冬は季節柄、湿度が低下し、さらに室内ではエアコンといった環境で、空気自体が乾燥しています。そんなお部屋に長くいると肌のバリア機能(※1)が壊れて肌を健康な状態に保つターンオーバー(※2)が崩れることで肌荒れを起こしてしまいます。
- ※1 バリア機能…肌の角層が持つ機能で、外部の刺激から肌を守り、水分が蒸発しないよう防ぐ力です。バリア機能が低下すると肌荒れを引き起こしやすくなります。
- ※2 ターンオーバー…皮膚が新陳代謝して生まれ変わるサイクル。健康な皮膚は約28日周期でターンオーバーを繰り返します。ターンオーバーが崩れると、本来垢となって自然にはがれる古い角質がそのまま残り、角質層が厚くなったり、その結果肌が固くなって乾燥が治らないといった肌荒れを招きます。
乾燥対策には「ワセリン」がおすすめです。塗ると、それが薄い保護膜となり、肌から水分が逃げるのを防ぐことができるんです。「クリームでもいいのでは?」と思いがちですが、クリームに配合された界面活性剤は角質層を壊す可能性が。ワセリンは角質層を壊さず、皮膚が自然治癒力を回復するのをサポートしてくれる心強いアイテムです。
ここでは、「ワセリンの使い方ガイド」を参考に、ワセリンについて学んでいきましょう。
ワセリンの種類
ワセリンには様々なバリエーションが存在し、それぞれ使用感や保湿力にも差があります。乾燥の度合いに応じて肌に合いそうなものをセレクトしてくださいね。
ワセリンの代表格
「ヴァセリンオリジナルピュアスキンジェリー」
ワセリン(原料100%)の天然保湿スキンオイルでできたナチュラルな処方。ドラッグストアなどで気軽に購入できます。1870年の発売から、今日では世界90カ国以上で販売されているロングセラー商品です。
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白色ワセリンの代表格
「白色ワセリン」
不純物の含有量が少ないので、顔・目の周り・皮膚が薄い赤ちゃんの肌への使用に適しています。手足のヒビ・アカギレにも。薬局、ドラッグストアで購入できます。
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赤ちゃんにも使われる理由
ワセリンの成分は、元をたどると石油。精製の段階で取り出された「ペトロラタムゼリー」から不純物を取り除き、高純度にしたものがワセリンです。不純物が少ないので、使用してもアレルギーや炎症を起こすことがほとんどありません。
また、ワセリンの役割は、皮膚の表面に「保護膜」を作ること。それ以上は働きかけず、皮膚や粘膜に浸透・蓄積することはありません。誤ってなめてしまっても、ほとんどの場合は自然に体外に出されるので、赤ちゃんでも安心なんです。とはいえ、誤飲事故を防ぐため、赤ちゃんの手の届かない場所に保管しましょう。
ワセリンの使用例
保湿力に優れたワセリン。でも、つけすぎてしまうと乾燥を悪化させる可能性があります。正しい使い方を知って、ワセリンを味方につけましょう!
手のケアに
ハンドクリームの1/3の量のワセリンを肌になじむまで1~2分マッサージをするように塗り込みます。べたつきが気になったら、ティッシュで軽くふきとります。特に荒れている部分は、化粧水で水分補給してからワセリンを厚く塗り、綿手袋をつけて就寝しましょう。顔のケアに
白色ワセリンを米粒1つ分取り出し、手の平・指の腹によく伸ばしたら、乾燥が目立つ部分を優しく押さえます。目元のケアに
米粒大の白色ワセリンを指先に取って、その指を反対側の手の指とこすりあわせます。指の腹にワセリンが薄く伸びたら、目元、目尻に優しく押し当てます。唇のケアに
米粒大くらいの量を指先でなじませます。唇のシワやめくれた皮が柔らかくなって、触るとふっくらするくらいが適量です。かかとのケアに
小豆粒大くらいのワセリンを乾燥がひどい場所につけて、マッサージしながら伸ばします。塗った後は靴下をはくか、ティッシュなどで余分なワセリンをふき取りましょう。お風呂上がりがお手入れが効果的です。
参考:「ワセリンの使い方ガイド」http://vaseline.naosou.info/
こまめにケアをしたい手。好きな香りのクリームなら、ケアをするのも楽しくなります。お好みのエッセンシャルオイルで手作りハンドクリームにチャレンジしてみましょう。
※使用する容器は必ずエタノール消毒を行ってください。
- <材料>
- 蜜蝋…6g
- キャリアオイル…30ml
- 好きな香りのエッセンシャルオイル…6~8滴
- ※キャリアオイルは酸化しにくいホホバオイルが最適です。なければ他のオイルを使っても問題ありません。
1.ビーカーに蜜蝋とキャリアオイルを入れ、弱火で湯煎しながら割り箸や木べらなどでかき混ぜます。60~67℃で溶け始めます。(だいたい5分ぐらい)
2.蜜蝋が溶けたらエタノールで消毒を行ったクリーム瓶に移し、更にかき混ぜながら少しずつ冷ましていきます。
3.冷め始めると、まわりからうっすらと白くなっていきますので、このタイミングで精油を加え、よくかき混ぜます。
4.そのまま静かに置いておいて、固まったらできあがり! 小さいクリーム容器に小分けしてもOKです。
参考:エッセンシャルオイル(精油)のお店♪ Tea-treeの森
「蜜蝋クリームを作ろう♪」http://www.t-tree.net/beeswax.htm
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