不動産投資・収益物件 > 不動産投資の最新動向 > 不動産投資、どんな物件がどんな人に向いている?(2ページ目)

不動産投資の最新動向

不動産投資の物件選びのポイントや不動産投資の出口戦略、利回り・不動産価格・マーケット情報など不動産投資に関する最新動向をわかりやすく解説いたします。

宮澤 大樹
野村の仲介+
資産コンサルティング部
1998年から不動産業界に携わり、首都圏のマンション販売・投資用マンションの販売を経験。
その後、2005年より主に一棟マンション・ビル等の投資事業用不動産を中心とした仲介業務に従事。
はじめての不動産投資

不動産投資、どんな物件がどんな人に向いている?

初めて不動産投資をしようと考えても、どこからアプローチすればいいかわからない人もいるかもしれません。そこで、まずは投資先として、どんな物件があるか、どのような特徴があるかを知ることから始めましょう。

2012年2月21日

ワンルームは安いが、良い物件を選ぶのは難しい

あまり多額の借金はしたくないため、手頃な区分所有が良いという人もいます。そこで、区分所有にも大きく2つのタイプがあることを押さえておきましょう。ワンルームタイプとファミリータイプです。

中古ワンルームなら、前述のように都内でも500万円程度から投資できますから、もっとも購入しやすい対象といえます。築年数が古ければ表面利回りが10%を超える物件も珍しくないため、収益性も高いように見えます。しかし、実際には投資としてのリターンはあまり大きくありません。
もともとの投資金額が小さいので、図1のように、諸経費を差し引くと手取り収入は小さくなってしまうからです。空室期間が伸びたり、ローンを使って買うとマイナスになるケースもあります。

ワンルームマンションの収支例の図版


安いから投資として簡単というわけではありません。むしろ、利回り以外の面で物件の良し悪しの差が大きいために、良い物件を選ぶには慎重に検討する必要があります。

たとえば、立地条件。ワンルームでは徒歩10分以上になると極端に入居率が下がります。また入居者は学生や若いシングル層が多いため、良好なコミュニティが形成されず、ゴミ出しを始めとした生活マナーが乱れがち。管理状態が悪くなりやすく、資産価値が下がるおそれがあります。したがって、立地管理状態をよく吟味し選ぶことが大切です。

ファミリータイプは、利回りは低めでも応用範囲が広い

ファミリータイプは、ワンルームに比べると少し価格が高くなり、相対的に利回りは低めになります。しかし、家族向けに設計されているので、エントランスやエレベーターホールなど共用部分が充実しているのが一般的。家族世帯が多いと、しっかりしたコミュニティも形成されて、居住者自身が居住環境を守ろうと努力しますから、管理状態も良好に保たれるケースが多いでしょう。

また、ファミリータイプは子育て世帯だけでなく、シングルやDINKSが住むこともあります。入居者のターゲットが幅広いため、空率リスクも減ります。また売却する場合、ワンルームは投資家が主な売却先ですが、ファミリータイプは投資家と自分で住むために買う人の両方に売れます。賃貸で何年か運用した後、入居者が退去したときにリノベーションをして付加価値を付けて売却することも可能です。
いわば、ファミリータイプは「つぶしが効く」物件といえるでしょう。

次ページでは、一棟物件の種類とメリット・デメリットを解説します。>>

  • 1
  • 2
  • 3
[an error occurred while processing this directive]

新着記事一覧

2022/4/14
投資のプロも注目する「不動産投資」を成功させるための秘訣を紹介!
2022/4/13
不動産投資の7つのリスクと7つの回避術
2019/4/24
「AM・PM」は、個人の不動産投資にも浸透するか?
2019/4/17
実物不動産と比較した「J-REIT」のメリット・デメリット
2019/4/10
地方都市での不動産投資、有望なエリアや物件を選ぶポイントは?
2019/4/ 3
抑えておきたい店舗・事務所物件への投資メリット・デメリット
2019/3/27
新築か中古か、アパート経営で有利なのはどっち?
不動産投資セミナー(参加無料)詳しくはこちら! 不動産投資のマーケット情報などをお届けするメールマガジンバックナンバー