オフィスマーケットレポート(2025年7月)
【福岡市】

支店長の視点

博多コネクティッドの容積率緩和制度を活用した「中央日土地博多駅前ビル」が6月に竣工を迎えた。品薄感が強い博多駅前エリアでは希少な新築ビルで、建替えに伴う移転需要を中心にテナント誘致が順調に進んでいる。博多駅周辺では計画段階の再開発も多く、長期的には新規供給が増え、更に賑わいが増すことが期待される。
(基準日:2025年6月30日)


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1995年1月1日

Ⅰ.空室率

前月から大幅な上昇。2023年7月以来の5%台

空室率は前月比プラス0.74ポイントの5.21%と前月から大幅に上昇し、2023年7月以来の5%台となった。複数の新築ビルが空室を抱えて竣工し主な上昇要因となっているが、契約手続き中のテナントも多く、今後は空室消化が進むとみられる。エリア別では「天神」が前月比プラス2.3ポイントの大幅な上昇で10%台となった。潜在空室率は前月比プラス0.56ポイントの6.74%だった。
立地やビルグレードの改善等、前向きな移転が多く、オフィス需要は活発な状況が継続している。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

3ヵ月ぶりで小幅に上昇。15,000円/坪台半ばの水準が続く

募集賃料は前月比プラス32円/坪の15,354円/坪となった。3ヵ月ぶりで上昇したものの小幅な動きに止まり、15,000円/坪台半ばの水準が続いている。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
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【資料2】主要エリア空室率(全規模)
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(福岡支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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