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オフィスマーケットレポート(2025年6月)
【大阪市 大規模ビル】
支店長の視点
主要エリアではサービスオフィスの拠点増設が散見される。背景には需要のボリュームゾーンである30坪前後に加えて、50~70坪の面積帯での利用の増加が挙げられる。移転時の内装工事費用は上昇が続き、工事期間も従前より長期化する傾向にある。ベンチャー企業等、比較的短期間での拡張移転を想定する場合、内装工事を必要としないサービスオフィスのメリットが評価されている。
(基準日:2025年5月31日)
※大規模ビル: | 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル | ※空室率: | 貸付総面積に対する「現空面積」の割合 |
※潜在空室率: | 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象 |
※募集面積: | 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計 |
※統計開始: | 2000年1月1日 |
Ⅰ.空室率
5ヵ月連続の低下。「西区」は0.5ポイントの大幅な低下
空室率は前月比マイナス0.08ポイントの2.90%と、5ヵ月連続での低下となった。前月に続き、主要エリアの新築・築浅ビルを中心に空室消化が進んでいる。エリア別では「西区」が前月比マイナス0.5ポイントと大幅に低下した。潜在空室率は前月比マイナス0.03ポイントの4.74%となった。
立地条件に優れた値ごろ感のあるビルでは空室消化が進んでおり、大口の募集床には品薄感が漂い始めている。


Ⅱ.募集賃料
前月から小幅な動き。18,000円/坪台後半で推移
募集賃料は前月比プラス91円/坪の18,824円/坪となった。前月から小幅な動きに止まり、募集賃料は18,000円/坪台後半で推移している。


Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪)


※規模 (1フロア面積) |
・大規模(200坪以上) ・大型(100坪以上200坪未満) ・中型(50坪以上100坪未満) ・小型(20坪以上50坪未満) |
※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。
Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

※募集賃料:共益費込
※外税表示
提供:三幸エステート株式会社(大阪支店)
会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。
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