オフィスマーケットレポート(2025年9月)
【名古屋市】

支店長の視点

名駅エリアでは1999年~2017年にかけて高価格帯の大規模ビルが竣工し、プライスリーダーの役割を担ってきた。栄エリアでも2023年に「中日ビル」が竣工し、2026年には3棟の大規模ビルが竣工を控えており、賃料水準を押し上げている。大規模ビルの供給が集中することで、名駅・栄の両エリア間における上限値の差が縮小してきている。
(基準日:2025年8月31日)


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1994年1月1日

Ⅰ.空室率

11ヵ月ぶりの上昇も小幅な動き。「栄」は2022年5月以来の2%台

空室率は前月比プラス0.04ポイントの3.21%と、11ヵ月ぶりの上昇だが小幅な動きに止まっている。売買により貸止めとなっていたビルで募集が再開された一方、拡張移転や館内増床により空室床の消化が進み、前月からはわずかな動きとなった。エリア別では「栄」が2022年5月以来の2%台に低下した。潜在空室率は前月比プラス0.14ポイントの4.91%となった。
オフィス需要は前向きな動きが中心で、各種条件のバランスが優れた既存ビルの募集床では品薄感が強い。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

前月からほぼ横ばい。12,000円/坪台で推移

募集賃料は前月比マイナス12円/坪の12,693円/坪となった。前月からほぼ横ばいで、引き続き12,000円/坪台で推移している。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
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【資料2】主要エリア空室率(全規模)
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(名古屋支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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