オフィスマーケットレポート(2025年7月)
【大阪市 大規模ビル】

支店長の視点

新築ビルのリーシングでは、分割対応を柔軟に行うことで比較的順調にテナント誘致が進む傾向にある。主要エリアの新築大規模ビルは賃料水準が高額なため、既存ビルからの移転に際しては面積を縮小しつつ総コストを抑えるケースが多い。近年竣工したビルは貸会議室やラウンジ等のアメニティが充実しており、その点も考慮して面積を圧縮しているとみられる。
(基準日:2025年6月30日)


※大規模ビル: 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 2000年1月1日

Ⅰ.空室率

6ヵ月ぶりで小幅な上昇。幅広い業種で前向きな移転需要が中心

空室率は前月比プラス0.09ポイントの2.99%となり、6ヵ月ぶりで小幅な上昇となった。築年数の経過したビルや周辺部のビルで現空床が生じたことが主な上昇要因となっている。潜在空室率は前月比マイナス0.01ポイントの4.73%となった。
幅広い業種で前向きな移転需要が中心となっている。特に主要エリアの好立地かつ値ごろ感のあるビルではテナント誘致が進み、募集床の品薄感が漂っている。

【図表1】空室率&潜在空室率
202507_08_osk_image01.jpg
【資料1】規模別空室率
202507_08_osk_image02.jpg

Ⅱ.募集賃料

3ヵ月連続で上昇。19,000円/坪台が目前に迫る

募集賃料は前月比プラス89円/坪の18,913円/坪と、3ヵ月連続で上昇した。19,000円/坪台が目前に迫りつつある。

【図表2】募集賃料&募集面積
202507_08_osk_image03.jpg
【資料2】主要3区 空室率
202507_08_osk_image04.jpg

Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

202507_08_osk_image05.jpg
202507_08_osk_image06.jpg
※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

202507_08_osk_image07.jpg

Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

202507_08_osk_image08.jpg

※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(大阪支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

企業不動産に関するお悩み・ご相談はこちらから

関連記事

ページ上部へ