オフィスマーケットレポート(2025年7月)
【名古屋市】

支店長の視点

伏見エリアの大規模ビル「名古屋伏見Kフロンティア」は今年10月に竣工を控え、テナント誘致が順調に進んでいる。市内での拡張や立地・ビルグレード改善目的の移転需要が多いとみられる。6月に設けられたビル内のモデルルームを見学する企業が増加しており、移転を検討するテナントからの注目度が高まっている。
(基準日:2025年6月30日)


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1994年1月1日

Ⅰ.空室率

9ヵ月連続の低下。主要エリアでは品薄感が強まる

空室率は前月比マイナス0.18ポイントの3.29%となり、9ヵ月連続の低下となった。立地やビルグレードの改善を目的とした移転により空室消化が進み、主な低下要因となっている。エリア別の「栄」では2022年5月以来の2%台が目前に迫っている。潜在空室率は前月比マイナス0.14ポイントの4.75%だった。
拡張等の前向きな移転需要が引き続き中心となっており、主要エリアの立地条件に優れた既存ビルでは品薄感が強まっている。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
202507_08_ngy_image01.jpg
【資料1】規模別空室率
202507_08_ngy_image02.jpg

Ⅱ.募集賃料

小幅な上昇。12,000円/坪台半ばで推移

募集賃料は前月比プラス35円/坪の12,624円/坪となった。前月から上昇したが小幅な動きに止まり、12,000円/坪台半ばで推移している。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
202507_08_ngy_image03.jpg
【資料2】主要エリア空室率(全規模)
202507_08_ngy_image04.jpg

Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

202507_08_ngy_image05.jpg
202507_08_ngy_image06.jpg
※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

202507_08_ngy_image07.jpg

Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

202507_08_ngy_image08.jpg

※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(名古屋支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

企業不動産に関するお悩み・ご相談はこちらから

関連記事

ページ上部へ