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オフィスマーケットレポート(2025年11月)
【名古屋市】
支店長の視点
伏見エリアの大規模ビル「名古屋伏見Kフロンティア」が10月に竣工した。拡張移転や立地・ビルグレード改善目的の需要を吸収し、高い内定率となっている。屋上テラスはパーティーやイベント等での貸切りも可能で、1階にはテナント専用ラウンジも備える。このようなアメニティへの関心は高く、募集床が品薄な状況と併せてテナント誘致が進んだ背景となっている。
(基準日:2025年10月31日)
| ※空室率: | 貸付総面積に対する「現空面積」の割合 |
| ※潜在空室率: | 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象 |
| ※募集面積: | 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計 |
| ※統計開始: | 1994年1月1日 |
Ⅰ.空室率
前月から小幅な上昇。「伏見」は0.7ポイントの大幅な上昇
空室率は前月比プラス0.16ポイントの3.29%となり、前月から小幅に上昇した。空室を抱えて竣工した新築ビルが主な上昇要因だが、契約手続き中の区画もあり、今後は空室消化が進むとみられる。エリア別では「伏見」が前月比プラス0.7ポイントの大幅な上昇となっている。潜在空室率は前月比プラス0.25ポイントの5.10%だった。
各種条件のバランスが優れた既存ビルの募集床では品薄感が強いことから、1つの区画に複数の引き合いが集まるケースも増えている。


Ⅱ.募集賃料
2ヵ月連続の上昇。12,000円/坪台後半での小幅な動き
募集賃料は前月比プラス67円/坪の12,786円/坪となった。2ヵ月連続で上昇したが、12,000円/坪台後半での小幅な動きが継続している。


Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪)


| ※規模 (1フロア面積) |
・大規模(200坪以上) ・大型(100坪以上200坪未満) ・中型(50坪以上100坪未満) ・小型(20坪以上50坪未満) |
※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。
Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)
Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)
※募集賃料:共益費込
※外税表示
提供:三幸エステート株式会社(名古屋支店)
会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。
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