健康科学学者・気象予報士 河合薫 さん
千葉県出身。小学校4年から中学1年までをアメリカ合衆国アラバマ州で過ごす。千葉大学教育学部卒業後、全日本空輸(株)に入社、国際線客室乗務員(CA)として勤務。1994年第1回気象予報士試験に合格。以後、気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」等で、独自の気象情報を提供。2004年東京大学大学院医学系研究科修士課程(健康社会学)修了後、同大学院医学系研究科博士課程に進学。07年博士課程修了。東京大学や早稲田大学で教鞭を取るほか、健康社会学者として、産業ストレス、キャリア発達等を専門テーマとし、人間の生きる力に着目した研究をするかたわら、講演・執筆・TV出演等の活動を行っている。
1時間おきにコップ1杯の水を飲みましょう
「冬は西高東低の『冬型気圧配置』となって、日本付近は北よりの季節風が吹きます。この季節風は日本海から水蒸気をもらい、日本海側に雪を降らせ、太平洋側に乾燥した冷たい風を吹かせます。この風がやっかいもので、体内の水分も奪ってしまうほどの乾燥をもたらします。CAをやっていた時のことですが、当時の飛行機の中って湿度がほぼゼロなんです。毛布を広げると火花が散るようなこともありました。その時からです、1時間に1回必ずコップ1杯の水分を摂るという習慣は。それは今も続けています。気象学を学びだしてからは、空気が乾燥すると肌だけじゃなくて体力が低下することも分かったので、水分を摂ることの大切さを痛感しています」
体の乾燥対策に心の安定も大切です
さらに「肌荒れは、乾燥だけでなるわけではなく、その時に感じているストレスだったり、人間の心の状態などいろんなものが影響します。 心の状態がマイナスの方向に行っている時は、乾燥すら気にならなくて、本当は乾燥しているのに、気が付いたら体の中はぼろぼろ、自ら風邪をひきよせていたということに。体力が落ちているので風邪も治りにくいですよね。だからこそ心をいつもいい状態にしておくということも乾燥対策にとってもすごく重要な要素だったんです」
できることを続けてくださいね
もともと河合さんご自身は肌が乾燥しやすい体質だそうで、ご自身の乾燥対策として水を飲む以外に毎日実行されているのが食事・肌のケア・運動です。その中でも一番気を付けているのが朝ご飯。
「玄米にあずきを入れて炊いたご飯を食べています。玄米はビタミンもミネラルも食物繊維も豊富で、満腹感もあります。あずきも昔から疲労回復にいいといわれている食材です。お肌がすごくしっとりするようになり、お通じもよくなりました」。
肌のケアでは、化粧水をコットンにしみこませ、1分間おでこや頬に貼ることも毎日欠かさず行い、ハンドクリームも年中必ず持ち歩いているそうです。
運動面では、クラシックバレエに毎週通い、汗を流して体内のデトックスを実践されています。
でもなぜCAから気象予報士を経て健康社会学者へ向かわれたのでしょうか
30歳を数年後に控えた時、キャリアの壁にぶつかった河合さん。「2年後の自分を想像して、CAを続けている自分よりも、新しいことをしている自分のほうが生き生きとしているんじゃないかと思ったんです」。しかも「自分の言葉で伝える仕事がしたい」と高倍率試験を経て、念願の気象予報士へ。では、なぜ『自分の言葉を持つ仕事』が気象予報士だったのか伺うと、笑いながら「若気の至り」と。しかし、お話を伺ううち、子どもの頃からの憧れでもあったのではないかということも垣間見えました。
河合さんは小学校4年から中学1年までをアメリカのアラバマ州で過ごされていました。アラバマ州はトルネードの通り道であり、ウェザーキャスターが活躍します。「生活そのものがウェザーキャスターの言葉で左右されていて、子供心にすごいなと思っていました」
その後、自分の言葉で伝えるお天気キャスターとして活躍されていましたが、また新たな発見をされます。「どうして晴れの日は気分は良かったり、雨が続いていると気分が落ち込んだりするんだろう」と。そこで生気象学(気象現象が人間をはじめとした生物に与える影響を研究する学問)へ向かわれ、現在のキャリアを築かれました。
そんな河合さんから乾燥を気にするあなたへ
「冬の天気は、私たちに大きな影響を与えます。乾燥すると、肌荒れが起こるだけではなく、体力まで奪われて疲れやすくなってしまいます。そうならないために、食事や肌のケア、運動を習慣にし、自分自身がハッピーでいるにはどうしたらいいかを考えてみてください。ストレスをためず、心の状態を整えてハッピーでいることも、乾燥に負けないための秘訣です。なにより、一度きりの人生だから、ハッピーじゃないと!」と笑顔。
「いい」と言われるものはすべて実践。そして、ハッピーを手に入れた河合さんならではの、すがすがしいアドバイスでした。
1月24日(金)発売
5年後に必要な人材になるために、いま私たちがすべきことは。生物学的に人は、本能的に未来への行動計画を想像し、作り上げ、それを前頭葉に記憶させる。その「未来への記憶」を書き留め、素早く行動に落とし込むためのツールが「ココロノート」なのです。いまのキャリアに満足できない、これから先の人生が不安、というビジネスパーソンの必読の書となります。
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