住宅ローンの金利には、「店頭金利」と「適用金利」があります。適用金利とは、実際の返済額を計算する段階で使われる金利。最近は、店頭金利からマイナス1%など、金利を引き下げした商品が多くなっていますが、その引き下げの方法にも大きく2つがあります。
例えば、同じ10年固定でも、上記のような2つのタイプはどちらを選んだら良いのでしょうか?35年返済と20年返済の場合で比較してみましょう。
●借入額3,000万円、35年返済の場合
当初店頭金利3.2%、11年目以降店頭金利4.0%の場合で試算
●借入額3,000万円、20年返済の場合
当初店頭金利3.2%、11年目以降店頭金利4.0%の場合で試算
35年返済 → 「全期間一律引き下げタイプ」の方が有利
20年返済 → 「当初固定期間引き下げタイプ」の方が有利
ただし返済期間や金利差により、結果は異なります。また、ライフプランによっては、例えば、この10年間は教育費がかかるから返済額を抑えたいと考えれば、総返済額よりも、当初10年間の金利が低いものを選んだ方が家計収支は楽になります。
総返済額を重視するのか、今の返済額もしくは将来の返済額を重視するのかによっても、選ぶべきタイプは異なります。自分のケースでより使いやすい方を選ぶと良いでしょう。