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[2021年公示地価] 2020年後半における東京都心周辺の地価動向

提供:法人営業本部 CRE情報部 2021年4月22日

23日に発表された公示地価の年間変動率(2020年1月1日~2021年1月1日)は、全国の全用途平均が6年ぶりの下落に転じ東京都内は各用途とも8年ぶりに下落しましたが、2020年はコロナウィルスによる影響が不透明であった年前半(1月1日~7月1日)と、影響度合いが明らかになってきた年後半(7月1日~2021年1月1日)では地価の動きが異なっていた可能性があります。

本稿では今後の価格動向を占う上で参考となる2020年後半の地価の動きを明らかにするため、各調査地点の年後半の変動率を算定し、その特徴的な動きについてまとめました。

住宅地と商業地で明暗 ~高田馬場1丁目と高田馬場2丁目(NO.21・22)~

住宅地の新宿区高田馬場1丁目182-32は、JR山手線高田馬場駅から徒歩5分の第一種中高層住居専用地域にあります。周辺は戸建住宅やマンションが建ち並び、戸山公園から至近です。

一方、商業地の同区高田馬場2丁目8-4は、東京メトロ東西線高田馬場駅から早稲田大学方面へ徒歩2分の早稲田通り沿いの商業地域にあり、周辺の1階では飲食店が多く入居しています。両地点は近い場所にありますが、今回の半年間の変動率は住宅地(高田馬場1丁目)が+1.5%、商業地(高田馬場2丁目)が-2.3%と対照的な結果となりました。

優良な住宅地の価格が上昇 ~台東区上野桜木、品川区西中延(NO.39・51)~

台東区上野桜木1丁目1-5は、JR山手線鶯谷駅から西に徒歩8分の第一種中高層住居専用地域にあります。周辺は3階建の戸建住宅が多く、隣家と道路を隔てた東側が寛永寺です。

また、品川区西中延2丁目9-1は東急池上線荏原中延駅から徒歩4分の第一種住居地域にあり、周辺は戸建住宅やマンションが連たんする成熟した住宅街となっています。今回の半年間の変動率は台東区上野桜木が+2.2%、品川区西中延が+1.5%と、比較的優良な住宅地である両地点は23区内でも有数の上昇率を示しました。

駅から遠い住宅地の価格が下落 ~世田谷区赤堤、世田谷区喜多見(NO.60・65)~

世田谷区赤堤3丁目は、小田急線豪徳寺駅から徒歩13分の第一種低層住居専用地域にあり、周辺は区画の広い戸建住宅とマンション、アパートが建ち並んだ閑静な住宅街となっています。最近では小規模な建売住宅もよくみられ価格は8千万円程度が中心となっているようです。

また、世田谷区喜多見4丁目3-13は小田急線狛江駅からバス便もしくは喜多見駅から徒歩20分強の第一種低層住居専用地域にあります。

周辺は戸建住宅やアパートが建ち並んでいますが農地なども残っており、建売住宅の相場は6千万円程度です。今回の半年間の変動率は、赤堤が-1.8%、喜多見が-1.0%と、駅距離がやや大きい両地点は23区内でも比較的大きな下落となりました。

※内容は2021年3月25日時点のものです

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