不動産サイト nomu.com > ノムコムタイムズ > Vol.12 安さだけじゃない!中古住宅の楽しい活用法
Vol.12 2009.10.01
“今”欲しい空間を優先する楽しさ
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最後にご紹介するのが、“今”欲しい空間を最優先に、住宅購入を楽しんでいる人達です。以前ご紹介した20代のSさん夫婦は築27年の中古住宅を購入し、リノベーションをして暮らしています。近い将来、子供をもつことも予定していたSさん。しかし、前もって子供部屋を設けることはしませんでした。「今ある空間は、今の自分たちがめいっぱい楽しめる空間にしたい。空き部屋をつくっておくなんてもったいない」そんな考えをもち、子供部屋に転用可能な空間をいくつか設けています。下の写真がその1つ、まるいオレンジの床のエントランスホール。現在は、資料室兼ギャラリーとして、デザイナー夫婦のお気に入りの空間になっています。 |
![[写真]子供部屋候補のエントランスホール](images/ph_main_05.jpg)
子供部屋候補のエントランスホールは、現在夫婦のお気に入りの空間になっている。
家族が増える、結婚をするなどの人生の変化があれば、当然必要な空間も変わっていきます。その変化に備えてあらかじめ部屋を用意するのではなく、変化に順応できるフレキシブルな空間を設けておく。そうすることで、空間に無駄をつくらず、今の自分も将来の自分も楽しめる家をつくることが可能です。 |
住宅購入で自分らしい暮らしを楽しむ
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今、20代後半から30代前半に、「家を買いたい」ではなく、「自分らしい暮らしをしたい」という人が増えています。中古マンションを上空に土地を買うようなイメージで購入し、中身を全部壊して自分仕様に作り替えて暮らしている人達です。物件価格と改修費用を含めて住宅ローンを組んだとしても家賃より負担が軽くなるケースもあります。“家を買うのは一生に一度だけ”という概念から離れ、何年後かに売ったり貸したりして、次の家へ移り住む人もいます。「次はどこに住もうかな?」と考えながら生活するのも、なんだかワクワクして楽しい暮らし方ですね。 | ![]() |
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![[写真]石井 健 (いしい たけし)](images/ph_guide.jpg)
今月のガイド:石井 健 (いしい たけし)
日本のリノベーション・シーンを牽引するガイドが、自分仕様の住まいの作り方を伝授。