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住宅地価INDEX 2025年第3四半期(関西圏)

関西圏の住宅地価INDEXは9四半期連続で上昇
関西圏の上昇率は拡大、大阪市内、北摂、京都が上昇を牽引(2025年10月1日時点)
関西圏の変動率は+1.5%で、2023年第3四半期以降、9四半期連続で上昇しました。調査地点の動きをみると、値上がり地点が増加(前回7地点→今回9地点)しており、価格の上昇傾向が強まっています。
野村不動産ソリューションズ 「住宅地価INDEX」の概要
- 「住宅地価INDEX」は、弊社独自の地価調査を指数化し、作成したものです。
- 1989年7月よりスタートし、各店舗の営業エリアにおいて調査地点を選択し、通常取引を想定して実勢価格を査定しています。また対象エリアは首都圏、関西圏、名古屋の住宅地および商業地で、239の調査地点を設定しています(関西圏住宅地の調査地点数は42)。
- 調査地点数が必ずしも充分といえないこと、及び地域の網羅性に一部偏りがみられること等により、調査の結果得られた平均価格変動率が、地域の価格動向を必ずしも正確に表しているとは限りませんのでご了承下さい。
Ⅰ.大阪府
【大阪市内】
変動率は+0.8%(前回+0.6%)と上昇率はわずかに拡大し、12四半期連続の上昇となりました。
調査地点の動向をみると、都島区(都島)・福島区(福島)・城東区(緑橋)の地点では、富裕層向け物件の動きが活発で、在庫が少ない状況が続いており、これが価格の高騰に影響しています。
【北摂】
変動率は+4.6%(前回+1.3%)で、上昇率が大幅に拡大しました。吹田市(北千里)・豊中市(千里中央)の地点で価格高騰が続き、高槻市・茨木市の地点では横ばいから上昇に転じています。
【京阪】
変動率は±0%(前回±0%)と、全ての地点で横ばいが続いています。
【南大阪】
変動率は±0%(前回±0%)と、全ての地点で横ばいが続いています。
大阪府内全体を見ると、3四半期連続で値下がり地点が0地点となっています。大阪市内中心部では引き続き価格高騰が続いており、それに伴い中心部へのアクセスが良好な豊中市・吹田市・高槻市等でも価格上昇の影響が波及しています。
※カッコ内は対前四半期比(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。
Ⅱ.兵庫県
阪神間の変動率は+0.3%(前回+0.4%)と上昇率は横ばいですが、13四半期連続の上昇となり、安定したマーケットを維持しています。調査地点の動向をみると、神戸市東灘区(住吉)の地点で横ばいから上昇に転じました。一方で、尼崎市(尼崎)の地点では、前期の上昇から横ばいに転じています。
阪神間の土地取引市場では、これまで価格高騰が続く駅に近い物件でも、価格高騰に購入検討者が対応できず販売の長期化が散見されますが、供給量は限定的であり、安定したマーケットを維持しています。
※カッコ内は対前四半期比(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。
Ⅲ.京都府
京都の変動率は+3.1%(前回+0.8%)と上昇率は大幅に拡大し、5四半期連続の上昇となりました。調査地点の動向を見ると、左京区(出町柳・北山)・西京区(桂)の京都市内全ての地点で横ばいですが、宇治市(小倉)の1地点のみ上昇がみられました。京都市での強い住宅需要が周辺のエリアに波及すると同時に、JR奈良線複線化による交通利便性の向上も影響し、大幅な価格上昇となっております。
※カッコ内は対前四半期比(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。
Ⅳ.図表:住宅地価INDEX 推移グラフ
※2000年1月を100
※関西圏エリア平均の平均値・3か月毎
※1990年4月を100各調査地点の詳細については、「住宅地地価相場表」をご覧ください。
提供:法人営業本部 リサーチ・コンサルティング部
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