オフィスマーケットレポート(2025年6月)
【名古屋市】

支店長の視点

名古屋鉄道は「名古屋駅地区再開発計画」の詳細を発表した。北街区と南街区の2棟からなり、オフィスの1フロア面積は各約1,800坪と約1,000坪で、名古屋市最大級のフロアプレートとなる。南街区の上層階には米ハイアット系の高級ホテル「アンダーズ」が入居し、2034年度の開業を予定している。名古屋駅前の希少な大規模再開発街区となり、マーケットの注目を集めている。
(基準日:2025年5月31日)


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1994年1月1日

Ⅰ.空室率

8ヵ月連続の低下。主要エリアの大口の募集床には品薄感

空室率は前月比マイナス0.09ポイントの3.47%となり、8ヵ月連続の低下となった。主要エリアの築浅大規模ビルを中心に、市内でのビルグレード改善や拡張移転等により空室消化が進んだ。潜在空室率は前月から横ばいの4.89%だった。
足元の需要は拡張等の前向きな動きが中心となっている。主要エリアの各種条件のバランスが良好なビルでは、大口の募集床に品薄感が漂っている。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

3ヵ月ぶりの下落。12,000円/坪台半ばでの小幅な動き

募集賃料は前月比マイナス66円/坪の12,589円/坪となった。3ヵ月ぶりで下落したものの、12,000円/坪台半ばでの小幅な動きが続いている。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
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【資料2】主要エリア空室率(全規模)
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(名古屋支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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