オフィスマーケットレポート(2025年10月)
【名古屋市】

支店長の視点

伏見エリアの大型ビル「(仮)名鉄丸の内一丁目ビル」が着工した。ルーフテラスやベランダコーナー等の共用部も充実しており、2027年6月の竣工を目指している。2026年は大規模ビルが相次いで供給されるものの、2027年は低水準の供給量に止まる見込みだ。足元では新築ビルへ移転するテナントの二次空室も限定的な水準に止まっており、貴重な開発計画として移転を検討するテナントの注目を集めるとみられる。
(基準日:2025年9月30日)


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1994年1月1日

Ⅰ.空室率

小幅な低下。優良な既存ビルで品薄感が強まる

空室率は前月比マイナス0.08ポイントの3.13%となり、小幅に低下した。主要エリアの築浅ビルを中心に、立地やビルグレード改善目的の需要で空室消化が進んでいる。エリア別の「名駅」、規模別の「大規模」はともに1%台が目前に迫っている。潜在空室率は前月比マイナス0.06ポイントの4.85%となり、3ヵ月ぶりの低下となった。
主要エリアでは新築・築浅ビルや好立地の優良な既存ビルで募集床の品薄感が強まっている。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

前月から小幅な上昇。12,000円/坪台後半での動きが続く

募集賃料は前月比プラス26円/坪の12,719円/坪となった。前月から小幅な上昇で、12,000円/坪台後半での動きが続いている。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
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【資料2】主要エリア空室率(全規模)
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(名古屋支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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