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美容と健康を支える発酵食品


出典:http://www.hakkou.or.jp

世界遺産登録で注目された日本食の中に発酵食品があります。その発酵食品とは味噌や醤油などのこと。あらためて言われても、と意外に思う方が多いかもしれませんね。評価の理由はそれらが持つ高い栄養価。美と健康維持に古くから活用されてきた点です。ここではその栄養価と+αの使い方を紹介します。
監修:管理栄養士 高下容子

<発酵調味料>

●毎日摂りたい味噌

●毎日摂りたい味噌

大豆から作られるので、大豆の健康成分が豊富。発酵で生まれる脂肪酸エチルという物質に、がんを抑える作用があるといわれています。

★+αの使い方
味噌汁以外にも、いろんなメニューがあるのでチャレンジしてみてください(「手前味噌とぬか床を作ろう」参照)

●調理に欠かせない醤油

●調理に欠かせない醤油

醤油にはうまみ成分のアミノ酸が含まれ、食欲増進作用・抗酸化作用・殺菌作用・抗腫瘍作用・血圧降下作用があります。

★+αの使い方
和・洋・中華、なんでもうま味を引き出す醤油の力。調理の最後にさっとひとふりかけると味にアクセントが付きます。

●できれば毎日摂りたい酢

●できれば毎日摂りたい酢

酢に含まれるクエン酸は、代謝アップや疲労回復、ダイエット、シミ・そばかす、生活習慣病予防にも効果があります。

★+αの使い方
調味料として以外にもいろんな楽しみ方があります。酢の上手な活用法を参考に楽しんでください。

●いろんな料理に使える酒粕

●いろんな料理に使える酒粕

糖質、タンパク質、ビタミン、食物繊維が多く含まれ、美肌や整腸などに良いとされています。

★+αの使い方
かす汁や甘酒の他、クリームシチューやポテトサラダ、炒めものなどに酒粕を加えてみてください。うま味が増します。

<発酵惣菜>

●メニューの幅は無限大の納豆

●メニューの幅は無限大の納豆

大豆を納豆菌で発酵させてできるのが納豆。大豆の有効成分が豊富で、腸内環境を整え、血液サラサラ作用もあるといわれています。

★+αの使い方
納豆チャーハン、納豆茶漬けなど、工夫次第でメニューの幅がひろがります。

●気楽に作りたい漬物

●気楽に作りたい漬物

ぬか漬けや野沢菜漬け、しば漬けなど発酵漬物には、植物性乳酸菌が豊富。中でもぬか漬けはビタミンB1が豊富で疲労回復にもおすすめです。
ぬか漬けは毎日手入れしないといけないと思いがちですが、冷蔵庫で保管すれば2・3日混ぜなくても大丈夫です。

★+αの使い方
(「手前味噌とぬか床を作ろう」参照)

<最近人気の発酵食品>

●いろんな調理法がある塩麹

●いろんな調理法がある塩麹

ビタミンB群のほか、乳酸菌やアミノ酸のGABAも含まれています。美肌やアンチエイジングに役立つといわれるポリフェノールも豊富。

★+αの使い方
肉や魚の漬け込みだけでなく、野菜炒めに使うと旨味が引き立ちます。

炊飯器で簡単!玄米甘酒のつくり方

玄米甘酒

「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価が高く、甘くて飲みやすい玄米甘酒。玄米と麹があれば、炊飯器で簡単に作ることができるんです。今回は、洋菓子店「ハッピースイーツ Hush-Hush」オーナーの緒方先生につくり方を教えていただきました。

玄米甘酒のつくりかた2

<材料>
玄米ご飯…200g、お湯…100~200cc、米麹…200g
<つくり方>
  1. 玄米ご飯にお湯を加えてやわらかいおかゆを炊く。60℃以下まで冷ます。
  2. ほぐした米麹を加えて均一になるまで混ぜる。炊飯器に入れ、保温にセットし、50~60℃を保ってひと晩置く。時々かき混ぜる 。(画像2)
  3. ひと晩おくと写真のような状態に。(画像3) とろりとして甘みを感じれば出来上がり。炊飯器の中で冷まして、冷蔵庫で保存する。(日持ちは1週間くらい)

<調理のコツ・ポイント>

玄米もち米を使用すると、甘くおいしく仕上がります。白米で作ることもできますが、その場合ももち米がおすすめです。また、温度が高すぎると酸っぱくなるので注意。おうちでは、盆ざるでふたをし、炊飯器のふたはせずバスタオルで覆うと50℃を保てます。レシピ監修の緒方先生の感覚では50℃前後が一番甘さの出る温度。ちょうどいい温度に調節してくださいね。

レシピ監修:緒方亜希野
http://www.hush-hush.cc/
http://blogs.yahoo.co.jp/fsxrn555

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