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安東英子さんインタビュー

住まいの空間プロデューサー 安東英子さん">

3,000軒以上の住まいの悩みを解決してきた、住まいの空間プロデューサー安東英子さん。2001年より10年間、RKB毎日放送のリフォーム番組で多くの家庭の悩みにアドバイスをしきた経験に基づき、現在は講演やセミナー、電話相談を行い、片付けだけではなく各家庭に合ったリフォームや新築プランも提供。著書に『運命を変える収納術! 二度と散らからない片付け方の順番』(主婦と生活社)など多数。福岡市在住。

お部屋がきれいに片付くと、家族の笑顔が増えていく!

before→after

そもそも安東さんが本格的に片付けに目覚めたのは、結婚して5人のお子さんを育てている頃から。もともとお片付けが好きで整理整頓が得意だった安東さんは、5人のお子さんの洋服や学用品、おもちゃや本をいかに片付けていくかが毎日の課題だったそうです。

「主婦は毎日、子育てだけでなく料理や洗濯、掃除に忙しいですよね。そんな中、いかに効率よくスピーディに家事をこなせるかと言うと、まずはものをきちんと片付けることが何よりも大事なんです。そのためにはどこに何を片付けるのか考えて、収納スペースを作ること。もともと手作りやリフォームが得意だったので、自分で押入れを二段ベッドにしたり、家族7人分の靴を収納するため高さ180cmもある靴箱を作ったりして、たくさんのものを片付けていました」

さまざまなアイデアを駆使しながら、ものが散らからない快適空間を維持していた安東さん。友人たちが安東さんのお宅を訪れると、5人のお子さんがいるにも関わらず、きれいに片付けられているお部屋を見て、皆、ビックリされたとか。その噂はあっという間に広がって、いろんな人たちが安東さんに片付けのアドバイスを求めるようになったと言います。

家族が多かったので小分けする工夫をたくさん実践してきました。取り出しやすく、使いやすくが基本ですね。

「10年間ほど、リフォーム番組でいろんなお宅へ行き、片付けのアドバイスをしてきました。たとえば、座れないくらい散らかっている家に行っても、このソファはここで、テレビはあっちに置いたほうがいい、という片付けられたイメージが自然と浮かびました。この棚はあの隙間に入る、とか動かす前に見ただけでひらめく才能があるみたい。収納家具をリメークもするので大工に間違われたこともあります(笑)。根っから整理整頓が好きで、家の中のことが大好きなんです」

安東さんが3,000軒以上の片付けられないお宅を整理整頓してきた中で実感したのは、部屋がきれいに片付くと、家族の顔つきが明らかに変わることだそう。

「目付きや表情もイキイキとしてくるし、笑顔も出る。反対にガラスが割れていたり、トイレが汚い学校は、生徒たちも荒れているというけれど、それはおうちも同じ。散らかったお部屋の状態は、そのまま家族の心の乱れが映し出されているんですよね」

整理整頓できていれば、ものがなくなることもないし、イライラがなくなります。掃除も短時間で済むし、無駄な買い物もしなくなるから、時間とものの無駄遣いもなくなる。

「きれいなおうちには幸せが待っています」と安東さんは断言します。

散らかりがちな食器棚は棚板を増やすことで無駄な空間を減らすことができ、重ねていた食器もとりだしやすくなります。コップがたくさんある場合、上下逆さまを交互に並べることでたくさんの量を収納できます。

では、安東さんに具体的に二度と散らからない片付けの極意を伺いました。
「片付ける順番があって、主婦はリビングをまず片付けたがるけれど、リビングは最後。寝室なんて誰も見えないからいいわ、なんて全部屋を片付けないと、必ずリバウンドします。私が最初にアドバイスするのは、まず人から見られないところからきれいにしましょうということ。一戸建ての人は、外の物置から、マンションなら納戸をまず徹底的にきれいにする。人の心理としてきれいな部屋には汚いものを置きたくなくなるから、その心理を利用し、まずはものを収納する場所を徹底的にきれいに掃除するのが、片付け上手になる秘訣です」

見えない場所は汚くていい、見える場所だけキレイにすればいいというのは良くない、と安東さんはズバリ。それはその人の人間性にも共通する部分との指摘に、思わずうなずいてしまいました。見えない場所こそキレイに。これそこ整理整頓の極意かもしれません。

「さらに、片付けが苦手な人は、ものを入れる場所がないからって、次々に収納家具をかう傾向がありますね。でも片付けを順番通りにやっていけば、収納家具に頼らなくてもものを整理整頓できるようになります。収納かごも便利なようでいて選び方を間違えると無駄なスペースができて、もったいないんです。買うなら楕円形のおしゃれなかごより、四角いBOXのほうが重ねやすいし、見た目もきれいに収納できます」

最後に、安東さんにとって整理整頓とは? とお聞きしました。 「ドンピシャリは気持ちいいってことですね。空きスペースを有効利用して、ものをあるべき場所にドンピシャリと整理整頓できると、お部屋も気持ちもスッキリします」

住まいの空間プロデューサー安東英子さんのブログ http://andouhouse.com/

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