子どもが小さいファミリー
購入予算を考える上ではずせないのが「住宅ローン」です。「借りられる額」ではなく、「返せる額」であることが大切。まずはAさん一家が無理なく返せる借入額を調べてみましょう。
毎月の返済額=( 1 - 2 - 3 - 4 )÷12ヶ月
1 収入 2 住宅費以外の支出 3 住宅を購入した場合の年間維持費 (管理費・修繕積立金、固定資産税などの維持費) 4 教育等、将来に向けた貯蓄
Aさんの毎月の返済可能額
Aさんの現在の手取収入と、住宅費以外の支出
住宅購入をした場合には、管理費・修繕積立金、固定資産税などの維持費がかかります。Aさん一家の場合、それを年間40万円とし、さらに教育費などの貯蓄額を24万円として計算してみます。
収入 | 夫 | 544 |
妻 | 0 | |
収入合計(A)544 |
支出 | 生活費 | 288 |
教育費 | 44 | |
支出合計(B)332 |
(544万円-332万円-40万円-24万円)÷12ヶ月=148万円÷12ヶ月=約12万円
Aさんの借入可能額
毎月の返済可能額から、借入額を算出します。Aさんは、定年退職までには25年間ですが、奥さまがパートに出ることや、長女が大学卒業後は収支に余裕ができ、繰上返済が可能なことから、35年返済として計算してみました。結果は以下のとおりです。
毎月返済額12万、金利2.0%、返済期間35年の場合の借入可能額 3,620万円