マーケット
オフィスマーケットレポート(2025年12月)
【大阪市 大規模ビル】
支店長の視点
淀屋橋では今年2棟の大規模ビルが供給された。5月に竣工した「淀屋橋ステーションワン」はテナント確保の目途が付きつつあり、12月竣工の「淀屋橋ゲートタワー」も順調にテナント誘致が進んでいる。いずれも建替えビルのため、以前入居していたテナントが複数戻ることに加え、エリア内での移転需要も吸収している。主要エリアの既存ビルでは大口の募集床が品薄な中、1フロア面積が約600坪、約1,100坪と希少性の高いフロア面積も訴求力となっている。
(基準日:2025年11月30日)
| ※大規模ビル: | 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル | ※空室率: | 貸付総面積に対する「現空面積」の割合 |
| ※潜在空室率: | 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象 |
| ※募集面積: | 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計 |
| ※統計開始: | 2000年1月1日 |
Ⅰ.空室率
5ヵ月連続の低下。潜在空室率は2021年2月以来の3%台
空室率は前月比マイナス0.10ポイントの2.24%で、5ヵ月連続の低下となった。主要エリアの新築・築浅ビルを中心に空室の消化が進み、主な低下要因となっている。潜在空室率は前月比マイナス0.17ポイントの3.90%となり、2021年2月以来の3%台に低下している。
新築・築浅ビルや優良な既存ビルの空室消化が進み、主要エリアでは品薄感が強まっている。


Ⅱ.募集賃料
2ヵ月連続で上昇。上昇傾向が継続
募集賃料は前月比プラス172円/坪の19,481円/坪と、2ヵ月連続で上昇した。需給バランスの引き締まりを背景に、賃料は緩やかな上昇傾向が継続している。


Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪)


| ※規模 (1フロア面積) |
・大規模(200坪以上) ・大型(100坪以上200坪未満) ・中型(50坪以上100坪未満) ・小型(20坪以上50坪未満) |
※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。
Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)
Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)
※募集賃料:共益費込
※外税表示
提供:三幸エステート株式会社(大阪支店)
会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。
企業不動産に関するお悩み・ご相談はこちらから