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不動産価格の話題

2013/11/07Vol.277不動産価格

近畿レインズデータから見た近畿圏中古マンション市況

公益社団法人近畿圏不動産流通機構(通称:近畿レインズ)は、近畿圏における不動産物件情報交換のために国土交通大臣の指定を受けた指定流通機構です。会員の不動産業者より物件情報が登録され、会員間での情報交換を行う事で、不動産取引が促進されています。
近畿レインズでは、物件の登録状況データをHP等で公開しています。
今回は、近畿レインズが公開する「中古マンション」の登録データをもとに、『近畿圏中古マンション市況』について見てみましょう。

 

近畿圏レインズでは、毎月および四半期毎の成約件数、平均価格、新規登録数等を公表しています。これらデータを基にグラフにしました。

近畿圏における2013年1-3月、4-6月、7-9月の中古マンション成約件数は、それぞれ4,466件、4,292件、3,669件と各前年同期比でそれぞれ14.5%、14.3%、1.1%と増加しました。特に1-3月と4-6月は、増加の前年比が14%台と2ケタの伸びとなっています。(図1)長期的に見ても2006-2009年では、3,000~3,400件のレベルでしたが、2010年以降徐々に件数は伸びて、2012年以降3,500~4,500件台で推移しています。2006年以降、2007年の4-6月とリーマンショックのあった2008年10-12月、2009年1-3月以外は、すべて対前年同期を上回って推移している事となります。

図1:近畿圏中古マンション成約件数の推移図1:近畿圏中古マンション成約件数の推移

成約価格の推移をみると(図2)、リーマンショックのあった2008年10-12月に大きく対前年同期比で落ち込んだ後、2010年にはプラスとなり、2012年4-6月まではプラスマイナス1%未満とほぼ安定して推移しました。2012年7-9月、10-12月にマイナス約2%が続きましたが、2013年1-3月で0%に戻り、4-6月以降対前年同期比でプラスに転じています。

図2:近畿圏中古マンション成約平均価格の推移図2:近畿圏中古マンション成約平均価格の推移

新規登録数の推移を見ると(図3)、長期的には2006年台の8,000件台から直近2013年台の11,000~12,000件と37~50%程度増加し、一段高いレベルになっている事がわかります。そして、対前年同期比では、3年から3年半のサイクルで周期的に上下動しています。このサイクル変動が継続するとすれば、今後新規登録件数が前年同期比でプラスになっていくものと想像できますが、果たしてそうなるのか注目していきたいところです。2013年の新規登録数が前年同期比でマイナスに入っていった時期と成約平均価格がプラスになっていった時期とはほぼ一致していると見られるため、この期間では、成約平均価格と新規登録件数には、相関性が見られました。今後もその通りになるか注目です。

図3:近畿圏中古マンション新規登録数の推移図3:近畿圏中古マンション新規登録数の推移

(担当:伊東 秀二)

※グラフはすべて(公社)近畿不動産流通機構公表データをもとに当社にて作成しました。

企画・編集:野村不動産アーバンネット株式会社 流通事業本部 営業企画部 企画課

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