オフィスマーケットレポート(2025年9月)
【大阪市 大規模ビル】

支店長の視点

主要3区の空室率は、中央区・西区が2%台の低水準で推移し、北区も2%台が目前に迫っている。成約に向けた話が進んでいる募集床も多いことから、空室率が示す以上にマーケットでは品薄感が強まっている。需給バランスの引き締まりを背景に、好立地の優良な既存ビルでは継続賃料の値上げだけでなく、新規募集に際しても賃料水準を引き上げる動きが広がっている。
(基準日:2025年8月31日)


※大規模ビル: 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 2000年1月1日

Ⅰ.空室率

2ヵ月連続で低下。新築・築浅ビルを中心に空室消化が進む

空室率は前月比マイナス0.17ポイントの2.72%となり、2ヵ月連続で低下した。主要エリアの新築・築浅ビルを中心に新規開設や館内増床等で空室消化が進んだことが主な低下要因となっている。潜在空室率は前月比マイナス0.21ポイントの4.31%となった。
分室の開設や立地改善等を目的とした前向きな移転が活発な状況が続いている。昨年竣工したビルは概ねテナント誘致の目途が付きつつある。

【図表1】空室率&潜在空室率
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

再び上昇。2000年12月以来の19,000円/坪台

募集賃料は前月比プラス329円/坪の19,199円/坪と、再び上昇した。賃料は2000年12月以来で19,000円/坪台を回復している。

【図表2】募集賃料&募集面積
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【資料2】主要3区 空室率
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(大阪支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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