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12年路線価、全国平均で2.8%下落
2012年7月3日
―大都市の下落率は縮小、近畿で下落鈍化
国税庁が2日発表した12年路線価(1月1日時点)によると、標準宅地の評価基準額は、全国平均で2.8%下落した。前年に引き続き、路線価が上昇した都道府県はゼロだったが、3大都市では下落率が縮小傾向。東京都は△1.2%(前年△2.0%)、愛知県は△0.5%(同△0.8%)、大阪府は△1.7%(同△3.4%)だった。
都道府県別にみると、下落率が前年から縮小したのは23都道府県。特に近畿圏での下落率の縮小が顕著で、大阪府は△1.7%と、前年の△3.4%から半減。滋賀県(△1.8%、前年△2.9%)、京都府(△1.5%、同△2.9%)、兵庫県(△2.0%、同△3.1%)、奈良県(△2.0%、同△3.5%)なども、下落率が大幅に縮小した。
東京都と愛知県も下落率が縮小。いずれも大阪府を下回る下落率を示し、愛知県は47都道府県で最小の下落率だった。東京圏では、神奈川県も△1.1%(前年△1.4%)と下落率が縮小し、東京都よりも低い下落率を示した。一方、千葉県(△2.0%、前年△1.9%)と埼玉県(△2.4%、同△2.5%)は、前年からほぼ横ばいで推移した。
都道府県庁所在都市の最高路線価をみると、東京「銀座中央通り」が27年連続トップで、1m2当たり2152万円。次いで大阪「御堂筋」が680万円、横浜「横浜駅西口バスターミナル前通り」が588万円、名古屋「名駅通り」が586万円、福岡「渡辺通り」が464万円と続き、トップ5は前年と同様だった。トップ5の対前年増減率をみると、東京(△2.2%)と横浜(△0.5%)がそれぞれ下落。大阪と福岡は横ばい、名古屋は0.9%増加した。
東京国税局の各税務署管内(東京、千葉、神奈川、山梨)の最高路線価をみると、前回と比較可能な全81地点のうち、上昇が6地点、横ばいが12地点、下落が63地点だった。上昇したのは、東京「北千住駅西口駅前広場通り」(上昇率3.6%)、東京「曳舟川通り」(同2.1%)、神奈川「川崎駅東口広場通り」(同1.6%)、神奈川「たまプラーザ駅前通り」(同1.0%)、神奈川「溝口駅前広場通り」(同0.9%)、東京「赤羽駅東口広場通り」(同0.6%)。「北千住駅西口駅前広場通り」は東京電機大学・東京千住キャンパスのオープン、東京都墨田区の「曳舟川通り」は東京スカイツリーのオープンが、それぞれ上昇に寄与したとみられる。
東京国税局の各税務署管内における1m2当たりの最高路線価をみると、トップ9までが東京都内で占め、中央区銀座「銀座中央通り」をはじめ、千代田区丸の内「大名小路」、新宿区新宿「新宿通り」、渋谷区宇田川町「渋谷駅側通り」、中央区八重洲「外堀通り」が、1000万円を超えた。
12年路線価について、不動産協会の木村惠司理事長は、「下落幅は縮小している」と評価しつつ、「資産デフレに陥ることなく、景気回復の動きを確かなものとするためには、住宅・都市分野における成長戦略を加速していくことが必要」とコメントした。全国宅地建物取引業協会連合会の伊藤博会長も、12年路線価を受けて、資産デフレからの脱却を主張。日本経済回復の鍵を資産デフレからの脱却にあるとし、「税制の抜本的改革や新たな不動産取引制度の構築が急務」と訴えている。
(提供:日刊不動産経済通信)
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