成功」の基準・判断
2. 不動産投資の成功率
3. 【データで読む】不動産投資の「成功」と「成功率」
不動産投資における「成功」の基準・判断
不動産投資における「成功」には、決まった定義がありません。不動産投資に求める成功は「長期的な視点で資産を築きたい」「相続時のリスクを少しでも減らしたい」など、一人ひとり異なります。一般的には、下記の3パターンに分けられます。
| 目的 | 成功の判断基準の例 |
|---|---|
| 売却 (キャピタルゲイン) |
●売却益(キャピタルゲイン)の確保 ●総合的に、得た金額から費やした金額を差し引いてもプラスになる状態 |
| 長期保有 (インカムゲイン) |
●安定したキャッシュフローの確立 ●毎月の家賃収入から、経費やローンの返済額を差し引いても手元に継続してプラスのお金が残る状態 |
| 節税・相続対策 | ●所得税や住民税の負担軽減 ●次世代への円滑な資産引継ぎ ●不動産所得の赤字を給与所得など他の所得と合算(損益通算)することで税負担が軽減できる状態 ●現金を不動産に変えることで相続税評価額を引き下げ、将来の相続税負担を軽減できる状態 |
家賃収入や節税について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:マンションの家賃収入で暮らせる?手取りや税金などをやさしく解説
関連記事:不動産投資でサラリーマンは節税可能?仕組み&税金シミュレーション
不動産投資の成功率
投資に関する情報収集をしていると、「不動産投資の成功率は◯%」と断言しているケースがあります。多くの場合、こうした断定的な数値に、明確な根拠はないと考えてよいでしょう。成功の定義が人によって異なるため、統一された成功率を客観的に算出するのは、そもそも難しいからです。
見かけの数字に惑わされてしまうと、不動産投資の本質を見誤る恐れもあります。不動産投資は単なるギャンブルのようなものではなく、知識と戦略に基づいた事業です。重要なのは、誰かが発信した固定数字に期待することではありません。成功率をどう高めていくのか自分自身で考え、実践していく姿勢です。
とはいえ、目安となる要素がないと目標も立てられず、困ってしまうのが現状ではないでしょうか。次項では、ご自身なりの「成功の判断の基準」の一つの指針となる客観的なデータを紹介します。
【データで読む】不動産投資の「成功」と「成功率」
客観的な「成功率」というデータは存在しませんが、自身の目標設定の参考になる信頼性の高い公的データがあります。国税庁が公表している「申告所得税標本調査」です。この調査から、いくつかの視点で「成功率」に相当する指標を算出することができます。令和7年2月に発表された、同調査の「令和5年分」の結果を見てみましょう。
◎所得者区分別の平均所得金額及び平均税額の累年比較
出典:国税庁「令和5年分 申告所得税標本調査 調査結果報告」第22表
令和5年分の申告納税者のうち、不動産所得者の平均所得金額は約547万円、平均税額は約67.6万円でした。この平均所得金額を一つの「目標のライン」として考えた場合、約550万円以上を「成功」とみなすことができます。もう少し詳しく見てみましょう。
| 所得階級 | 申告納税者数 | 構成比率 |
|---|---|---|
| 100万円以下 | 56,000人 | 5.3% |
| 100万円超 200万円以下 | 196,000人 | 18.6% |
| 200万円超 300万円以下 | 178,000人 | 16.9% |
| 300万円超 500万円以下 | 254,000人 | 24.1% |
| 500万円超 1,000万円以下 | 247,000人 | 23.4% |
| 1,000万円超 2,000万円以下 | 93,000人 | 8.8% |
| 2,000万円超 5,000万円以下 | 26,000人 | 2.5% |
| 5,000万円超 1億円以下 | 3,000人 | 0.3% |
| 1億円超 | 1,000人 | 0.1% |
| 合 計 | 1,054,000人 | 100.0% |
令和5年分の不動産所得者の申告納税者数は、約105万4,000人でした。あくまでも申告者ベースの数値ではありますが、そのうち所得金額が500万円超の方は約37万人で、全体の約35.1%に該当します。例えば年間不動産所得500万円超を目標とする場合、この「約35.1%」という数字を「一種の成功率」とみなすこともできます。このように、公的データは全体の成功率を示すものではありませんが、自分なりの成功の基準に置き換えて目標達成の難易度を客観的に測ることが可能です。まずは「自分なりの成功の定義」を持ちましょう。自分の目標が現実的かどうかを判断する一つの材料として、データをご活用ください。
【リスク・リターン別】投資手法別の特徴と成功率
不動産投資にはさまざまな種類があり、それぞれリスクとリターンのバランスが異なります。ここでは、投資を下記3つのタイプに分けて解説します。
1. ローリスク・ローリターン投資
2. ミドルリスク・ミドルリターン投資
3. ハイリスク・ハイリターン投資
1.ローリスク・ローリターン投資
ローリスク・ローリターン投資は、元本割れのリスクが非常に低く、確実性を重視した投資方法です。
◎主な投資手法
●円での普通預金や定期預金
●貯蓄型の生命保険(学資保険や個人年金保険など)
●国債や社債などの債券
上記は比較的インフレに弱く、実質的な資産価値が目減りする可能性がある点に注意が必要です。リスクを極力避けたい方や、確実に資産を守りたい方におすすめです。
2.ミドルリスク・ミドルリターン投資
ミドルリスク・ミドルリターン投資は、適度なリスクを取りながら、安定したリターンを目指す投資方法です。不動産投資は一般的に、このカテゴリーに分類されます。
◎主な投資手法
●株式投資(配当・優待狙い)
●外貨預金(ドルなどの外貨預金)
●投資信託(iDeCo・つみたてNISA・NISAでETFなどを購入)
●不動産投資(不動産を所有して賃貸するもしくはREITを購入)
上記はある程度のリターンが期待できても、為替や価格、流動性、金利、信用などの変動リスクがあります。結果的に損失が出る場合があるため注意が必要です。投資した元本が目減りするリスクも否めません。
不動産投資の特徴として、「家賃収入」という安定したインカムゲインが期待できるため、計画的に資産形成を目指したい方におすすめです。ただし、不動産事業収入にかかる所得税のほか、不動産の購入や所有・売却時には印紙税、登録免許税、固定資産税なども必要です。不動産は債券や証券よりも流動性が低いため、現金化したい場合には時間がかかる点にも注意が必要です。
3.ハイリスク・ハイリターン投資
ハイリスク・ハイリターン投資は、大きな利益を狙える反面、元本を大きく損なうリスクも高い投資方法です。
◎主な投資手法
●株式投資(売却益狙い)
●先物取引
●FX(外国為替証拠金取引)
●仮想通貨(暗号資産)
上記は、短期間で大きな利益を得られる可能性がある一方で、価格変動が激しく、元本割れのリスクが高いのが特徴です。レバレッジを効かせると損失も拡大し、最悪の場合は資産をすべて失うリスクも否めません。高いリスクを許容できる方や相場分析や市場動向の把握に時間を割ける方、余裕資金で投資できる方におすすめです。
不動産投資の特徴と成功・失敗しやすい人の傾向
不動産投資には、独自の特徴があります。ここでは、その不動産投資の特徴と、成功しやすい人・失敗しやすい人の傾向について解説します。
1. 不動産投資の特徴
2. 不動産投資で成功しやすい人の傾向
3. 不動産投資で失敗しやすい人の傾向
不動産投資の特徴
不動産投資は、ミドルリスク・ミドルリターンの代表格として位置づけられます。預金よりは高いリスクがある一方で、株式投資やFXほどの価格変動は少なく、安定性と収益性のバランスが取れているといえます。また、不動産投資には、他の金融商品にはない独自の強みがあります。不動産投資ならではの強みを理解したうえで実践に取り組むことが、成功率の向上につながります。
| ミドルリスク・ミドルリターンの代表格 | ●家賃収入は株価のように日々大きく変動するものではないため、長期的に安定した収益を見込める ●計画的に資産を形成していきたい方におすすめ ●ただし、不動産投資のリスクも理解しておくことが重要 |
|---|---|
| レバレッジ(融資)を活用できる | ●自己資金が少なくても、金融機関からの融資を活用できる ●少ない元手で大きなリターンを狙える |
| 実物資産であるため、インフレに強い | ●インフレで物価が上がると、現金の価値は下がる ●しかし、不動産の価値や家賃は上昇する傾向 ●インフレのリスクヘッジとして有効な資産 |
| 長期運用により安定性を確保しやすい | ●一度入居者が決まれば、年単位での安定した収入が続くことが多い ●長期的視点で、じっくりと資産を育てていける |
不動産投資で成功しやすい人の傾向
不動産投資で成功を収めている人たちには、いくつかの共通した傾向が見られます。これらは特別な才能ではなく、意識や行動習慣によるものが大半です。
| 1.自身にとっての成功の定義が明確 | ●何のために投資をするのか、ゴールがはっきりしている ●自分に合った物件や戦略を一貫して選ぶことができる |
|---|---|
| 2.信頼できる専門家への相談をためらわない | ●自分の知識だけで判断せず、不動産会社の担当者や税理士、FPなど、各分野の専門家の意見を積極的に活用する ●客観的なアドバイスを素直に受け入れる |
| 3.客観的な数値データを重視する | ●感覚的な理由ではなく、利回りやキャッシュフロー、空室率などの具体的な数値を重視する ●冷静な投資判断を下す |
| 4.実地確認を怠らない | ●実際に物件や周辺の環境を自分で見て確認した上で投資判断を行う ●写真やシミュレーションの数字だけではわからない情報を自ら取りに行く |
| 5.シミュレーションを繰り返し、無理のない返済計画を立てる | ●物件購入前に家賃収入や経費、税金などを詳細にシミュレーションする ●空室が出ても持ちこたえられるような、余裕のある資金計画を立てる |
| 6.リスク要因を把握し、事前対策を講じる | ●空室、家賃滞納、災害など、起こりうるリスクを事前に想定しておく ●保険に加入するなど、考えられる対策はあらかじめ講じておく |
| 7.複数の出口を想定し、柔軟な戦略を立てる | ●売却や長期保有、買い替えなど複数の選択肢を用意している ●市場環境の変化に応じて、柔軟に戦略を入れ替える |
不動産投資の成功例は、成功例で学ぶ、不動産投資の成功率向上ポイントでも紹介しています。
不動産投資で失敗しやすい人の傾向
不動産投資で失敗してしまう人にも、共通のパターンがあります。不動産投資での失敗を避けるためには、これらの傾向を理解し、自分の投資行動を見直すことが重要です。
| 1.情報や知識の更新ができない | ●不動産市場や税制は常に変化している ●過去の成功体験に固執し、新しい情報を学ぼうとしない姿勢は、大きなリスクにつながる |
|---|---|
| 2.セールストークを鵜呑みにする | ●「絶対に儲かる」といった甘い言葉を信じる ●自分で裏付けを取る手間を惜しむ ●物件や周辺の確認を行わない |
| 3.リスクを軽視し、対策をとらない | ●「自分だけは大丈夫」と楽観的に考え、対策を怠る ●問題が起きてから対応するため、被害が拡大しがち |
| 4.借入可能額と借入適正額を混同している | ●金融機関が「貸してくれる金額」と、自分が「安定して返済できる金額」は異なる ●ギリギリの金額までローンを組んでしまい、少しの空室で返済が苦しくなってしまう |
| 5.短期間で方針変更を何度も繰り返す | ●短期的な市況の変動や、他人の成功話に影響され、一貫した戦略を持てない ●安定した成果につながりにくい |
不動産投資の失敗例や失敗回避の方法をより詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:不動産投資で『失敗する人』とは⁉失敗例10選&失敗回避の方法を紹介
不動産投資の成功率を高める5つの秘訣
不動産投資は運ではなく、正しい知識と戦略で成功確率を高める「事業」です。ここでは、不動産投資の成功率を高めるための秘訣を5つ紹介します。
1. 秘訣1.【戦略】目的と出口を明確に定める
2. 秘訣2.【物件】適切な物件を見極め、長期的な収支計画を立てる
3. 秘訣3.【資金】キャッシュフローを最大化する
4. 秘訣4.【運営】リスク対策を徹底する
5. 秘訣5.【知識】情報収集は専門家の手を借りる
秘訣1.【戦略】目的と出口を明確に定める
投資を始める前に「この投資で何を達成したいのか」という目的(ゴール)を明確化しておきましょう。例えば「毎月5万円のキャッシュフローを得たい」と「10年後に1,000万円の売却益を狙う」では、選ぶべき物件や取り組む戦略は異なります。また、購入(入口)と同時に売却(出口)まで見据える「出口戦略」も不可欠です。減価償却が終わるタイミングや、税率が有利になる長期譲渡(5年超保有)の節目など、税務上の視点も持って戦略を設計することも重要です。
計画は、予定通りに進まないことも多々あります。金利上昇や地域の人口減少、予想外の修繕費用などに直面したとき、柔軟に戦略を見直せるよう、多角的な視点でさまざまな場面を想定しておくことをおすすめします。
不動産投資における「目的」は、いわば「利益の確定の仕方」です。利益を「次のフェーズへ移行するための手法」という広義でとらえると、他にもいくつかの目的があげられます。
より詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:不動産投資は出口戦略で決まる!目的別「利益最大化のコツ」徹底解説
秘訣2.【物件】適切な物件を見極め、長期的な収支計画を立てる
物件には、多種多様な選択肢があります。都心の区分マンションや地方の一棟アパート、戸建てなど、自身の戦略と予算に合わせ、最適な物件タイプを選びましょう。その際は物件価格だけではなく、長期的な収支計画を立てることが重要です。家賃収入の見込みはもちろん、空室率や管理費、修繕積立金、固定資産税といった運営コストの洗い出しも効果的です。
また、物件を見極める際は、管理費や修繕費、税金といった運営コストをすべて織り込んだ「実質利回り」を重視しましょう。あらゆる場面を想定し、少しずつ条件を変えながら、多角的な視点でシミュレーションを繰り返します。理想ではなく現実を重視して、多角的な視点で物件をチェックしましょう。
利回りについて詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:表面利回りとは?実質利回りとの違いや計算方法をわかりやすく解説
また、不動産投資に慣れていないうちは検討している物件に実際に足を運び、物件の状況や周辺環境を入居者の目線から確認し、意思決定を行うことが重要です。
不動産投資の種類や特徴、自分にあった選び方について知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:不動産投資の代表的な10種類!自分にあった選び方も解説
利回りの最低ラインについての考え方や利回りを改善するためのポイントについて知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:不動産投資における利回りの最低ラインとは?改善する4つのポイントも解説
秘訣3.【資金】キャッシュフローを最大化する
投資は「入ってくるお金」と「出ていくお金」のバランスで成り立ちます。銀行融資を活用する場合、金利や返済期間がキャッシュフローに直結するため、複数の金融機関を比較・検討しましょう。借りた後の金利動向にも注意が必要です。特に変動金利の場合、金利上昇時のシミュレーションは必ず行いましょう。必要に応じて、借り換えや繰上げ返済もご検討ください。
また、家賃設定も重要です。相場より高すぎると空室リスクが高まり、安すぎると収益性が下がります。近隣の相場を調査し、適正な家賃を設定しましょう。家賃収入の半年分程度の予備資金を確保しておくと、突発的な修繕や予期せぬ空室など、不測の事態に備えやすくなります。
キャッシュフローの考え方について知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:初心者でもわかる!キャッシュフローの計算と不動産投資で収益を安定させるコツ
秘訣4.【運営】リスク対策を徹底する
不動産投資には、建物の老朽化、空室の長期化、家賃滞納、災害など多様なリスクが存在します。リスクは懸念ではなく「必ず起きること」として捉えましょう。事前の対策が欠かせません。
| 主なリスク | 対策例 |
|---|---|
| 空室 | ●立地の良い物件を選ぶ ●サブリース(家賃保証)の活用を検討する(ただし、条件をよく確認する)など |
| 家賃滞納 | ●入居審査で厳しくチェックする ●家賃保証会社の利用を入居条件とする など |
| 建物の老朽化・修繕 | ●購入前に建物の状態を専門家に調査してもらう(インスペクション) ●定期的なメンテナンスで建物の寿命を延ばす など |
| 災害 | ●新耐震基準(1981年6月以降)を満たす物件を選ぶ ●ハザードマップで水害・地震のリスクを確認する など |
| 金利上昇 | ●繰り上げ返済で借入残高を減らす ●金利上昇に耐えられる余裕のある返済計画を立てる など |
上記以外にも、不動産投資にはさまざまなリスクがあります。リスクや対策について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:不動産投資の7つのリスクと7つの回避術
秘訣5.【知識】情報収集は専門家の手を借りる
不動産市場は常に変化していくものです。家賃相場、人気設備のトレンド、金融機関の金利動向、税制や法改正など、追うべき情報は多岐にわたります。加えて、幅広い知識も求められます。これらを一人で追い続けるのは、非常に困難といわざるを得ません。不動産会社や税理士、不動産鑑定士、ファイナンシャルプランナーなど、専門家との連携を積極的に図りましょう。それぞれの専門家から、自分の投資戦略に必要な情報やアドバイスを得ることで、成功率の向上や心理的負担の軽減につながります。
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成功例で学ぶ、不動産投資の成功率向上ポイント
不動産投資の成功事例から、成功率を高めるポイントを学びましょう。ここでは、初心者、中級者、上級者それぞれのレベルに応じた事例と、それぞれの成功率向上ポイントを解説します。
1. 成功例1.中古ワンルームマンションの堅実運用
2. 成功例2.一棟マンションの短期売却戦略
3. 成功例3.ターゲットを定めた戸建て投資
より詳しい成功者の具体例や成功のコツを知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:不動産投資の成功例11選!成功の秘訣・リスク管理なども徹底解説
成功例1.中古ワンルームマンションの堅実運用
会社員のAさん(30代)は、都心へアクセスが良い駅徒歩5分、築15年の中古ワンルーム(専有面積25㎡)を1,800万円で購入。自己資金400万円、残りを金利1.5%・25年ローンで組みました。月々の家賃9万円に対し、ローン返済5.6万円や管理費などを差し引いても、毎月約2万円のキャッシュフローを確保しています。固定資産税を差し引いても年間10万円以上が手元に残り、安定した収益の持続を実現しています。
◎現在の状況
●5年間の平均入居率は96%で、安定した資産形成を実現
◎成功のポイント
●「立地」と「無理のない返済計画」の重視
成功例2.一棟マンションの短期売却戦略
投資経験者のBさん(40代)は、川崎市の人気エリアで築2年の一棟RCマンションを2億8,000万円で購入し、6年後に3億2,000万円で売却。保有期間中の安定した家賃収入に加え、再開発による価値上昇を的確にとらえることで、税引き後で約6,900万円の総利益を確保しました。
◎現在の状況
●6年間の保有で総額約6,900万円の利益を確定させ、その資金を元に次の大規模投資を計画中
◎成功のポイント
●「再開発エリア」の将来性を見越した、戦略的な売却タイミング
●修繕コストを抑えられ、売却時にも競争力が高い「築浅物件」の選定
成功例3.ターゲットを定めた戸建て投資
投資家のCさん(50代)は、首都圏ベッドタウンの人気学区内で築25年の中古戸建てを2,300万円で購入。自身でDIYリフォームを施し、子育て世代に特化した物件として再生させました。結果として月額16万円の家賃で貸し出し、年間108万円の安定したキャッシュフローを確保しています。同様の物件を10件、年間100万円前後のキャッシュフローで保有していることで、専業大家として盤石な収入を確保しています。
◎現在の状況
●年間108万円(実質利回り4.3%)のキャッシュフローを安定的に確保し、長期入居が見込める優良な入居者付けに成功。
◎成功のポイント
●徹底した市場調査による「人気学区」の賃貸需要の特定
●入居者ターゲットを「子育て世代」に絞った再生戦略
●自身でDIYを実施することで、物件のリフォームコストを大幅に抑える
専門家から最新情報を得て、不動産投資の成功率を高めよう
不動産投資の成功率は、投資の目的や目標によって異なります。一概に数値で示すことはできませんが、適切な知識と戦略を持つことで、不動産投資の成功率を高めることは十分可能です。不動産業界の変化や賃貸市場の動向を教えてくれる、信頼できるパートナーを見つけましょう。不動産投資セミナーなどから良質で新鮮な情報を得て知識を深める習慣ができれば、より成功率の向上が期待できます。
ノムコム・プロでは、会員登録者限定で「4つの特典」をご用意しております。不動産投資を始めたい方や保有物件の運用を見直したい方に向けた、役立つ情報やサポートのご提供です。最新の物件情報をいち早くチェックしたい方は、ぜひ下記リンクよりご登録ください。
よくある質問
Q:おすすめの投資は何ですか?
A:投資に求める内容が一人ひとり異なることから、一概に「これがおすすめ」とは言えません。一般的に、リスクを抑えたい方には預金や国債などのローリスク投資、安定した収益を求める方には不動産投資や投資信託などのミドルリスク投資、短期間で大きな利益を狙う方には株式投資などのハイリスク投資が考えられます。ご自身の状況に合わせて、専門家に相談しながら判断することをおすすめします。
Q:不動産投資で儲かる人はどれくらいの割合ですか?成功率は?
A:「儲かる」の定義が人によって違うため、一概にいうことはできません。正確な割合や成功率を示す公的なデータはありませんが、国税庁の「申告所得税標本調査結果」を一つの目安とすることは可能です。まずは自分にとっての「成功」を明確に定義することが重要です。
Q:不動産投資で元を取るまで何年かかりますか?
A:物件価格や利回り、ローン条件、運営コストなどの要素で異なるため、一概にはいえません。「元を取る」という考え方だけでなく、毎月のキャッシュフローや税制メリット、資産価値の維持など、総合的な視点で投資を評価することをおすすめします。













