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【東京都稲城市】「新宿」駅まで約30分。大規模ニュータウン建設が進む緑豊かなまちの防災対策

 
若葉台公園若葉台公園

南多摩地区の東端にある東京都稲城市は、南東部から西部にかけて神奈川県川崎市と接し、北部は多摩川を挟んで府中市と調布市、西部は多摩市に隣接しています。1970年代以降の多摩ニュータウン建設や京王相模原線・小田急多摩線の沿線開発に伴い発展してきました。

京王相模原線「京王よみうりランド」「稲城」「若葉台」の各駅から「新宿」駅までは約30分でアクセス可能です。2025(令和7)年4月時点で、人口約94,000人になります。

北部は平地で南部はなだらかな丘陵地となっており、中央部を三沢川が横断して北西部と南東部に二分しています。大部分が住宅地ですが、古くから農業が盛んで森林も比較的多く、多摩川サイクリングロードなどサイクリングを楽しめる場所も豊富です。

南山東部地区では現在、山を切り開いて丸ごと街にする大規模な宅地開発が進行中です。約2,550世帯・計画人口7,600人というスケールで、住宅だけでなく公園、道路、教育施設などの整備が予定されています。すべての工事の完了予定は2029(令和11)年3月末ですが、小学校や商業施設など開業している施設もあり、宅地の分譲はすでに始まっています。

2025(令和7)年3月には読売巨人軍の新ファーム球場「ジャイアンツタウン スタジアム」が開業しました。2027(令和9)年には併設する水族館も完成し、スタジアムと水族館が一体化した「TOKYO GIANTS TOWN」がグランドオープンする予定です。

東京都における稲城市の位置東京都における稲城市の位置
激甚化する近年の大雨被害を反映した稲城市地域防災計画

稲城市では「稲城市地域防災計画」を震災編、風水害等編、資料編に分けて策定しています。近年の災害から得た教訓、災害対策基本法等の法令の見直しや東京都地域防災計画の修正を踏まえ、2024(令和6)年に4年ぶりに改訂されました。令和元年台風第15号と第19号による被害から得た教訓も反映しており、風水害等編では各地に被害をもたらした2019(令和元)年10月の令和元年東日本台風(台風19号)に言及しています。

この台風で東京都は28の市区町村に災害救助法を適用し、国は特定非常災害、激甚災害に指定し、稲城市もそのひとつでした。多摩川では石原水位観測所の水位が計画高水位を大幅に超えたことで、市は土砂災害警戒区域及び多摩川浸水想定区域に避難勧告を発令しました。避難勧告に合わせて21カ所の避難所を開設し、1,375 世帯3,481 人が避難しました。

地域防災計画の想定地震として、多摩東部直下地震と南海トラフ巨大地震が想定されており、それぞれの想定震度や液状化リスクなどが記されています。

震度分布および液状化危険度分布 「稲城市地域防災計画(震災編)」より震度分布および液状化危険度分布
「稲城市地域防災計画(震災編)」より

 

防災情報とハザードマップを掲載する冊子「防災マップ」

災害への備えとして、まずは稲城市HP内の「稲城市防災ポータル」から「いなぎ防災マップ」をダウンロードしてプリントアウトしておくといいでしょう。防災意識を向上させ、災害時に自助・共助の行動がとれるよう作成されたもので、地震・豪雨・土砂災害の備え、マイ・タイムラインの作成方法、ハザードマップ、災害別の避難所リストなどがひとつにまとまっています。

パソコンやスマートフォンで地図を見たいときは、防災に必要な情報を地図に重ねて閲覧できる「Web版いなぎハザードマップ」が便利です。震災風水害・土砂災害で分かれていて、震災のページでは指定避難所(市立小・中学校等)や指定緊急避難場所、備蓄倉庫、給水拠点などの場所を確認できます。

また、東京都が2012(平成24)年に公表した4つの想定地震(東京湾北部地震、多摩直下地震、元禄型関東地震、立川断層帯地震)のうち、市内への影響が大きいとされる多摩直下地震による震度分布図と液状化予測図を閲覧できます。

風水害・土砂災害のページでは、多摩川洪水浸水想定区域図、三沢川流域及び鶴見川流域浸水予想区域図、土砂災害警戒区域を確認可能です。

多摩川洪水浸水想定区域図 「いなぎ防災マップ」より多摩川洪水浸水想定区域図
「いなぎ防災マップ」より

 

災害への備えや発災時に役立つポータルサイトとメールサービス

災害が予想されるときや災害時に情報を収集したいときは、稲城市ホームページ内の「稲城市防災ポータル」が重宝するでしょう。災害への備えや対策、気象情報、河川情報などが分かりやすくまとまっています。例えば「公共情報」からは鉄道やバスの運行情報、停電情報、水道・ガスの供給状況を確認できますし、「避難所」のページには、震災時の指定避難所指定緊急避難場所風水害時の避難所が掲載されています。

「風水害・土砂災害」のページにある「多摩川洪水浸水想定区域」には、最大規模の想定降雨(多摩川流域の48時間総雨量588mm)のシミュレーション結果が掲載されています。さらに消防団の詰所8ヵ所に設置されている土のうステーションも掲載されているので、冠水・浸水被害の防止に役立ちます。土砂災害警戒区域(イエローゾーン)278箇所、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)218箇所も掲載されています。

稲城市メール配信サービス」に登録しておくのもおすすめです。配信情報のカテゴリを選べるようになっていて、「防災・安全情報」なら「災害・防災情報」「火災情報」などを指定できます。メールが送られてくるので、重要な情報を逃さずキャッチできるでしょう。

稲城市HP内にある「稲城市防災ポータル」トップ画面稲城市HP内にある「稲城市防災ポータル」トップ画面
掲載日
2025/05/23

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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