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不動産投資・収益物件 > 不動産投資の最新動向 > 事例に学ぶ/住宅ローンを使える賃貸併用住宅の利点(1ページ目)
不動産投資の物件選びのポイントや不動産投資の出口戦略、利回り・不動産価格・マーケット情報など不動産投資に関する最新動向をわかりやすく解説いたします。
2015年3月13日
今回は、住宅ローンで賃貸併用住宅を建て、月々の返済負担ゼロを実現した岩崎美歩さんに、そのプロセスや注意点、アドバイスなどを伺いました。
岩崎美歩さん
会社員時代に株式投資を始め、まとまった金融資産ができた2003年頃から不動産投資をスタート。2008年頃に賃貸併用住宅のプロジェクトを開始。7年前に退職し、現在は専業主婦。43歳。
<岩崎さんの保有物件>
投資物件:区分マンション3戸、アパート、1棟マンションなどに投資。アパートはのちに売却。
賃貸併用住宅:土地:27坪(3,500万円)、建物:鉄骨造3階建て(建築費3,800万円)。賃貸住宅はワンルーム4戸(1階に3戸、2階に1戸)、自宅は2階一部と3階(2LDK、65m2)
―――賃貸併用住宅を建てようと思ったきっかけはなんですか?
岩崎さん(以下、岩崎)/会社員時代の株式投資で、そこそこお金は貯まっていました。ただ、株だけではいつか失敗もするだろうし、そうしたら資産がなくなるかもしれないと考えていました。継続的にキャッシュフローを生み出す資産に持ちかえたいと思って、株で作った現金で区分マンションを複数買いました。
そのうち1戸は、埼玉県にある60m2のマンションで、会社員の女性に月7万円で貸していたのですが、当時、私たち夫婦は40m2のアパートに、9万円の家賃を払って住んでいたんです。なんだか損をしている気がして、よし、自宅を持とうと。
―――なるほど、投資から始めて自宅を持つという順番ですね。そのほうが借り入れも起こしやすい。
岩崎/ええ、住宅ローンは金利が低く、返済期間も長期ですから、資産形成にあたって一度は使っておくべき"カード"だと思っていました。ただ、株や不動産投資をしていた感覚からすると、資産を取得するのにキャッシュアウト(手元から現金が出ていく)するのは耐えられないんですね。だから賃貸併用住宅にしました。自宅部分が半分以上あれば住宅ローンを借りられますから。
―――いくら借りたのですか?
岩崎/土地建物合わせて、7,300万円のフルローンです。自宅部分を51%、賃貸部分を49%にしたので、全額住宅ローンで借りられました。たしか、変動金利1.5~1.6%くらいで、35年返済です。
―――よくフルローンが通りましたね。
岩崎/土地を仲介した不動産会社からも、「賃貸併用タイプでは頭金を1,000万円くらい入れないと金利も高くなるし、審査は通らないはず」と言われていましたが、自分で地元の地方銀行に打診したらあっさりOKが出たんです。その頃はまだ会社に在籍していて、主人と合計で1,400万円くらいの年収がありましたから、それで通ったんだと思います。
―――収支の状況は?
岩崎/住宅ローンの返済が月額22万円で、家賃収入が24万円でした。今は家賃が少し下がって22万円くらいになっていますが、金利も下がって返済が20万円くらいになったので、どちらにしても差し引き2万円残ります。固定資産税などで相殺されますけど。
―――プラスマイナスでゼロ、つまり負担なしで自宅を持てたわけですね。