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私のお気に入り時間―なつかしくて、あたらしいモノと―春の野菜を食べよう私のお気に入り時間―なつかしくて、あたらしいモノと―春の野菜を食べよう

Interview庄司いずみ さんInterview庄司いずみ さん

野菜料理家。100%植物性のレシピを紹介するブログ「vege dining 野菜のごはん」で人気を集め、同名のレシピ本が大ヒット。不定期で開催するキレイになれる野菜料理教室は、モデルや女優にもファンが多い。著書に『野菜のチカラ やる気スイッチを押す』(主婦の友社)ほか。

おいしい春野菜は身体にやさしいおいしい春野菜は身体にやさしい

ブログ「VEGE DINING野菜のごはん」で人気を博し、今や野菜レシピのプロフェッショナルとして出版だけでなく、企業とのタイアップ企画も次々に実現している庄司さん。そんな庄司さんにどうしてそこまで野菜に魅了されたのかをお聞きしました。ブログ「VEGE DINING野菜のごはん」で人気を博し、今や野菜レシピのプロフェッショナルとして出版だけでなく、企業とのタイアップ企画も次々に実現している庄司さん。そんな庄司さんにどうしてそこまで野菜に魅了されたのかをお聞きしました。

なぜか小さい頃から青臭い葉もの野菜が大好き

小さい頃から野菜が大好きだった庄司さん。
「野菜を食べた時の方が体調がよくて、本当においしいなっていつも思ってました」。
肉や魚が並んでいてもまずは野菜に手が伸びたといいます。
「時には母も気張ってステーキとかしてくれたんですけど、ゴムを噛みしめてるような嫌な思い出しかなくて。すき焼きもお肉よりも白菜ばかり食べてました」

特に好きだった野菜メニューは『にんじんの葉っぱの胡麻和え』。
「初めて食べた時、なんて美味しいものが世の中にあるのかしらって感動しました。また作ってって母に頼んだら、たまたまもらったようで、あんなもの売ってないから無理よって」
今も春菊やホウレンソウなど青臭い葉ものに目がないといます。

本格的にベジタリアンに目覚めたのは出産後

庄司さんが本格的にベジタリアンになっていったのは子どもを出産した時に見舞われた体調トラブルからです。

「乳腺炎になったんです。脂っこいものを食べるとおっぱいが痛くなったりも。それを助産師さんに伝えると肉や魚とか脂っこいものは控えて、野菜とご飯くらいの粗食にするように指導されました。確かに野菜だけ食べてる時は調子がよくて、肉を食べるとダイレクトに張ってつらかった。食べ物ってこんなにも体に影響を及ぼすんだと知って、野菜中心になっていきました」

庄司さんの著書の数々。

ベジタリアンになる前の迷い

「でも、すぐにベジタリアンになったわけではないんですよ。数年迷いました。やっぱり体力が落ちるのは肉や魚を食べないからかしらという思い込みだったんですが」

それを解消するために独自に勉強を始められたのですが、それはすぐに挫折。
「食べるとしたらどのくらい食べればいいのかしら。先生によっては丸ごとの魚ならいいと書いてあったり、人間の歯はこうなっているから、10%は動物性を食べるべきと書いてあったり。10%ってどれくらいなのとか考え始めたらノイローゼですよね。」
そんなある時それまでは肉も魚も食べていた知人がアメリカに行って帰ってきたらベジタリアンに! 「肉や魚は無理に食べなくていいのよ」
その言葉に庄司さんの迷いは吹っ切れました。

庄司さんの著書の数々。

「野菜ごはん」のブログをスタート

いざ野菜中心の食生活になってみたら、参考になる本が無く、試行錯誤が続いた庄司さん。参考にしたのはマクロビオティックや精進料理の本。

「肉の代わりに椎茸を刻んで炒めてみたらひき肉のような食感になってすごく美味しかった。でも精進料理とかマクロビオティックっていうとハードルが高いイメージがあってどうなのかなって。野菜は失敗したって生でも食べられる物だから、生焼けでもいいし、煮過ぎて柔らかくなったらそれも甘くておいしい」

しかも「簡単に作れないと主婦が毎日作っていくことなので大変。美味しくしようと思えばすごく手をかけた方が美味しいのは分かるんですが、毎日は絶対できない」

庄司さんのそうした思いはブログ「野菜ごはん」で一気に開花。「余った野菜をどうしたらいいのか」迷う主婦の心をつかみ、大人気ブログになっていきました。

庄司さん監修・コンビニ先行発売の「春野菜とミックスベリーのスイートスムージー」と「若草色の春のスムージー」

身体が求める春野菜

「春になると体温もあがって、それまで食べていた煮込み料理よりもさっぱりとしたサラダが食べたくなるでしょう。それに合わせて身も心も軽くなりたいモードになっていきます。」

苦味のある春野菜は冬の間に溜まった体の毒をデトックスしてくれるといわれています。また、新玉ねぎとか春キャベツとかは、甘味たっぷりで食べやすいということで庄司さんも太鼓判を押しています。
「ただ、冬キャベツみたいに深い味わいとかじゃないので、サッとゆでたり炒めたりしてみずみずしさを楽しむのがいいですね」(庄司さんおすすめの春野菜のデトックスレシピはこちらから

庄司さん監修・コンビニ先行発売の「春野菜とミックスベリーのスイートスムージー」と「若草色の春のスムージー」

美味しい野菜レシピをもっと極めていきたい

ブログがスタートの庄司さん。
「当然、素人の料理です。アイデアが面白いとか、簡単でおいしいということから人気がでましたが、これからは、一つひとつ丁寧に野菜と向き合っていきたいと思っています。筍をすりおろしてつくねにするのもいいけど、本当に美味しい筍の煮物を作るにはどうしたらいいのか、自分なりにもっと勉強して、それを分かりやすく主婦の皆さんに伝えていきたいと思っています」

人気に流されることなく、庄司さんは野菜農家に足を運び、野菜のおいしい食べ方を伝授してもらったり、精進料理の先生の教授を受けたり、研究に余念がありません。あくまで主婦目線の庄司さん。
「もっと野菜を極めていきたいですね」とキリリ。

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