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オフィスマーケットレポート(2026年3月)
【東京都心5区 大規模ビル】
アナリストの視点
募集賃料は前月比では不安定な動きも見られるが、対前年同月比ではトレンドが比較的安定しており、賃料の上昇傾向は今後も続くと予想される。その一方で、足元の上昇ペースはインフレ率を上回る状況が続いているものの、鈍化の兆しが出始めている。既にコロナ禍前のピークを上回ったことから、上昇ペースが落ち着きを見せる可能性もあり、今後の動向が注目される。
(基準日:2026年2月28日)
| ※東京都心5区: | 千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区 |
| ※大規模ビル: | 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル |
| ※空室率: | 貸付総面積に対する「現空面積」の割合 |
| ※潜在空室率: | 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象 |
| ※募集面積: | 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計 |
| ※統計開始: | 1994年1月1日 |
Ⅰ.実質GDP成長率予測
年率1%台の成長が続く
2025年10-12月期の実質GDP成長率(内閣府)は、前期比年率でプラス成長となった。ニッセイ基礎研究所は今後3年間の実質GDP成長率を2025年度0.8%、2026年度1.0%、2027年度1.3%と予測する。2026年に入ってからは関税引き上げの影響が減衰するとともに、民間消費、設備投資を中心に国内需要が増加し、年率1%台の成長が続くとしている。(図表1)
Ⅱ.失業率
前月から上昇(=悪化)。就業者数は42ヵ月ぶりの減少
1月の完全失業率(労働力調査 総務省)は前月から上昇(=悪化)の2.7%となった。有効求人倍率(厚生労働省)、その先行指標である新規求人倍率はともに前月から低下(=悪化)した。就業者数は42ヵ月ぶりの減少となっている。(図表1)
出所:ニッセイ基礎研究所Ⅲ.空室率
前月から小幅に上昇。潜在空室率も空室率同様に12ヵ月ぶりで上昇
空室率は前月比プラス0.04ポイントの1.10%となり、前月から小幅に上昇した。新築ビルの竣工や統合移転により現空床が生じた一方、拡張移転等で空室床の消化が進み、前月からはわずかな動きとなっている。潜在空室率も前月比プラス0.15ポイントの2.63%と、空室率同様に12ヵ月ぶりで上昇した。

Ⅳ.募集賃料
4ヵ月連続の上昇。上昇傾向が継続
募集賃料は4ヵ月連続の上昇となり、上昇傾向が継続している。新規募集時の賃料だけでなく継続賃料でもオーナー側が条件を引き上げる動きが広がっている。建築中ビルでテナント誘致が順調に進んでいることに加え、二次空室の発生が想定を下回っており、品薄感が一段と強まっている。

Ⅴ.募集賃料 対前年同月比
2024年2月から25ヵ月連続でプラス
募集賃料の対前年同月比は、2024年2月から25ヵ月連続のプラスを記録している。直近4ヵ月の上昇ペースは9%前後で推移しており、コロナ禍前のピークを1ポイント近く上回っている。

Ⅵ.エリア別募集賃料(円/坪)




| ※規模 (1フロア面積) |
・大規模(200坪以上) ・大型(100坪以上200坪未満) ・中型(50坪以上100坪未満) ・小型(20坪以上50坪未満) |
※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。
Ⅶ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)
Ⅷ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)
※募集賃料:共益費込
※外税表示
提供:三幸エステート株式会社
会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
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