マーケット
オフィスマーケットレポート(2025年10月)
【札幌市】
支店長の視点
「ヒューリックスクエア札幌」の2期工事が9月に竣工した。札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)に直結し、地上20階建てのオフィス・ホテル・商業施設からなる複合ビルとなっている。移転を検討するテナントの注目度は高く、内定および成約が順調に進んでいる。南口エリアはオフィス需要が強く、同じ駅前通り沿いに来年竣工予定の「THE VILLAGE SAPPORO」もテナント誘致が進むとみられる。
(基準日:2025年9月30日)
| ※空室率: | 貸付総面積に対する「現空面積」の割合 |
| ※潜在空室率: | 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象 |
| ※募集面積: | 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計 |
| ※統計開始: | 1994年1月1日 |
Ⅰ.空室率
前月から小幅な上昇。拡張等の前向きな移転需要が中心
空室率は前月比プラス0.08ポイントの3.45%と、前月から小幅に上昇した。新築ビルへ移転したテナントの二次空室や部分解約により現空床が生じた一方、周辺エリアから主要エリアへの移転等で空室が消化されている。潜在空室率は前月比プラス0.42ポイントの5.12%だった。
業種や面積帯を問わず拡張等の前向きな移転需要が中心となっており、年末までの移転を目指すテナントの動きが増えている。


Ⅱ.募集賃料
4ヵ月連続の上昇。統計開始以来の最高値更新が継続
募集賃料は前月比プラス4円/坪の12,967円/坪と、前月からわずかな動きながらも4ヵ月連続の上昇となり、統計開始以来の最高値更新が継続している。


Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪)
| ※規模 (1フロア面積) |
・大規模(200坪以上) ・大型(100坪以上200坪未満) ・中型(50坪以上100坪未満) ・小型(20坪以上50坪未満) |
※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。
Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)
Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)
※募集賃料:共益費込
※外税表示
提供:三幸エステート株式会社(札幌支店)
会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。
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