オフィスマーケットレポート(2025年12月)
【福岡市】

支店長の視点

1万坪を超える大量供給が続いているものの、新築・建築中ビルではテナント誘致が順調に進んでいる。来年には新築ビルに移転したテナントによる大口の二次空室の募集が見込まれている。主要エリアの既存ビルでは品薄感が強いことに加えて、新築ビルと既存ビルには賃料水準に乖離がある。そのため、立地やビルグレードに優れた二次空室は多くのテナントの引き合いを集めるとみられる。
(基準日:2025年11月30日)


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1995年1月1日

Ⅰ.空室率

2ヵ月連続で低下。「天神」は1.0ポイントの大幅な低下

空室率は前月比マイナス0.33ポイントの4.33%と2ヵ月連続で低下した。新築ビルで大口の空室が消化され、主な低下要因となっている。エリア別では「天神」が前月比マイナス1.0ポイントと大幅に低下した。潜在空室率は前月比マイナス0.32ポイントの5.85%だった。
オフィス需要は引き続き活発な状況にあり、自社ビルからの移転や館内増床等の前向きな動きが多い。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

前月からわずかな下落。特に博多駅周辺で賃料引き上げの動き

募集賃料は前月比マイナス23円/坪の15,650円/坪となった。前月から下落したもののわずかな動きに止まっている。特に募集床が限定的な博多駅周辺では、継続賃料を引き上げる動きが活発になっている。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
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【資料2】主要エリア空室率(全規模)
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(福岡支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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