【荒川区】隅田川の水辺に広がる下町情緒漂う街、荒川区の防災対策
「あらかわ遊園」荒川区は東京23区の北東部に位置し、東西に細長い区域を持ちます。区の北側と東側は隅田川が流れ、足立区や墨田区に接しています。区の大部分は平地が広がり、「日暮里」駅から「西日暮里」駅の西側は諏訪台、道灌山と呼ばれる台地です。
道灌山の地名は、太田道灌の出城があったことに由来するといわれています。太田道灌は「江戸城」を築いたことで知られ、「日暮里」駅前には太田道灌像も建てられています。区内には江戸時代から多くの職人が暮らし、現在もものづくりが盛んです。大正時代には、「日暮里」駅付近に浅草方面にあった繊維業者が集まりました。ここは今も「日暮里繊維街」と呼ばれ、繊維製品や服飾関連用品を扱う店が並んでいます。
隅田川沿いに広がる「あらかわ遊園」は1922(大正11)年に開園し、第二次世界大戦後に区営の遊園地となりました。現在もポニー乗馬が楽しめる「どうぶつ広場」や各種の乗り物があり、憩いの場として親しまれています。
荒川区ではさまざまな手段で災害情報を提供しています。その一つがスマートフォンで簡単に災害情報を得られる「荒川区防災アプリ」です。このアプリを利用すると、避難指示など避難情報をいち早くキャッチできるほか、避難所の開設状況や混雑状況、防災行政無線で放送された緊急情報の内容も確認できます。防災マップや交通・ライフライン情報、気象情報といった災害時に役立つ情報も表示されます。
バージョンアップにより、地域の災害リスクを文字表示と音声で確認できるようになり、新着情報表示やプッシュ通知機能などお知らせ機能の強化や、災害時や緊急時に周囲に助けを求める防災ブザーの追加が行われました。
災害時には区のWebサイトへのアクセスが集中し、表示に時間がかかる可能性もあります。そこで、災害情報をまとめた「荒川区災害情報サイト」を区のWebサイトとは別のサーバに構築しました。ここでは避難指示などが発令されている区域や避難場所・避難所、帰宅困難者一時滞在施設、防災マップ一覧、被害状況など災害時に必要な情報をまとめて掲載しています。交通情報やライフライン情報、気象情報もあり、平常時にも活用できるWebサイトです。
荒川区では災害時に必要な行動や災害に対する備えなどをわかりやすく解説した「荒川区防災地図(地震版)」と「荒川区防災地図(水害版)」を作成しました。
「荒川区防災地図(地震版)」は、大規模地震が起きた時の一時集合場所や広域避難場所などの位置を地図に表示した地図面と、町会・自治会別の一時集合場所・広域避難場所・一時避難所一覧を示した概要面に分かれています。地図面では広域避難場所への避難道路も示されています。
「荒川区防災地図(水害版)」(表面)「荒川区防災地図(水害版)」は「荒川区水害ハザードマップ」の一つに位置付けられ、荒川流域で想定最大規模の大雨が降り、荒川の堤防が複数の場所で決壊した場合に想定される浸水の深さと、その時の避難場所、避難方法などを地図に記載しています。さらに最適な避難方法を決めるフローチャートや災害情報の収集方法、避難時の注意点も解説されています。
その他の「荒川区水害ハザードマップ」として、「荒川区石神井川洪水ハザードマップ」「荒川区高潮浸水ハザードマップ」が作成されているほか、「荒川区雨水出水(内水)ハザードマップ」の作成も進められています。
「荒川区役所」荒川区では防災意識の啓発にも取り組んでいます。その一つが知って備える防災サイト「荒川区まなBOSAI」です。ここでは「水害の備え」「地震の備え」「日常的な備蓄」「情報の収集方法を確認」の4つのコーナーに分け、それぞれの災害に対する備え、日常生活で使っている品物を災害備蓄品とする方法、災害情報の確認方法を解説しています。地域で行う防災対策や荒川区の災害対策をまとめたコーナーや、避難情報や気象情報へのリンクもあります。
「あらBOSAI」はさまざまな体験を通じて、防災に関する知識や技術を学べる防災イベントで、毎年開催されています。VR防災体験車や起震車で災害時の疑似体験ができるほか、初期消火訓練や応急救護訓練など体験型のプログラムも用意されます。防災グッズが当たるスタンプラリーや、キッチンカーの出店もあり、子どもから大人まで楽しめる内容です。
地域で行われるイベントなどでは「出張あらBOSAI」も行われています。起震車体験や7日間備蓄の展示など「見る・知る・体験する」をテーマにしたさまざまな体感・体験を通じ、子どもから大人まで防災に関する知識や技術を学べます。
荒川区では多くの住民がマンションに暮らしています。マンションでは、大規模地震発生時に特有の被害が発生する可能性があります。そこで、災害が起きる前にマンションの状況を確認し、発生する可能性がある被害や復旧までにかかる時間を考えておく必要があります。
その結果を踏まえ、災害への備えや災害時の対応を「マンション防災マニュアル」としてまとめることも重要です。荒川区でも「マンションですすめる防災対策の手引き」や「マニュアル作成例」を作成し、それぞれのマンション管理組合での「マンション防災マニュアル」作成を支援しています。
また、区では耐震性や耐火性に優れたマンションでは、可能な限り在宅避難を推奨しています。そのために防災対策工事を行ったり、防災資器材や共同備蓄品を購入したりする費用の一部を「マンション防災対策支援制度」として助成しています。
災害時トイレマニュアル過去の大規模地震発生時には、トイレが大きな問題となりました。区では「災害時トイレマニュアル」を作成し、災害時のトイレの使用について啓発するとともに、自宅のトイレが使用できなくなった時に備え災害用トイレの備蓄を促しています。
荒川区ではスマートフォンのアプリや災害時でも安定したWebサイトを構築し、すみやかに災害情報を得られる体制を整えました。さらに、さまざまな方法で区民の防災知識向上に努めています。
- 掲載日
- 2026/10/23
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。





