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履き心地の良い靴下を生み出す秘密

  • 人は生まれてすぐから靴下をはきだします。
  • 伸縮性のある裏糸を一緒に編みこむとほど良いフィット感がでます。
  • つま先とかかとの面積が大きいとずれにくくなります。“タビオ株式会社”
  • 丁寧に作られた靴下はまるで「第2の皮膚」のよう。“タビオ株式会社”

繊維製品の中でも作り方が難しいと言われる靴下。足の裏には6万もの汗腺があり、1日200ccもの汗をかきます。また、歩いている時、踵には体重の1.8倍もの圧力がかかります。
そのため、靴下のもの作りは、それぞれの段階で非常に高度なノウハウが要求されます。

また、直接身に着ける「肌着」であるだけでなく、おしゃれを楽しむ「外着」でもあるため、機能性とファッション性のバランスを求められています。

そして、誰もが満足できる履き心地でなければなりません。そこをクリアするためには、大きく2つの要素があります。

(1)フィット感
布には、織物・編物・不織布(フェルト)の3種類あり、靴下は「編物」に含まれます。
編物とは、糸でループを作りながららせん状に編む生地で、伸縮性があるのが特徴です。
靴下の場合、綿や麻、絹、毛といった表糸に、ナイロン、ポリウレタンなどの伸縮性のある糸を一緒に編み込みます。靴下のほど良いフィット感は、伸縮性の高い裏糸を一緒に編み込むことで実現していたのです。

(2)ずれにくさ
靴下でもうひとつ大切なのがずれにくさです。
靴下にはつま先とかかとを形成する「ゴアライン」と呼ばれる部分があります。そこを長くしてつま先とかかとの面積をゆったりとることで、足をしっかり包み込み、ずれにくくします。

「ゴアライン」が長いとこんな風に違う

では、最終的に靴下が目指すところは何でしょうか。それは、いわば「第2の皮膚」のような存在です。
機能面だけでなくファッション性を保ちながら、履いていることを忘れてしまうような自然な感触を持つこと。それは、表糸の素材特性を十分に生かしながら、裏糸とゴム系を絶妙なバランスで組み合わせて皮膚に同化する靴下です。
(取材撮影協力:タビオ株式会社)

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