2026年版 マンション売却相場の完全ガイド

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「うちのマンション、今いくらで売れるんだろう」・・・売却を考え始めると、まず気になるのが現在の相場ではないでしょうか。本記事で扱う「相場」とは、実際に売買が成立した成約価格の水準を指します。そのため、全国平均や周辺の売出価格だけで、自宅の売却価格を判断することはできません。公開されている相場情報は、自宅の価格を考えるうえで参考になりますが、個々の物件条件まですべて反映されているわけではありません。実際にどの程度の価格で売却できそうかを知るには、仲介会社の査定で、物件ごとの条件を踏まえた評価を確認することが重要です。 マンション売却相場の調べ方を中心に、成約価格の確認方法や査定価格との違い、市場価格の考え方を分かりやすく解説します。

この記事の要点


  • マンション価格は全国的に上昇傾向にあるものの、実際の売却相場は地域や築年数、物件条件によって異なる
  • 売却相場を確認するときは、全国平均だけでなく、同じエリアや築年数、専有面積など条件の近い成約事例を見ることが重要
  • 成約価格・売出価格・査定価格はそれぞれ意味が異なり、査定価格がそのまま売却価格になるわけではない
  • マンションの価格は、立地や築年数、階数、方角、専有面積に加え、管理状態や長期修繕計画、修繕積立金などにも左右される
  • 公開されている相場情報はあくまで目安であり、実際にどの程度で売れそうかは、仲介会社の査定で物件ごとの条件を踏まえて確認することが重要



目次

1. 2026年のマンション売り上げ相場の動向

マンション相場は全国的な上昇局面にありますが、地域と築年数、物件ごとの条件によって相場の動きは異なります。

1-1.全国のマンション売却相場の推移

国土交通省の不動産価格指数を見ると、マンション(区分所有)の価格は長期的に上昇傾向が続いています。[出典1] ただし、不動産価格指数は全国的な市場の動きを示すものであり、所有するマンションが同じように値上がりしているとは限りません。実際の売却相場は、地域や築年数、駅からの距離、専有面積、階数、方角、管理状態など、さまざまな条件によって異なります。 そのため、マンションの売却相場を調べる際は、まず全国的な市場の方向感を参考にし、そのうえで所有するマンションに近い地域や条件の成約価格を確認することが重要です。 次に、地域によってマンションの売却相場にどのような違いがあるのかを見ていきましょう。

1-2.全国のマンション売却相場の推移

マンション価格は「全国的に上昇中」であっても、価格の上がり方や取引の活発さは地域やエリアによって異なります。 東日本レインズの2026年3月度データを見ると、東京都区部では中古マンションの成約㎡単価が前年同月比11.8%上昇した一方、成約件数は3.2%減少しました。横浜・川崎市では成約㎡単価が10.3%上昇し、成約件数も8.9%増加しています。[出典2] このように、同じ首都圏でも、価格がどの程度上昇しているか、成約件数が増えているか減っているかといった市場の動きには違いがあります。売却相場を確認するときは、地域ごとの平均価格だけを見るのではなく、成約価格や㎡単価の推移、成約件数などもあわせて確認すると、そのエリアの需給や相場の方向性を把握しやすくなります。 また、同じ都道府県内でも、市区町村や沿線、最寄り駅によって相場は異なります。全国や都道府県単位の動向を参考にしたうえで、所有するマンションに近いエリアの成約事例を確認することが重要です。

1-3.築年数だけで売却相場は決まらない

マンションの売却相場を確認する際、築年数は重要な比較条件の一つです。東日本レインズが公表した2026年1~3月の首都圏中古マンションの成約データでは、築年帯によって成約価格や㎡単価の水準に違いがあることが確認できます。[出典3] ただし、同じ築年数でも、実際の売却価格には差が生じます。駅からの距離や専有面積、階数、方角、眺望に加え、マンション全体の管理状態や大規模修繕の実施状況なども価格に影響するためです。 そのため、築年数別の平均価格は、自宅の大まかな立ち位置を確認するための目安として捉えるとよいでしょう。実際の売却相場を調べる際は、築年数だけでなく、エリアや専有面積など条件の近い成約事例を確認することが重要です。

2. マンション売却相場を調べる方法

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マンションの売却相場を把握するには、全国や地域の平均価格だけでなく、実際にどのような価格で取引されているのかを確認することが重要です。

ただし、インターネット上で確認できる価格には、「売出価格」「成約価格」など異なる種類があります。また、公開されている取引情報だけでは、室内の状態や階数、方角、管理状況など、個々のマンションの条件までは反映できません。

まずは価格の違いを理解したうえで、公開情報を使って周辺相場を確認し、最終的には仲介会社の査定で自宅の個別条件を踏まえた価格を確認しましょう。

2-1.成約価格・売出価格・査定価格の違い

マンションの価格を調べる際は、「成約価格」「売出価格」「査定価格」の違いを理解しておくことが大切です。 成約価格は、売主と買主が条件に合意し、実際に売買が成立した価格です。過去の取引実績であるため、周辺の売却相場を確認するときの重要な参考情報になります。 一方、売出価格は、売主が物件を市場に出す際に設定している価格です。売出価格のまま成約するとは限らず、価格交渉などによって実際の成約価格とは異なる場合があります。 査定価格は、仲介会社が周辺の成約事例や物件の条件などをもとに、「現時点でどの程度の価格で売却できそうか」を見積もった価格です。 そのため、ポータルサイトなどで売出価格を確認するだけでは、実際の売却相場を正確に把握することはできません。 相場を確認するときは、可能な範囲で成約価格を参考にし、個別の売却見込み価格については査定で確認するとよいでしょう。

2-2.不動産情報ライブラリで成約価格を調べる

周辺の取引価格を確認する方法の一つが、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」です。[出典4] 不動産情報ライブラリでは、実際に行われた不動産取引の情報を、地域や物件種別などの条件から確認できます。マンションの場合は、所在地や取引時期、面積、築年数など、自宅に近い条件の取引事例を見ることで、その地域でどの程度の価格帯で取引されているのかを把握する参考になります。 確認する際は、一つの取引事例だけを見るのではなく、同じ市区町村や最寄り駅周辺で、築年数や専有面積などの条件が近い複数の事例を見ると、相場の幅を捉えやすくなります。 ただし、公開されている情報からは、室内の状態や階数、方角、眺望、マンションの管理状況などを十分に確認できない場合があります。そのため、表示された取引価格をそのまま自宅の売却価格と考えるのではなく、周辺相場を知るための参考情報として活用しましょう。

2-3.レインズマーケットインフォメーションで周辺相場を確認する

周辺の成約価格を確認する方法として、「レインズマーケットインフォメーション」も参考になります。 レインズは、仲介会社が物件情報を共有するためのシステムで、一般の方がレインズ本体を直接利用することはできません。

一方、一般向けの「レインズマーケットインフォメーション」では、マンションや戸建て住宅の成約価格情報を確認できます[出典5]。 マンションの相場を確認する際は、地域や専有面積、築年数など、自宅と条件が近い物件の成約情報を参考にするとよいでしょう。

ただし、不動産情報ライブラリと同様に、公開情報だけでは室内状態や階数、方角、眺望、管理状態などの違いまで反映することはできません。 そのため、「同じエリア・同じ築年数だから同じ価格になる」と考えるのではなく、周辺で実際にどのような価格帯の取引が行われているかを把握するための目安として利用しましょう。

2-4.類似物件を比較するときのポイント

成約事例を見る際は、価格だけではなく、自宅のマンションとどの程度条件が近いかを確認することが重要です。 特に確認したいのは、次のような条件です。

  • 所在地や最寄り駅
  • 築年数
  • 専有面積・間取り
  • 階数
  • 方角
  • 取引された時期

同じマンション内の成約事例があれば有力な参考情報になりますが、同じ建物でも階数や方角、眺望、専有面積などによって価格が異なる場合があります。

また、取引時期が大きく異なる事例を比べる場合は、その間にマンション市場全体の価格水準が変化している可能性にも注意が必要です。

そのため、一つの事例だけで自宅の価格を判断するのではなく、条件の近い複数の成約事例からおおまかな価格帯を把握することがポイントです。

2-5.個別の売却価格は仲介会社の査定で確認する

不動産情報ライブラリやレインズマーケットインフォメーションを使えば、周辺の成約価格やおおまかな相場を確認できます。 ただし、公開されている相場情報だけでは、自宅のマンションが実際にどの程度の価格で売却できそうかまでは判断できません。 マンションの査定では、周辺の成約事例に加えて、専有面積や階数、方角、眺望、室内の状態、マンション全体の管理状況、修繕計画など、物件ごとの条件を踏まえて価格が算出されます。 そのため、公開情報で確認した相場は参考として捉え、具体的な売却を検討する場合は、仲介会社の査定で自宅の条件を反映した売却見込み価格を確認することが重要です。

査定価格が提示された際は、金額だけを見るのではなく、どのような成約事例や物件条件をもとに算出されたのか、その根拠も確認するとよいでしょう。

3. マンションの売却相場を左右する要因

マンションの売却相場は、地域や築年数だけで決まるものではありません。同じエリア、同じ築年数のマンションでも、駅からの距離や専有面積、階数、方角、管理状態などによって成約価格に差が生じます。

相場を確認するときは、周辺の平均価格だけを見るのではなく、自宅のマンションがどのような条件を持っているのかを整理することが重要です。ここでは、マンションの売却相場に影響する主な要因を見ていきましょう。

3-1.立地・駅からの距離

マンションの売却相場を左右する大きな要因の一つが立地です。 一般的に、駅から近い物件や、買い物施設・医療機関など生活利便施設が充実しているエリアでは、購入希望者からの需要が見込まれやすく、相場にも影響する場合があります。 また、同じ市区町村内でも、最寄り駅や駅からの距離、路線の利便性などによって価格水準は異なります。再開発や新駅の開業、交通インフラの整備など、周辺環境の変化によって地域の需要が変わることもあります。 そのため、売却相場を調べる際は、市区町村単位の平均価格だけでなく、所有するマンションと同じ沿線や最寄り駅周辺の成約事例を確認すると、より実態に近い相場を把握しやすくなります。

3-2.築年数・専有面積・階数・方角

マンションでは、築年数に加えて、住戸そのものの条件も売却相場に影響します。 築年数が同じでも、専有面積や間取り、階数、方角、日当たり、眺望などによって成約価格には差が生じます。たとえば、同じマンション内でも、階数や方角が異なれば、日当たりや眺望、室内の明るさなどに違いが出るため、価格差が生じる場合があります。 また、専有面積や間取りについても、購入希望者のニーズに合いやすいかどうかによって評価は変わります。 そのため、周辺の成約事例を見る際は、「同じ築年数だから近い価格になる」と考えるのではなく、専有面積や階数、方角など、できるだけ条件の近い物件と比較することが重要です。

3-3.管理状態・長期修繕計画・修繕積立金

マンションでは、専有部分だけでなく、建物全体の管理状態も売却相場を左右します。 管理組合の運営状況や共用部分の維持管理、大規模修繕の実施状況、長期修繕計画の内容、修繕積立金の水準などは、マンション全体の将来的な維持管理に関わるため、査定や購入判断の材料になります[出典6]。 たとえば、長期修繕計画に沿って大規模修繕が実施され、共用部分が適切に維持管理されているマンションと、修繕計画や管理状況に課題があるマンションでは、同じ築年数でも評価が異なる場合があります。 そのため、マンションの売却相場を確認するときは、住戸の築年数や広さだけでなく、マンション全体がどのように管理されているかも確認することが重要です。

3-4.周辺の成約状況・競合物件

マンションの売却相場は、物件そのものの条件だけでなく、周辺の取引状況にも影響を受けます。 同じマンション内や近隣で、条件の近い住戸がどの程度の価格で成約しているかは、査定価格や売出価格を考える際の重要な参考情報になります。 また、同じマンション内や周辺に売出中の物件が多い場合は、購入希望者にとって比較対象が増えるため、価格設定を考える際の判断材料になります。 ただし、売出中の物件はあくまで「売出価格」であり、実際にその価格で成約するとは限りません。そのため、現在売り出されている競合物件だけでなく、過去の成約事例もあわせて確認することが重要です。 相場を把握するときは、周辺の成約価格と売出状況の両方を見ながら、自宅のマンションが市場のなかでどのような位置づけにあるのかを考えるとよいでしょう。

4. 査定価格・売出価格・成約価格の考え方

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マンションの売却では、「査定価格」「売出価格」「成約価格」はそれぞれ異なる意味を持ちます。

2章で確認したとおり、査定価格は仲介会社が売却見込み価格として算出する金額、売出価格は売主が実際に市場へ出す際に設定する価格、成約価格は最終的に売主と買主が合意した価格です。

ここでは、それぞれの価格がどのようにつながっているのか、売却相場を踏まえてどのように考えればよいのかを見ていきましょう。

4-1.査定価格は売却見込み価格

査定価格は、仲介会社が周辺の成約事例やマンションの個別条件などをもとに、「現時点でどの程度の価格で売却できそうか」を見積もった金額です。 マンションの場合は、同じ建物内や周辺の成約事例に加えて、専有面積、階数、方角、眺望、室内の状態、管理状況、修繕計画などが判断材料になります。 ただし、査定価格は実際にその金額で売却できることを保証するものではありません。市場の状況や購入希望者の反応、価格交渉などによって、最終的な成約価格は査定価格と異なる場合があります。 そのため、査定価格は「売却価格そのもの」ではなく、売出価格を検討するための一つの目安として捉えることが大切です。

4-2.査定価格の根拠を確認する

査定価格を見る際は、金額の高低だけでなく、どのような根拠で算出されたのかを確認することが重要です。 たとえば、同じマンション内や周辺のどの成約事例を参考にしたのか、築年数や専有面積、階数、方角、室内の状態、管理状況などがどのように評価されたのかを確認すると、査定価格への理解が深まります。 また、周辺相場と査定価格に差がある場合は、その理由を確認しておくとよいでしょう。相場より高い、あるいは低いからといって、直ちに査定価格が不適切とは限りません。自宅特有の条件が反映されている可能性があるためです。 査定価格そのものだけで判断するのではなく、「なぜこの金額になったのか」を確認することで、自宅のマンションが市場でどのように評価されているのかを把握しやすくなります。

4-3.査定価格の根拠を確認する

売出価格は、実際にマンションを市場へ出す際に売主が設定する価格です。 査定価格は売出価格を検討する際の重要な参考情報になりますが、必ずしも査定価格と同じ金額にする必要はありません。売主が「できるだけ高く売りたい」「一定の時期までに売却したい」といった希望を持っている場合、その条件も踏まえて売出価格を検討します。 ただし、周辺の成約相場とかけ離れた価格を設定すると、購入希望者から検討されにくくなる場合があります。一方で、売却までの期間を重視する場合は、相場を踏まえた価格設定を検討することもあります。 そのため、売出価格は査定価格や周辺の成約状況だけでなく、希望する売却時期や売却条件も含めて、仲介会社と相談しながら決めることが大切です。

4-4.成約価格は最終的に合意した価格

成約価格は、売主と買主が条件に合意し、実際に売買が成立した価格です。 売出価格でそのまま成約する場合もあれば、購入希望者との価格交渉などによって、売出価格とは異なる金額で成約することもあります。 そのため、査定価格・売出価格・成約価格は、それぞれ別の価格として考える必要があります。 相場を調べる際には、現在売り出されている物件の価格だけでなく、過去に実際に売買が成立した成約価格を確認することが重要です。一方、自宅の具体的な売却見込み価格を考える際には、成約事例と物件ごとの条件を踏まえた査定価格を参考にします。 この違いを理解しておくと、相場情報や査定結果をどのように売出価格の検討へつなげればよいか判断しやすくなります。

5. 売出価格を決めるときの考え方

売出価格は、査定価格をそのまま採用するのではなく、周辺の成約相場や物件の条件、売却までにかけられる期間などを踏まえて検討します。

高めの価格で売り出す場合と、早期売却を重視して相場に近い価格を設定する場合では、売却活動の進み方も異なります。どの価格が適切かは、売主の希望や市場の状況によって変わるため、一つの数字だけで判断しないことが大切です。

ここでは、売出価格を考える際に確認したいポイントを整理します。

5-1.相場と査定価格を参考にする

売出価格を検討する際は、まず周辺の成約相場と、仲介会社から提示された査定価格を参考にします。 周辺の成約価格を見ることで、そのエリアで実際にどの程度の価格で取引されているのかを確認できます。一方、査定価格には、周辺の成約事例に加えて、専有面積や階数、方角、室内の状態、管理状況など、自宅の個別条件が反映されています。 そのため、売出価格を決める際は、相場の数字だけを見るのではなく、査定価格がどのような根拠で算出されたのかも確認するとよいでしょう。 周辺相場と査定価格に差がある場合は、その理由を仲介会社に確認し、自宅のどの条件が価格に影響しているのかを把握したうえで検討することが重要です。

5-2.売却希望時期と価格のバランスを考える

売出価格は、希望する売却時期とも関係します。 一般に、相場より高めの価格を設定すると、購入希望者が現れるまで時間がかかる場合があります。一方、一定の時期までに売却したい場合は、周辺の成約状況や市場の反応を踏まえて価格を検討することが重要です。 ただし、「高い価格だから悪い」「低い価格だからよい」と一律に判断できるものではありません。できるだけ希望価格に近づけたいのか、売却時期を優先したいのかによって、価格設定の考え方は変わります。 そのため、仲介会社には希望する売却時期や条件を伝えたうえで、どの程度の価格で売り出すのが現実的か相談するとよいでしょう。

5-3.季節や競合物件の状況も参考にする

売出価格を考える際は、周辺の市場状況も参考になります。 同じマンション内や近隣で、条件の近い物件が複数売り出されている場合、購入希望者は価格や階数、方角、室内状態などを比較しながら検討します。そのため、競合物件の数や価格帯は、売出価格を考える際の判断材料の一つになります。 また、転勤や進学などに伴って住み替え需要が動きやすい時期もありますが、季節による影響の大きさは地域や物件によって異なります。 そのため、特定の季節だけを「売り時」と決めつけるのではなく、周辺の成約状況や現在売り出されている競合物件の状況とあわせて判断することが重要です。

5-4.販売中に価格を見直す場合もある

売出価格は、売却活動を始めた後も必ず固定されるものではありません。 販売を開始すると、問い合わせ件数や内覧希望の有無、購入希望者からの反応などを通じて、設定した価格が市場でどのように受け止められているかが見えてきます。 たとえば、一定期間販売しても問い合わせや内覧につながらない場合は、周辺の競合物件や成約状況を確認したうえで、価格を見直すことがあります。 価格を見直す際は、単に値下げするのではなく、当初の査定根拠や周辺相場、販売期間、売却希望時期などを踏まえて、仲介会社と相談しながら判断することが大切です。

6. まとめ

マンション売却の相場を把握するには、全国的な価格動向だけでなく、地域ごとの市場の動きや築年数、専有面積、階数、方角、管理状態など、自宅に近い条件を踏まえて確認することが重要です。

不動産情報ライブラリやレインズマーケットインフォメーションを活用すれば、周辺の成約価格を確認できます。ただし、公開されている情報だけでは、室内の状態や眺望、管理状況など、物件ごとの個別条件まですべて反映することはできません。

また、成約価格・売出価格・査定価格はそれぞれ意味が異なります。周辺相場は価格を考える際の参考になりますが、実際にどの程度の価格で売却できそうかを知るには、仲介会社の査定で個別条件を踏まえた評価を確認することが大切です。

査定価格が提示されたら、金額だけでなく、どのような成約事例や物件条件をもとに算出されたのか、その根拠も確認しましょう。そのうえで、希望する売却時期や周辺の競合状況なども踏まえて売出価格を検討し、販売開始後は市場の反応や価格交渉の状況に応じて、必要に応じて価格を見直していきます。

7. よくある質問(FAQ)

マンションの売却相場は自分で調べられますか?

はい。国土交通省の「不動産情報ライブラリ」や「レインズマーケットインフォメーション」を利用すると、周辺で実際に取引されたマンションの成約価格を確認できます[出典4][出典5]。 調べる際は、同じエリアだけでなく、築年数や専有面積、最寄り駅など、自宅と条件の近い物件を見ることがポイントです。 ただし、公開情報だけでは階数や方角、眺望、室内の状態、マンションの管理状況など、個別の条件までは十分に反映できません。実際にどの程度の価格で売却できそうかは、仲介会社の査定で確認するとよいでしょう。

売出価格と成約価格はどのくらい違うものですか?

売出価格は売主が市場に出す際に設定する価格で、成約価格は売主と買主が最終的に合意した価格です。 そのため、必ずしも売出価格と同じ金額で成約するわけではありません。販売中の反響や購入希望者との価格交渉などによって、成約価格が売出価格を下回る場合もあります。 相場を調べる際は、現在売り出されている物件の価格だけでなく、過去の成約価格もあわせて確認することが重要です。

築年数が古いマンションは相場が大きく下がりますか?

東日本レインズの首都圏中古マンションの成約データでは、築年数が経過するほど平均成約価格や㎡単価が低くなる傾向が確認できます。[出典3] ただし、マンションの価格は築年数だけで決まるものではありません。駅からの距離や専有面積、階数、方角、眺望、管理状態、大規模修繕の実施状況などによっても評価は変わります。 そのため、「築年数が古いから一律に安い」と判断せず、同じエリア・築年数で条件の近い成約事例を確認することが大切です。

査定価格が相場より高い・低い場合はどう考えればよいですか?

査定価格と周辺相場に差がある場合は、まずその理由を確認しましょう。 査定価格には、周辺の成約事例だけでなく、専有面積、階数、方角、眺望、室内の状態、管理状況など、自宅の個別条件が反映されます。そのため、相場より高い・低いというだけで、査定価格が不適切とは限りません。 査定価格を見る際は、金額の高低だけでなく、どの成約事例を参考にしたのか、どの物件条件が評価に影響したのかなど、算出根拠を確認することが重要です。

金子洋平

金子洋平

iYell株式会社 執行役員
2009年 東証プライム(旧東証一部)上場のSBIホールディングス入社。SBIアルヒ株式会社(旧SBIモーゲージ株式会社)に配属。その後、株式会社じげん(旧株式会社アイアンドシー・クルーズ株式会社)での勤務を経験。2017年 iYell株式会社に入社。執行役員及びフィンテック推進室責任者として、銀行及び大手住宅事業者をはじめとする外部企業とのアライアンス領域を担当。2018年 一般社団法人不動産テック協会の理事に就任(現任)。

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