【朝霞市】荒川と豊かな緑に恵まれた朝霞市の防災対策
青葉台公園埼玉県南部に位置する朝霞市は、昭和初期に「東京ゴルフ倶楽部」が世田谷区から移転したことをきっかけに、「東京ゴルフ倶楽部」の名誉会長であった朝香宮殿下にちなんで名付けられました。
地形は荒川沿いの平野と武蔵野台地、武蔵野台地の間を流れる黒目川の谷に大別でき、緊急避難場所にもなる「朝霞中央公園」や「青葉台公園」など大規模公園が多いことも特徴です。黒目川沿いは桜の名所としても知られています。
あさか防災朝霞市では、市内で想定される災害の概要や必要な準備をまとめた防災啓発冊子『あさか防災』を発行しています。ここには、「揺れやすさマップ」や「液状化危険度マップ」、「浸水想定区域マップ」が掲載されており、地域の災害リスクを一目で把握できます。まずは、これを見て、災害で想定される被害をチェックしましょう。
大地震や水害など、災害の種類に応じて取るべき行動が説明されているほか、地域や自宅で事前に準備しておくべき食料や医薬品など物資のリストもあります。「防災マップ」では、小学校区ごとに緊急避難場所や地域防災拠点、応急給水所など災害時に役立つスポットが示されています。災害が発生する前に目を通して、確認しておきましょう。
朝霞市では災害時に多様な手段で情報を発信します。避難情報などは朝霞市のWebサイトや防災行政無線で発信するほか、市のメール配信サービスや緊急速報メールでも情報提供します。
さらに、市内を中心に送信しているコミュニティFM局「775ライブリーFM」では、緊急時に朝霞市から直接放送が行われ、災害情報を伝えます。避難が必要になった場合、避難所の開設・混雑状況配信サービス 「VACAN」で避難所の混雑状況をパソコンやスマートフォンで確認できます。
朝霞市水害ハザードマップ荒川や黒目川が流れる朝霞市では水害リスクが懸念されます。そこで、『朝霞市水害ハザードマップ』では荒川、入間川、新河岸川流域(黒目川含む)のいずれかが氾濫した場合に発生する浸水の最大エリアと最大浸水深をまとめています。
被害予測は1,000年に1回程度という想定される最大規模の大雨で、それぞれの河川が氾濫した場合の浸水の状況をシミュレーションしています。最大規模の大雨は、荒川流域では72時間総雨量632mm、入間川流域では72時間総雨量740mm、新河岸川流域では48時間総雨量746mmとされました。
概要面では、市内で想定される水害が発生する仕組みや災害時の情報入手方法、事前の備えなども掲載されています。
また、Web版ハザードマップでは、地図を拡大・縮小できるほか、堤防が壊れた場所による浸水状況の違いや、堤防が壊れてからの時間ごとの浸水範囲の変化などを表示することも可能です。さらに、ポインターを動かすと、その場所の浸水深が表示されます。
『朝霞市防災フェア』など市民の防災意識を高めるイベントも開催されています。2025(令和7)年は「家族で備える」をテーマに『くみまちモールあさか』で開催されました。
「防災スタンプラリー」は「働く車との写真撮影」や「水消火器体験やAED体験」といった企画に参加してスタンプを集めると、先着順でプレゼントがもらえます。働く車としては、消防車やパトカー、自衛隊車両などが展示されました。起震車も用意され、地震が起きたときの揺れを実感することもできます。体験車中泊カーや模擬避難所の展示もあり、子どもから大人まで家族で防災を身近に感じることができるイベントになっていました。
ペット防災手帳大規模災害発生時には行政や防災関係機関が十分に対応できない可能性があります。そこで朝霞市では地域による「自主防災への支援事業」を進めています。その一環として、自治会や町内会が自主防災組織を結成した場合、その防災活動に必要な物資を提供します。現在はトランジスタメガホン、救出工具セット、防水シート、担架、かまどセットが支給されています。
また、自主防災組織が、防災訓練などを実施する場合には、経費の一部を補助しています。自治会、町内会や自主防災組織では、地域で初期消火にあたり、火災による被害拡大を防ぐために「まちかど消火器」の設置を進めています。この経費の一部も補助されます。
近年は局地的な集中豪雨が増えてきました。集中豪雨により排水処理の容量を超えた場合には浸水する可能性もあります。また、河川に近い朝霞市では河川が増水し、河川への排水ができなくなって浸水することも考えられます。そこで、大雨対策の一環として、土のうと土のう袋を市民に無償で配布しています。この土のうを玄関などに置けば、屋内への浸水対策になります。
高齢者や障がい者などは災害発生時の避難に時間がかかることが想定されます。事前に災害の規模が予測できる風水害などでは、高齢者や障がい者などは前もって安全な宿泊施設へ避難することも有効です。
「朝霞市要配慮避難者等宿泊施設利用補助金制度」では風水害が発生した際に、高齢者や障がい者などが宿泊施設に避難を目的に宿泊した場合、補助金を交付しています。市内の宿泊施設を利用した場合は5,000円まで、朝霞市以外の宿泊施設を利用した場合は4,000円を上限に宿泊施設の一部が補助されます。
ペットを飼う家庭が災害により避難する際は、ペットとの同行避難が原則です。朝霞市ではペットとの同行避難にあたっての注意点や準備をまとめた『ペット防災手帳』を発行しています。避難所ではペットは家族と別のスペースに避難することになります。
『ペット防災手帳』にはペットと飼い主の写真を貼る場所があり、避難所でどの家庭のペットであるか分かるようにしています。また、災害が起こる前に準備しておくべきペット用の備蓄用品やペットのしつけも説明しています。ワクチン接種状況などを記入する場所も用意され、万が一噛まれてしまった際の対応にも使えます。
朝霞市では水害だけでなく地震など多様な災害を想定して、対策を進めており、特に地域防災力を高める取り組みを積極的に行っています。
- 掲載日
- 2026/03/31
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。





