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不動産投資の最新動向

不動産投資の物件選びのポイントや不動産投資の出口戦略、利回り・不動産価格・マーケット情報など不動産投資に関する最新動向をわかりやすく解説いたします。

宮澤 大樹
野村の仲介+
資産コンサルティング部
1998年から不動産業界に携わり、首都圏のマンション販売・投資用マンションの販売を経験。
その後、2005年より主に一棟マンション・ビル等の投資事業用不動産を中心とした仲介業務に従事。
はじめての不動産投資

年収300万円台からの不動産投資

不動産投資をするのは一部の高額所得者と思っている人も多いかもしれません。しかし実際の購入者は、平均的所得層に近い会社員も多いのです。どんな人がどんな物件を買っているのか、最近の事例を紹介します。

2012年11月16日

これまでの記事では主に投資物件の購入ノウハウを解説してきましたが、不動産投資を身近に感じていただくために、今回はいくつかの購入事例を紹介しましょう。

年収700万円で、5,000万円を超えるアパートを取得!

まずはじめは、30歳前後のご夫婦のケースです。ご主人のAさんは、上場企業に10数年勤める年収700万円の会社員。奥様は専業主婦でパート勤め。お子さんのいない、いわゆるDINKSです。東京都内の賃貸住宅にお住まいです。平均より高めの所得層といえるでしょう。

Aさんは、以前から株や金融商品で資産運用を試みていましたが、あまり成果は上がっていませんでした。昨今の世界同時不況により乱高下する安定感のない金融商品を保有していることでストレスもたまっており、安定的な投資をするにはどうしたらいいかと悩んでいたのです。

それに対して、かつて不動産会社に在籍し賃貸住宅オーナーと接した機会がある奥様が「資産を増やすなら不動産が有効みたいよ」と提案。その話を聞いて、アパート経営は思っているよりも手間がかからず、収益も他の投資商品より安定的なのではないかとAさんが考え始めたのが、不動産投資を始めたきっかけです。

その後、ガイドの勤める不動産会社に相談してみると「ある程度の自己資金があれば、価格帯や物件にもよりますが、可能ですよ」とアドバイスされ、実践することにしたのです。

購入物件は、自宅に近い都内近郊から横浜方面を範囲として、年収の10倍となる7,000万円程度までの物件を希望していました。しかし、予算に収まる物件は築年が古くて融資が付きにくかったり、エリアがかけ離れていたりして、なかなか条件に合う物件は見つかりませんでした。

3カ月で4~5件検討した後、都内城東地区で築浅の木造アパートが5,500万円で売り出された情報をキャッチし、いち早くAさんに紹介しました。

Aさんにとっては土地勘も地縁もない場所であるため、最初はかなり迷っている様子でした。しかし、築年が新しくて予算内に収まる物件はめったに売りに出ないこと、都心に近くて利回りが8%台半ばという好条件であることなど、営業担当者からのアドバイスを受けて、思い切って購入を決断したのです。

購入事例Aの概要

まったく見知らぬ地域で物件を購入することをためらう人も少なくありません。ただ、あまり狭い範囲に希望条件を絞りこんでしまうと、物件の選択肢がかなり減ってしまいます。一つの目安としては、自分が賃貸経営する物件を必要に応じて確認したり、何かあった時に駆け付けたりするには、なるべく自宅や勤務先から1時間くらいで行き来できる場所が好ましいでしょう。Aさんのケースも、ちょうどその範囲に収まっています。

Aさんは、頭金と諸費用を含めて価格の1割程度を自己資金で賄いました。虎の子の資金を投入することに少し抵抗感はあったようです。ただ、自己資金を減らすと、融資を受けるのが難しくなったり、金利が高くなるなど条件が厳しくなったりするおそれがあります。営業担当者が収支計画の詳しいシミュレーションを提示したところ、長い目で資産形成を目指すなら、ある程度の自己資金を投入したほうが有効だとAさんは判断しました。

残りの必要資金は、固定金利期間3年で2%台のローンを組みました。築年が新しくて長期返済(25年)が可能なことや、Aさんのプロフィール(勤務先や勤続年数など)から判断すると、条件の良い融資が付いたといえます。

次のページでは、2つ目の事例を紹介します>>

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