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オフィスマーケットレポート(2025年10月)
【仙台市】
支店長の視点
大規模ビルの空室率は東京23区・大阪市・名古屋市・札幌市で2~3%台の低水準にある一方、仙台市は6%台と比較的高水準にある。背景には、一部の新築・築浅ビルに加えて、取壊し予定のビルでまとまった面積の空室があることが挙げられる。足元の需要は堅調で成約に向けた話が進んでいる区画も多く、現場での実感よりも空室率が高くなっている点には留意する必要がある。
(基準日:2025年9月30日)
| ※空室率: | 貸付総面積に対する「現空面積」の割合 |
| ※潜在空室率: | 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象 |
| ※募集面積: | 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計 |
| ※統計開始: | 1994年1月1日 |
Ⅰ.空室率
前月からほぼ横ばい。需要は幅広い業種で堅調
空室率は前月比マイナス0.02ポイントの6.14%となり、前月からほぼ横ばいだった。貸止めになっていたビルでの募集再開により現空床が生じた一方、周辺エリアからの移転や館内増床で空室が消化され、前月からはわずかな動きに止まっている。潜在空室率は前月比マイナス0.05ポイントの7.32%だった。
オフィス需要は幅広い業種において堅調で、館内増床で成約するケースも引き続き多い。


Ⅱ.募集賃料
11ヵ月ぶりで小幅な下落。12,000円/坪台前半で推移
募集賃料は前月比マイナス40円/坪の12,298円/坪となった。11ヵ月ぶりで下落したものの小幅な動きに止まり、12,000円/坪台前半で推移している。


Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪)


| ※規模 (1フロア面積) |
・大規模(200坪以上) ・大型(100坪以上200坪未満) ・中型(50坪以上100坪未満) ・小型(20坪以上50坪未満) |
※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。
Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)
Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)
※募集賃料:共益費込
※外税表示
提供:三幸エステート株式会社(仙台支店)
会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。
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