

25年上半期のマンション市場動向・首都圏
2025年07月18日

不動産経済研究所は17日、首都圏と近畿圏の25年上半期(1~6月)の新築分譲マンション市場動向を発表した。
首都圏(1都3県)の上半期の供給戸数は8053戸で、前年上半期(9066戸)と比べ1013戸(11.2%)減で、上半期としては4年連続の減少となり、2年連続で1万戸を下回った。
地域別の供給戸数は、都区部2964戸(前年同期比10.7%減)、都下908戸(3.5%増)、神奈川県1874戸(13.3%減)、埼玉県1150戸(29.1%増)、千葉県1157戸(36.3%減)と、都下と埼玉県が増加した一方、都区部、神奈川県、千葉県は2ケタ減と落ち込んでいる。
都区部のシェアは36.8%と、前年同期の36.6%から0.2ポイントのアップ。また、東京都全域では3872戸、シェア48.1%で、前年同期の4196戸、シェア46.3%に比べ戸数は324戸減少し、シェアは1.8ポイントアップしている。
初月契約率の平均は66.6%で、前年同期の67.0%と比べると0.4ポイントダウンし、上半期としては2年連続で70%台を下回った。また累積契約率は77.9%で、前年同期比では2.6ポイントダウンしている。
価格動向をみると、平均価格は8958万円で前年同期比1281万円(16.7%)上昇、m2単価は135.0万円で同19.3万円(16.7%)上昇で、いずれもアップしている。
上半期としては平均価格、単価ともに2年ぶりの上昇で、最高値を更新している。エリア別にみると、都区部1億3064万円、201.5万円(前年同期比20.4%上昇、16.7%上昇)、都下6835万円、111.8万円(19.8%上昇、31.4%上昇)、神奈川県6957万円、103.9万円(12.4%上昇、11.7%上昇)、埼玉県6551万円、95.8万円(26.9%上昇、24.4%上昇)、千葉県5738万円、80.2万円(1.6%下落、1.4%下落)と、千葉県が平均価格、単価ともに下落となった一方、その他のエリアはいずれも2ケタの上昇となっている。
6月末時点の在庫は6026戸で、前年同月末の5418戸に比べ608戸の増加となり、上半期として2年連続で増加している。
下半期(7~12月)の供給戸数は1.5万戸前後で、前年同期の1万3937戸と比べると7.6%増となる予測だ。25年年間の戸数は約2.3万戸で、24年の2万3003戸とほぼ横ばいになる見込み。
(提供:日刊不動産経済通信)


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