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Vol.08 2009.06.04

家の中のカビ対策トップ10

押入れ内のカビ対策
押入れの内部のカビ対策には「押入れにすのこを敷く」(5位)、「押入れの扉を開けておく」(6位)がランクイン。押入れにも多くの方がカビ対策を取っていることがわかりました。

水を直接使う場ではありませんが、押入れ、クローゼットという空間は狭い上に扉を閉め切ってしまうことで内部の空気が滞留しやすい場所です。そんな狭い空間で結露や湿気が発生した時、その水分は逃げ場がなく、結果カビが生えやすくなります。ですからこのランキングで多くの人が行なっている、押入れの扉を開けておいたり、床にすのこを敷いて壁や床面に空気が流れるようにする対策は、とても有効だといえるでしょう。
押入れ・クローゼットの扉はなるべく開けて空気が滞らないようにしましょう。
家具の裏側のカビ対策
「家具と壁の間に隙間をつくる」(10位)もランクインしていますが、押入れと同じように「空気を滞留させない」ことが大事です。家具を壁際においてしまうと家具と壁の間の空気が流れませんので、結露が発生しても乾燥せず、やがてカビが生える可能性があります。

私の知り合いで、ある日寝そべったら家具の後ろにカビがびっしり生えているのが見えて、「ここは長く住むところではない!」と早々に退去した方がいます。本当にゾッとしますね。
タンスと壁の間に少し隙間を開けておきましょう。たまに覗き込んでチェックしましょう。
窓ガラスのカビ対策
昔から、日本の住まいでは窓ガラスに結露はつきものでした。明け方結露でびっしり濡れた窓は「なんとなく当たり前の光景」でしたが、今では結露がカビの原因になり、そのカビが健康に害を与える可能性があることや、住まいそのものを傷める原因であることがわかっています。

そこで「結露が起きている窓ガラスはこまめにふき取る」が9位にランクイン。これは大変な作業ですが、結露が出てしまうサッシの場合は有効な対策です。

窓ガラスの結露、どうしていますか?
それにしてもその作業を毎朝するのはとても大変なことです。今ではペアガラスや樹脂サッシなど結露が起こりにくいサッシが出ているので、思い切って交換するといのもひとつの方法です。高性能断熱サッシは結露が出ないだけでなく、窓から失う熱エネルギーが減るので光熱費の削減にもつながります。

サッシを交換できない場合は室内側にもう一枚窓ガラスをつけて二重サッシにすると結露防止になります。簡単なリフォームですが効果は抜群です。

これから家を建てる方、マンションを購入する方は「結露が起きない」断熱サッシを使用しているか、ぜひ確認してみてください。
[写真]井上 恵子 (いのうえ けいこ)

今月のガイド:井上 恵子 (いのうえ けいこ)

住宅性能評価評価員。マンション設計に携わった経験も数多く持つ、一級建築士。

編集協力:All About

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