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山田ヒロミ さんインタビュー

ルームセラピスト 山田ヒロミ さん

ルームセラピー主宰・ルームセラピスト協会代表理事・一級インテリア設計士・大阪府インテリア設計士協会理事・日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー・上海水晶石教育客員教授。1964年生まれ。小学生の頃に模様替えを何百回とするうち、計画と結果の間に何らかの関係があることを発見。10年間のOL生活を経た後、無類の模様替え好きが転じてインテリア企画設計の仕事を始め、工務店・家を建てる人・店舗オーナー・企業にアドバイスを行い支持を得ている。 心理学と成功哲学、日本の心を住空間にリンクさせるルームセラピー(R)を考案。「私の人生最高に幸せ!」と毎日を楽しく気分良く暮らす人を増やそうと、ルームセラピストと講師の育成に尽力している。海外からの企業顧問・講演依頼も多い。 著書に『お金を呼び込む部屋づくり~億万長者だけが知っている模様替えの秘密~』(PHP研究所)、『思い通りの人生に変わる「ルームセラピー」』(海竜社)がある。

http://www.room-therapy.com/

部屋に悩みを持つたくさんの人を助けたい。その一心で「ルームセラピー(R)」という新分野を生みだした山田ヒロミさん。人生を成功に導く模様替えの楽しさを伺いました。模様替えには人生を幸せにする力がある

ルームセラピーを始めて18年。今後の活躍が期待されます。

「模様替えをするということは、季節に合わせてということもありますが、悩みがあったり、何かに行き詰ったりした時に解決の糸口を探すきっかけ作りにもなるんですよ。」
そう語るのはルームセラピスト 山田ヒロミさん。ルームセラピーは山田さんが生み出した独自の分野。心理学を用いた模様替えを行い、人々が気分よく楽しく過ごせる空間を提供することを目的としています。

もともとは店舗のデザイン設計・施工を手掛けていた山田さん。そこでは、人生をかけ、店づくりに多額の費用を投ずる依頼主との多くの出会いがありました。その情熱に応え、絶対に流行るお店にしたいという想いで、心理学を用いて集客できる店づくりに励みました。これがことごとく上手くいき、山田さんが手がけた店は必ず繁盛店となったのだとか。

その後、一般住宅に目を向けた時、住む人の気持ちをしっかり汲み取ってコーディネートやリフォームがなされていないことを知り、「これはなんとかしなくてはならない」と一念発起。工務店や家を建てる人・店舗のオーナーにアドバイスを行う新たな職種「ルームセラピー」を確立していきました。

壁を塗りかえたり、照明の照らし方ひとつで部屋の印象は違ってくるのだとか。

では、どうやって取り組んだらいいのか気になります。「模様替えはただの気分転換で実行することではありません。先に“欲しい結果”を考えて行動に移すことが大事です」と山田さん。例えば、お子さんやご主人が帰ってきたくなる模様替えをするためのおすすめの模様替えは、照明を変えること。人間には日周期の生体リズムがあります。でも、日本のリビングでは天井にぴったりくっついた照明が多くて、これだと真昼の太陽と同じ周波数と入射角の光なので働け!働け!という圧迫感を受けてしまいます。ところが、これをすこし低い位置から注ぐオレンジ色の照明に変えるだけで、そこが居心地のいい空間へと変わります」。

照明の色について触れましたが、模様替えの時のイメージ作りについてお聞きしてみました。

「私の場合、依頼主に『将来、家族でこんな家に住みたい』というイメージがあるとしたら、モデルルームでもいいし、住宅の写真集でもいいので、それを参考にすることを勧めます。つい先日も家族で旅行した思い出の地・バリを思わせる部屋にしたいと依頼がありました。そこには茶色い木の家具がもともとあって、それを活かしながらクッションのカバーをバリ風に変えてさしあげたらご希望の空間イメージが出来上がって喜んでいただきました。ちょっとした変化ですが、家族がそこに集いくつろぐ時間も増えたそうです」。
やはり目的を先に考えることで手軽に模様替えが実現できるような気がしてきました。

さらに絵を掛けることも勧めていただきました。それは「家族円満の鍵」になるそうです。「名画である必要はありません。お子さんの描いた絵をちょっといい額に入れて飾ってあげるだけでいいんですよ」これがお子さんを大事にしている証となり、互いが満たされた気持ちで過ごせることに繋がるといいます。

さらに「ご主人が一生懸命集めたコレクションをないがしろに扱っていませんか?アクリルケースに飾ったところ、退職をしたいと言っていたご主人が、仕事熱心に変わった事例もあるんです」模様替えは自分のため、家族のためなど、誰かを慈しんでいる様子を表現する機会になるのかもしれません。

インテリアと心理学を結んで新分野を生みだした山田さん。ご自身の夢については「世界中の人が全員幸せな家で暮らしてほしいので、ルームセラピストをまずはアジアの共通資格にしたいですね。いずれは『ルームセラピー?そんなん普通やん』と言われるところまで持っていきたい」とも。溢れんばかりの笑顔の奥に、みんなの幸せを願う山田さんの素顔が見えるような気がしました。

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