オフィスマーケットレポート(2025年7月)
【仙台市】

支店長の視点

駅西エリアの大規模ビル「NANT仙台南町」は6月に竣工を迎えた。せんだい都心再構築プロジェクト第2号案件で、容積率の緩和認定を受けている。主要エリア内での立地やビルグレード改善が目的の需要を吸収し、順調にテナント誘致が進んでいる。1階には賑わいを呼ぶ店舗が内定している模様で、仙台市民の注目も集めるとみられる。
(基準日:2025年6月30日)


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1994年1月1日

Ⅰ.空室率

前月から上昇。「駅西」は0.6ポイントの大幅な上昇

空室率は前月比プラス0.43ポイントの5.99%となり、前月から上昇した。新築ビルが空室を抱えて竣工したことが主な上昇要因だが、商談中の募集区画もあり、今後は空室消化が進むとみられる。エリア別では「駅西」が前月比プラス0.6ポイントの大幅な上昇となった。潜在空室率は前月比プラス0.31ポイントの7.32%だった。
オフィス需要は堅調であり、拡張移転や郊外からの立地改善を目的とした移転需要が引き続き見られる。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)

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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

8ヵ月連続の上昇。募集条件を見直す動きは限定的

募集賃料は前月比プラス81円/坪の12,071円/坪となった。8ヵ月連続の上昇となったが、募集条件を見直す動きは限定的な水準に止まっている。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
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【資料2】主要エリア空室率(全規模)
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(仙台支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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