

4月のマンション市場動向・首都圏、発売14.6%減で契約率63%
2018年05月22日

不動産経済研究所は21日、4月の首都圏マンション市場動向を明らかにした。月中の供給戸数は2342戸で、前年同月の2741戸に比べ14.6%の減少となった。対前年同月比で減少となるのは4カ月ぶり。
供給物件数は172物件と、前年同月の159物件を13物件上回ったものの、前年同月には3物件あった100戸以上の発売が1物件にとどまったことなどから、1物件当たりの平均戸数は13.2戸と、前年同月の17.2戸に比べ4.0戸減少している。また172物件のうち、初回売り出し物件(単発物件を含む)は26物件・1020戸で、前年同月の34物件・1639戸を物件数で8物件、戸数で619戸(37.8%)下回った。
供給戸数をエリア別に見ると、千葉県が120.8%増の351戸、埼玉県も83.9%増の377戸と伸ばした一方、都区部、都下、神奈川県は減少しており、中でも都区部が37.7%減と大きく落ち込んだ。都区部のシェアは39.7%で、前年同月の54.4%に比べ14.7ポイントダウンしている。
新規供給に対する契約戸数は1475戸で、初月契約率は63.0%。前年同月比で3.3ポイントダウンで、2カ月ぶりに好調ラインの70%を下回った。エリア別では、千葉県が72.6%と唯一7割を突破したのに対して、都下(56.1%)と埼玉県(58.6%)は5割台に低迷している。
平均価格は5548万円で前年同月(5918万円)比370万円(6.3%)、m2単価も80.0万円で同(85.6万円)比5.6万円(6.5%)、いずれも下落している。都区部のシェアが大幅にダウンしたこともあり、戸当たり、単価ともに3カ月ぶりの下落となった。エリア別では、都下、神奈川県、埼玉県が戸当たり、単価ともに上昇した一方、千葉県はいずれも下落している。
専有面積は69.34m2で、前年同月比0.3%の拡大。100m2以上の住戸は、都区部の3物件・7戸、千葉県2物件・3戸の計5物件・10戸で、シェアは0.4%であった。
即日完売は1物件・5戸(シェア0.2%)、フラット35登録物件戸数は2108戸(同90.0%)。月末時点の販売在庫は6443戸で、前月末の6498戸に比べ55戸減少している。
なお、5月の供給は3000戸前後が見込まれる。
(提供:日刊不動産経済通信)


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