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香ばしい昭和麦茶を作ろう

昭和麦茶とは?!
「麦茶がうまい!」。そんな季節がやってきました。暑い外から帰ってきて、キンキンに冷えた麦茶をがぶがぶ飲むしあわせは、誰もが味わったことがあるでしょう。
ちょっと懐かしい気がする麦茶ですが、平成の麦茶と昭和の麦茶はちょっとだけ違います。昭和の麦茶は今のパックを水に入れるだけではなく、丹念に煎った粒麦を、じっくり煮出して作っていました。
香ばしさと旨味、香りが格段に違い、「これが本当の麦茶なのか!」と驚くこと間違いなしなのです。
だまされたと思って昭和麦茶を再現して、その奥深い味を堪能してみましょう。
まず麦茶は大きく分けて「煮出し用」と「水出し用」の2通りで作ることができ、どちらの方法でも、昔ながらの昭和麦茶を作ることができます。そこで、昔ながらの煮出して作るコツを紹介しながら、水出し用パックで昭和麦茶をおいしく再現できるコツをご紹介します。

昔ながらの香ばしい味そのままに 麦茶をおいしく作るコツ

煮出し用麦茶の作り方のコツ
煮出し用の麦茶をおいしく作るポイントは粒選びにある

煮出し用の麦茶にも最初からパックになっているものがありますが、よりおいしく麦茶を作るには麦をくだいたものより、粒ごとパックに入っているタイプを選びましょう。昔ながらの香ばしい麦茶にこだわりたいときは、やかんに麦茶の粒を入れて煮立てて、ふきんなどで濾して作るやり方のほうがよりおいしく作れます。

<煮出し用麦茶の作り方(全国麦茶工業協同組合)

  1. (1)お湯を沸かし、豆(またはパック1袋)を入れる
    (1)お湯を沸かし、豆(またはパック1袋)を入れる
    やかんにお湯を1.5リットル沸かして、その中にコップ1杯分(約30g)の麦茶、または煮出し用のパックの麦茶を入れます。
  2. (2)5~10分ほど煮立てる
    (2)5~10分ほど煮立てる
    そのまま5~10分ほど煮立てます。ちょうどビールくらいの色になったときが香り高い飲み頃の麦茶の出来上がりです。
  3. (3)ふきんなどで濾してあら熱をとる
    (3)ふきんなどで濾してあら熱をとる
    粒のままの麦茶を入れた場合は、ふきんなどで濾してあら熱をとってから冷蔵庫で冷やします。煮出し用パックを入れた場合は、30分ほど置くと香ばしい麦茶の香りがしてきます。そのタイミングで取り出し、冷蔵庫で冷やします。

水出し用麦茶の作り方のコツ
水出し用で香ばしい麦茶を作るポイントは、
なんとドリップコーヒーの淹れ方に通じる!?

水出し用パックの麦茶をおいしく作るコツはなんと、ドリップコーヒーの淹れ方に通じるものがありました。じつは麦茶とコーヒーは、粒を焙煎する作り方がそっくり。また、砕いた麦粒が紙パックの中にある様子は、まるでフィルターの中の挽いたコーヒーとよく似ています。おいしい麦茶の作り方は、おいしいコーヒーの淹れ方に通じるというわけで、そのポイントはズバリ「お湯を少量かけて粒を膨らませる"蒸らし"という技」(NHK「ためしてガッテン」から)でした。

<水出し用麦茶の作り方>

  1. (1)パックに湯をかけ1分蒸らす
    お湯はパックの中の粒が膨らむのに必要な量の、ひたる程度でOK。
    お湯はパックの中の粒が膨らむのに必要な量の、ひたる程度でOK。
  2. (2)水1リットルに入れて1時間でOK
    濃い目が好きな方は、パックを長めに入れていただいても結構ですが、長くても2時間程度で取り出してください。
    ※さらに美味しさのポイント
    ※さらに美味しさのポイント麦茶の香ばしい香りを出すためのさらなる裏技として、「インスタントコーヒーをひとつまみ入れる」とパックの麦茶ではなかなか出ない香ばしい麦茶が出来上がります。入れる量によっても味は変わりますので少量ずつ試して、お好みの量を見つけてくださいね。

参考:NHK『ためしてガッテン』番組HP

大麦を買って自分好みの麦茶を作ってみよう

大麦を買って自分好みの麦茶を作ってみよう

本格的に昔ながらの昭和の麦茶を愉しむなら、やはり大麦を買って自分で炒って麦茶を作ることにチャレンジしたいもの。麦茶は六条大麦を使いますが、炒っていない大麦丸粒は通販などで手に入るのでぜひ、この機会に昔ながらの本格麦茶作りにチャレンジしてみませんか。

用意するもの
大麦30g、水1リットル、ザルまたは新聞紙、大きめフライパン

(1)麦を洗う(3)炒る

(1)麦を洗う
大麦にはまだ泥やゴミ、クズ葉などがついている場合があるので良く洗う。
大麦のモミが浮いてきたら捨てる。
(2)乾燥させる
新聞紙やザル、ゴザに広げて洗った大麦を乾かす。日向でも日陰でもOK。
(3)炒る
フライパンに大麦が軽く重なる程度に入れて中火で炒る。
パチパチはじけて、煙も出てくる。色が濃くなり、いい香りがしてくるまで低温でじっくり炒めます(約10分が目安)。
(4)煮出す
水1リットルに炒った大麦を30gの割合で10分ほど煮立てます。
(5)濾す(煮出し用のイラスト見てね)
ふきんなどで濾してから、あら熱をとり、冷蔵庫で冷やせば出来上がり。

※参考資料:「何有荘のブログ」田舎の新しい生活を発見して楽しむ

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