
10月首都圏前月比+1.6%の6,115万円、引き続き全域プラスで15ヵ月連続の上昇
近畿圏は大阪エリアが牽引して5ヵ月連続のプラス中部圏は前月に引き続き下落
2025年10月の首都圏中古マンション価格は、引き続き全域でプラスを示したことで前月比+1.6%の6,115万円と15ヵ月連続で上昇した。
都県別で見ると、東京都では+1.9%の9,478万円と18ヵ月連続のプラスを示した。神奈川県(+0.5%、4,040万円)では前年同月比の上昇率が2ヵ月連続で10%以上となったほか、埼玉県(+0.5%、3,043万円)や千葉県(+0.6%、2,837万円)でも3ヵ月連続の上昇となっている。
近畿圏平均は大阪エリアが牽引する形で、前月比+0.5%の3,206万円と5ヵ月連続で上昇、前年同月比の上昇率も引き続き10%を上回っている。
大阪府では+1.1%の3,765万円と昨年末から上昇基調で推移するも、前年同月比の上昇率は20%台目前で足踏み状態が続いている。また、兵庫県では横ばいの2,486万円と今春以降は現水準にて目立った動きはない。
中部圏平均は前月比-1.2%の2,306万円、愛知県では-0.9%の2,437万円と引き続き下落、それに伴って前年同月比の上昇率は縮小する結果となった。

首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+1.4%の11,183万円と18ヵ月連続で上昇した。依然として堅調な価格トレンドが続いているものの、前月比・前年同月比の上昇率はともに縮小する結果となった。
また、横浜市(+0.3%、4,426万円)やさいたま市(+0.2%、3,890万円)でも上昇傾向を示したが、東京23区と同じく鈍化している。一方、千葉市(-1.5%、2,636万円)では3ヵ月ぶりに下落しており、8月の水準を僅かに下回った。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+1.5%の5,427万円と11ヵ月連続で上昇した。上昇率は拡大して3ヵ月ぶりに1%を上回ったが、今年の前半に比べるとやや低い水準に留まっている。一方、神戸市では-0.1%の2,721万円と僅かながら3ヵ月ぶりに弱含んだ。
名古屋市では、前月比-0.6%の2,914万円と引き続き下落した。前年同月比はプラスの状況が続くも、その水準は3%台と東京23区や大阪市に大きく水を開けられている。

都心6区は前月比+1.0%の17,717万円と33ヵ月連続で上昇した。直近では価格改定した住戸の値下げ率が6%台に達したものの、小康状態を維持する流通戸数や価格改定シェアの動きを見る限り価格トレンドは引き続き堅調に推移するものとみられる。また、周辺エリアでは一貫して流通戸数は減少傾向、価格改定シェアは縮小傾向となっている。
大阪市中心部では+1.7%の8,599万円と22ヵ月連続で上昇、前年同月比の上昇率は8月から都心6区を上回り続けている。名古屋市中心部では+0.6%の3,860万円と2ヵ月ぶりに上昇した。

東京23区

※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数(=総計から新規分を差し引いたもの)のうち、直近 3 ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
大阪市

※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数(=総計から新規分を差し引いたもの)のうち、直近 3 ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
名古屋市

※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション継続流通戸数(=総計から新規分を差し引いたもの)のうち、直近 3 ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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