オフィスマーケットレポート(2025年9月)
【福岡市】

支店長の視点

新築ビルを中心にサービスオフィスの拠点開設が増えている。ベンチャーやスタートアップ企業に加え、大企業の短期プロジェクトによる利用も見込んでいる模様だ。資材価格や人件費の上昇により内装工事費の高騰と工事期間の長期化が続いている。比較的短期での利用や初期費用の削減、早期移転を求めるテナントにとって、内装工事を必要としないサービスオフィスの魅力が高まっている。
(基準日:2025年8月31日)


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1995年1月1日

Ⅰ.空室率

2ヵ月連続の低下。「呉服町」は2020年11月以来の2%台

空室率は前月比マイナス0.09ポイントの4.87%となった。新築・築浅ビルを中心に拡張移転等により空室消化が進んでいる。エリア別では「呉服町」が2020年11月以来の2%台に低下した。潜在空室率は前月比マイナス0.01ポイントの6.36%だった。
テナントの移転に向けた動きは活発で、新築ビルの物件見学も増加傾向にある。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

前月からわずかに下落も。博多駅周辺では条件引き上げの動き

募集賃料は前月比マイナス75円/坪の15,314円/坪となった。前月からわずかに下落したものの、特に博多駅周辺では募集床の品薄感が強く、賃貸条件を従前よりも引き上げる動きが続いている。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
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【資料2】主要エリア空室率(全規模)
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(福岡支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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