

首都圏の中古マンション成約価格、5千万円迫る
2025年04月21日

東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は18日、首都圏における24年度と25年1~3月期(第1四半期、25年1Q)の不動産流通市場の方向を公表した。
24年度は、中古マンションの戸当たり成約価格は4939万円と23年度から5.1%の上昇、成約m2単価も78.06万円で23年度比6.0%の上昇となり、過去最高だった。
成約価格、成約m2単価ともに、上昇は12年連続。成約件数は3万9736件で、23年度より8.6%増加して過去最高となった。
中古戸建住宅は、成約価格が3939万円と23年度から1.7%上昇。成約件数は1万5869件で23年度比は20.6%増加した。
東日本レインズは25年に入ってから統計対象が増加したため、一部の数値に影響を与えている可能性を指摘している。
25年1Qの首都圏の中古マンションは成約価格が5011万円(24年1Q比3.4%増)で、12年4Qから50期連続で前年同期を上回った。
成約m2単価は79.81万円(5.3%増)と前年比は19期連続上昇。各地の詳細は、東京都区部が123.05万円(10.5%増)まで上昇した一方、多摩の56.33万円(1.4%減)や横浜市・川崎市の62.89万円(1.6%減)をはじめ他の5エリアは前年割れだった。成約件数は、全6エリアが前年を大きく上回った。
首都圏の中古戸建をみると、25年1Qは成約価格が3933万円(0.8%減)とほぼ横ばいながら、20年2Q以来19期ぶりに前年同期を下回った。
東京都区部のみ7158万円(4.3%増)だったが、他の5エリアは前年を下回った。特に横浜市・川崎市を除いた神奈川県他は3016万円(7.5%減)まで下落した。成約件数は5165件(48.5%増)。エリア別でも、全6エリアで大幅に増加した。
(提供:日刊不動産経済通信)


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