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オフィスマーケットレポート(2025年10月)
【大阪市 大規模ビル】
支店長の視点
資材価格の上昇と人手不足を背景に、移転時の内装や原状回復の工事費用が高騰し、工事期間も長期化している。そのため、内装設備が含まれるセットアップオフィスを検討するテナントが増えている。移転時の内装工事費用の圧縮や入居前工事期間の短縮になる点が評価されており、今後もセットアップオフィスの需要および供給が増加するとみられる。
(基準日:2025年9月30日)
| ※大規模ビル: | 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル | ※空室率: | 貸付総面積に対する「現空面積」の割合 |
| ※潜在空室率: | 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象 |
| ※募集面積: | 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計 |
| ※統計開始: | 2000年1月1日 |
Ⅰ.空室率
3ヵ月連続で低下。「北区」2022年1月以来の2%台が目前
空室率は前月比マイナス0.13ポイントの2.59%となり、3ヵ月連続で低下した。主要エリアの新築ビルや築年数の経過したビルで空室消化が進み、主な低下要因となっている。エリア別では「北区」で2022年1月以来の2%台が目前に迫っている。潜在空室率は前月比マイナス0.06ポイントの4.25%だった。
中心部では募集床の品薄感が強まっていることから、周辺エリアや築年数の経過したビルに需要が滲み出しており、成約に向けた話が進む事例が増えている。


Ⅱ.募集賃料
前月から小幅な下落。19,000円/坪台で推移
募集賃料は前月比マイナス99円/坪の19,100円/坪となった。前月から下落したものの小幅な動きに止まり、19,000円/坪台で推移している。


Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪)


| ※規模 (1フロア面積) |
・大規模(200坪以上) ・大型(100坪以上200坪未満) ・中型(50坪以上100坪未満) ・小型(20坪以上50坪未満) |
※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。
Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)
Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)
※募集賃料:共益費込
※外税表示
提供:三幸エステート株式会社(大阪支店)
会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。
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