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ベランダでおいしい野菜をつくろう

次は実際に野菜づくりをしてみましょう! 今回は、4~5月に始めると夏には収穫できる「ミニトマト」や「キュウリ」「ジャガイモ」の育て方をご紹介します。
みずみずしく、おいしくできるように、ポイントを心得ておきましょう。

ベランダ菜園の王道「ミニトマト」

野菜の中で不動の人気を誇るのがミニトマト。
初心者でも育てやすく、赤色のほかにオレンジや黄色の品種など種類も豊富。見た目もかわいく、お弁当の色どりにぴったり。ころころいっぱい実がなるので、とっても経済的です。

<ミニトマトのデータ>

科名: ナス科
スタート時期: 4月中旬~5月上旬(苗から育てる)
プランター: 100円ショップの丸鉢(8~9号)、袋栽培、丸型プランター
期間: 約2ヶ月

ミニトマトの育て方

  • 1.苗の植え付けと支柱立て

    1.苗の植え付けと支柱立て

    種からでも栽培可能ですが、市販の苗からならもっと簡単。土を入れた容器に植え穴を開け、苗を植えます。土を寄せかぶせ、水をやります。次に支柱を立てます。約150cmを目安に、主枝から5cm程度離してひもなどで8の字型で結びます。

  • 2.脇芽つみ

    2.脇芽つみ

    見わけるのが難しい脇芽。葉のつけ根からひょっこり出てくるもの(矢印)で、これを摘み取り、茎を1本に仕立てて育てます。

  • 3.追肥

    3.追肥

    植え付けから1ヵ月が経過したら、週に一度の液肥を始めます。緩効性化成肥料(固形肥料)を追肥する場合は3週に1度。梅雨明け後は水やりを1日2回行います。

  • 4.摘芯

    4.摘芯

    5段目まで花が咲いたら、5段目より上の葉を3枚ほど残して、先端を切り落とします。

  • 5.収穫

    5.収穫

    実が真っ赤に色づいたら収穫時期。
    収穫の2、3日前から水やりを控え気味にすると、実が甘くなります。

  • ミニトマトの鳥対策

    ワンポイントアドバイス

    鳥対策には、台所用の水切りネットを。茎の付け根からかぶせて、洗濯ばさみなどでしっかりとめましょう!

夏のおやつにまるかじり!「キュウリ」

夏といえば、みずみずしいキュウリが食べたくなりますよね。上手く育てれば、同時に3~4本収穫できて、満足度充分のベランダ向き野菜です。とれたてを子どもたちのおやつにしても喜ばれるはず!

<キュウリのデータ>

科名: ウリ科
スタート時期: 4月下旬~5月上旬(苗から育てる)
プランター: 袋栽培、大型プランター
期間: 約1ヶ月半

キュウリの育て方

  • 1.苗の植え付け

    1.苗の植え付け

    土を入れた容器に植え穴を開け、苗を植えます。土を寄せかぶせ、水をやります。

  • 2.支柱立て

    2.支柱立て

    あんどん支柱(輪にした針金を数段取り付けたもの)を立ててツルを誘引。目安は植え付けから1~2週間ほど経過してから。

  • 3.整枝と摘芯

    3.整枝と摘芯

    株元から5~6節の脇芽はすべてつみとります(整枝)。7節より上は、親ヅル(主枝)1本と、小ヅル(側枝)2~3本にして育てます。親ヅルと伸ばす小ヅルの先端が支柱の先端まで届いたら摘芯します。

  • 4.追肥

    4.追肥

    植え付けから1ヵ月が経過したら、週に一度の液肥を始めます。緩効性化成肥料(固形肥料)を追肥する場合は3週に1度。梅雨明け後は水やりを1日2回行います。

  • 5.収穫

    5.収穫

    6月上旬頃に一番果ができるので15cm程度の小さなうちに早どりし、次の実の生長を促します。その後は18~20cmくらいで収穫。1日でグンッと大きくなるので毎日チェックしましょう。

  • キュウリの雌花

    ワンポイントアドバイス

    雌花と雄花がありますが、とくに人工授粉しなくても雌花に結実するので実もたくさんなります。ちなみに花のつけ根に小さなキュウリの形のあるものが雌花です。

ベランダでイモ掘り大会「ジャガイモ」

土の中で育つジャガイモは、収穫時までどんな風に育っているかわかりません。それがよりワクワクして、収穫時はイモ掘り大会のように楽しみいっぱいです。
一度にたくさんできるので家族みんなで食べられます。

<ジャガイモのデータ>

科名: ナス科
スタート時期: 2~4月上旬、8~9月(種イモから育てる)
プランター: 大型深型(袋栽培がおすすめ)
期間: 約4ヶ月

ジャガイモの育て方

  • 1.種イモの準備

    1.種イモの準備

    ジャガイモの種イモは、園芸店などで購入しましょう。大きめのイモは半分に切り、小さめのイモは頂部を切り落とします。切り口は陰干しにして1~2日乾かします。

  • 2.種イモの植え付け

    2.種イモの植え付け

    土袋や米袋に土を半分くらいの高さまで入れて表面をならし、種イモの切り口を下にして植え付けます。その上から厚さ5cm程度になるように土をかぶせます。発芽までの水やりは控えめに。

  • 3.発芽

    3.発芽

    発芽までには2月なら約3週間かかります。3月または4月上旬なら、もう少し早く発芽します。

  • 4.芽かきと追肥、増し土

    4.芽かきと追肥、増し土

    発芽後2~3週間ほど経つと、種イモから5~6本の芽が出てきます。草丈が10~15cmほどの元気のいい芽を1本か2本残し、他は芽かきをします。その後、土を少し入れて、その上に緩効性化成肥料(固形肥料)を入れて最後にもう一度土を入れます。

  • 5.2回目の追肥と増し土

    5.2回目の追肥と増し土

    1回目の増し土から3週間~1ヵ月経ったら、もう1度追肥と増し土をし、袋の上までくるようにします。

  • 6.収穫

    6.収穫

    6月頃に葉っぱが黄色くなったら収穫の合図。枝元を引き抜いて、ゴロゴロとジャガイモを引っこ抜きましょう。

    ワンポイントアドバイス

    育て方4の追肥と増し土は、肥料を新しい土でサンドイッチするのがポイント。土の量は合わせて5~10cmくらいの厚さが目安。植えつけ時には増し土のスペースをあけておくのを忘れずに。

コーヒーカップにこだわってみよう

成功の秘訣は元気な苗選びから。
失敗しないための注意点をご紹介します。

◇いい苗はココが違う

苗を買うときに注意することは、茎が太く葉がしっかりしていて元気なものを選ぶこと。弱々しい印象のものは、いくら頑張って育てても上手く生長しません。

また、病気や害虫の跡が見られないもの、茎の節目が間のびしていなものであることもチェックポイントです。

良い苗の選び方のイメージ

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