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【品川区】「しながわ防災学校」など、地域の防災力向上にも力を入れる品川区の防災対策

 

品川区は東京23区の南東部に位置し、地形は武蔵野台地と平野部、埋立地から構成されています。東側は東京湾に面し、区内には目黒川や立会川が流れています。

区名の由来は諸説あり、古くは「品川」と呼ばれていた目黒川の河口付近に位置していた町という説や、風光明媚な品の良い土地であることから、高輪に対して「品ヶ輪」と名付けられたという説もあります。

区は品川地区、大崎地区、荏原地区、大井地区、八潮地区の5地区に分けられ、それぞれで街づくりが進められています。

品川地区には旧東海道が通り、今も歴史の面影を感じられるスポットが残ります。

荏原地区や大井地区は古くから住宅地として開発が進み、木造住宅が立ち並ぶエリアもありますが、「大井町」駅前周辺などは近代的な街並みとなりました。現在、「大井町」駅周辺は区の中心地として、大規模な再開発が進められています。

八潮地区は埋め立て地に大規模団地「八潮パークタウン」が開発され、ベッドタウンとして発展を遂げたエリアです。

大井地区では海岸沿いに港湾機能が整備され、国内外への海運の拠点となっています。

大崎地区は近年の再開発で大規模なオフィスビルが続々と誕生し、都内でも有数の高層ビル街となりました。

区民向け防災マニュアル ~しながわ防災ハンドブック~
しながわ防災ハンドブック 表紙

品川区では、区内で想定される災害やその時の適切な対応をまとめた「しながわ防災ハンドブック」を発行しています。2023(令和5)年に大規模修正された地域防災計画を受け、2024(令和6)年に改訂版が作成されました。

このハンドブックでは、地震や台風、大雨で想定される被害想定を示し、各家庭で行うべき防災対策を紹介しています。

さらに、避難場所や地域の防災組織・防災計画の内容、マンションでの災害対策など、近年の災害からの教訓も盛り込まれています。

しながわ防災ハンドブック」は日本語版に加え、英語、中国語、韓国語の外国語版も作成されています。

 

防災マップ ~災害時の避難場所を知ろう~
品川区 防災地図 表面

品川区では災害時の被害想定を地図にまとめた「品川区 防災地図」を作成しています。

この中にある「地震マップ」には、広域避難場所や区民避難所、福祉避難所などが示されており、もしもの時に自分が住んでいる地域の人はどこに避難するべきか確認することができます。

大地震により大規模な火災の延焼が発生した時は広域避難場所に避難します。上大崎周辺からは「自然教育園・聖心女子大学一帯」、北品川周辺からは「高輪三・四丁目・御殿山地区」、「天王洲アイル周辺」、西大井、大井、南大井周辺からは「大井競馬場・しながわ区民公園」、旗の台、西中延周辺からは「東京科学大学(旧・東京工業大学)」、荏原、小山、小山台周辺からは「林試の森公園」への避難が想定されています。

区民避難所は品川地区で7か所、大井地区で12か所、大崎地区で7か所、八潮地区で3か所、荏原地区で23か所あり、町会・自治会単位で避難所が指定されています。

品川区 防災地図」には、「浸水ハザードマップ」、「多摩川洪水ハザードマップ」、「高潮浸水ハザードマップ」、「土砂災害ハザードマップ」も掲載されています。

大雨、高潮での被害が想定される際は、早めに最寄りの避難場所への避難が必要です。避難場所への避難がかえって危険な場合は、近くの安全な場所か建物の高い場所に避難します。

 

防災学習 ~体験して防災の知識を学ぼう~
初期消火体験も出来る

品川区では地域の防災力を向上させるため「しながわ防災学校」を開講しています。

「しながわ防災学校」は、防災区民組織、事業者、区民を対象とし、「一般向けコース」、「防災区民組織コース」、「事業所コース」の3コースがあります。

講義は多彩な内容で、過去には、在宅での避難生活に備えるテーマや、ペットに関するテーマ、乳幼児のパパ・ママ向けのテーマ、女性の視点からの防災・減災のテーマなどがありました。

講義だけでなく体験を交えて、防災に関する知識や技術を学べるよう工夫されています。「一般向けコース」には子ども向けのコースもあり、非常食の試食や防災グッズ作りなどで楽しみながら防災を学べます。

災害時の正しい知識や技術を学べる「しながわ防災体験館」

また、いつでも見学できる体験型施設として「品川区役所」の隣接地に「しながわ防災体験館」があります。

ここでは防災に関する展示のほか、初期消火や応急救護、要配慮者避難誘導、避難姿勢といった様々な体験ができるブースもあります。

近年は「防災体験VR」コーナーが新設され、よりリアルに体験できるようになりました。

さらに、訓練の計画から実施までの手順や区内の防災区民組織での取り組み例といった情報をまとめ、防災区民組織で訓練を計画する際の参考となる「しながわ防災訓練ガイド」といったパンフレット類を作成し、防災に対する啓発を進めています。

近年、品川区では高層マンションが増えてきたことから、居住者、管理組合、管理会社向けにマンションでの防災対策の参考になる「高層マンション防災対策の手引き」と「高層マンションの防災対策ハンドブック」を配布しています。

 

災害時の情報提供 ~いち早く情報を知らせるために~
防災機能を備える「しながわ中央公園」

品川区では2025(令和7)年に防災情報をまとめた「品川区防災ポータル」を開設しました。平常時は交通・ライフラインの状況や気象情報が掲載され、公共交通機関の運行状況や天気予報を確認できます。また、Web版の「しながわ防災ハンドブック」もあり、防災知識を学ぶことも可能です。

災害が発生し、区内に避難指示が発令された場合は、避難情報が掲載されます。また、避難所や帰宅困難者一時滞在施設などの開設状況、混雑状況も表示されます。さらに、区内の被害状況もここにまとめて示されます。

同時に「品川区公式防災アプリ」の配信も始めました。スマートフォンなどにダウンロードすると、「品川区防災ポータル」とほぼ同じ情報を得られます。警報や避難情報など緊急情報はプッシュ通知され、見逃しを防ぎます。防災マップでは、GPS機能により、現在地周辺の避難指示の発令状況や近くの避難所などを確認できます。

品川区では、増加するマンションなど地域の変化に対応し、ITも活用しながら、きめ細やかな防災対策を進めています。

掲載日
2026/03/31

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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