【早稲田】学生や研究者が行き交い、緑の多い落ち着いた住環境が魅力
早稲田周辺は江戸時代、清らかな小川を生かした水田が広がる地域でしたが、現在は多くの学生が行き交う文教エリアとして知られています。鉄道の開通に伴い、水田は姿を消してしまいましたが、緑の多い公園が広がり落ち着いて暮らせる住み良い環境です。
徒歩圏内にはスーパーマーケットや飲食店も点在しており、日常生活に不便を感じることは少ないでしょう。新宿や池袋、渋谷といった繁華街へのアクセスも容易です。
江戸時代、早稲田エリアは花園神社の裏から神田川まで綺麗な小川が流れていました。そのため、地名が表すように水田が広がっていました。神田川が氾濫すると多大なダメージを受けてしまうことから、台風シーズンが始まる前に米を収穫できるよう、品種改良を行ったそうです。稲作が通常よりも早い時期に行われていたことが「早稲田」の由来です。

早稲田というワードを聞くと大学をイメージする人は多いでしょう。1882(明治15)年に「早稲田大学」がこの地に開校したきっかけは、創立者・大隈重信の別邸が東京府南豊島郡早稲田村にあったためです。鶴巻町界隈には学生たちが集い、飲食や麻雀、ビリヤードなどエンタメ施設が揃い、活気を帯びたエリアに成長しました。

しかし、戦争をきっかけに学生の数は激減し1945(昭和20)年5月26日の東京大空襲では鶴巻町から戸塚町まで、多くのエリアが焼け野原となってしまいましたが戦後は徐々に学生が戻り、賑わいを取り戻します。2008(平成20)年には東京メトロ副都心線の開通に合わせて、新たに「西早稲田」駅が誕生し、交通利便性が向上したことで、住宅街としての一面も強くなりました。
早稲田エリアの生活圏内には東京メトロ東西線「早稲田」駅と東京メトロ副都心線「西早稲田」駅の2駅があります。東京メトロ東西線は「中野」駅から「西船橋」駅までを繋ぐ路線です。「早稲田」駅から「大手町」駅まで約11分、「日本橋」駅まで約13分でアクセスできます。
東京メトロ副都心線は埼玉県の「和光市」駅から「渋谷」駅までを繋ぐ路線です。「西早稲田」駅からは「新宿三丁目」駅へ約4分、「池袋」駅へ約5分、「渋谷」駅へ約12分と各ターミナル駅まで乗り換えなく容易にアクセス可能です。生活圏によっては都電荒川線や都営バスを使うという選択肢もあります。駅周辺にはスーパーマーケットも多く、日常生活を送る上で困ることの無いエリアです。
このエリアには早稲田大学のキャンパスが広がります。「早稲田」駅を出てすぐの場所には「早稲田大学 戸山キャンパス」、「早稲田大学喜久井町キャンパス」が広がります。1882(明治15)年創立の歴史ある大学で、私立の名門校として有名です。また、「西早稲田」駅の西側には「早稲田大学 西早稲田キャンパス」、東側には「東京都立戸山高等学校」、「学習院女子大学」、「学習院女子中等科・高等科」もあり、文教エリアとして、日々多くの学生が行き交います。

早稲田エリアには、心落ち着く公園や公共施設も点在します。1954(昭和29)年に開園した「戸山公園」は箱根山を中心とした箱根山地区と、明治通りを隔てた大久保地区の大きく2つのエリアに分かれています。敷地面積は186,471.81平方メートルと広大です。箱根山地区の一帯は江戸随一の大名庭園と称された尾張徳川家下屋敷「戸山莊」がありました。
人工的に築山された箱根山は高さ44.6メートルと、山手線内では最も標高が高い山として知られています。ひなたぼっこ広場やじゃぶじゃぶ池、アスレチック広場、運動広場(新宿区管理)、児童コーナーなど幅広い世帯が気持ちよく過ごせる公園となっています。

大久保地区は園内に「新宿区スポーツセンター」があります。大きさの異なる体育室をはじめ、洋弓場や多目的コート、ゴルフスクール、トレーニング室、武道場、プール、会議室など様々なスポーツができる環境がそろっています。また、やくどうの広場や芝生広場、子どもの広場など子育て世代がのびのびと過ごせる環境も魅力です。園内にはサクラやウメ、キンモクセイ、イチョウ、スイセン、ラベンダーなどさまざまな植物や花が植樹されており、四季の移ろいに合わせていろいろな表情を見せてくれます。
「西早稲田」駅から徒歩4分の場所には「新宿区立中央図書館」もあります。区内で一番大きな図書館で、規模、蔵書数ともに大きく、集中して読書ができます。2階書架フロアの「就職活動支援コーナー」では、面接試験・資格取得・公務員試験に関する図書も充実しています。
- 掲載日
- 2025/08/28
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。